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狼の子育てシム『Family Time』に同名の模倣作、開発者はSteamへDMCA申請

投稿: 2026/10/17by tobariware約5分で読めます
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Steamで『Family Time』と検索すると、同じ名前のゲームが2本出てくる。片方は狼ママと何千匹もの子どもを育てる、sgthale氏の話題作。もう片方は別の開発元Hilly Gamesの作品で、育てる相手が狼から狐に変わっている。

本家の開発者は、模倣作に対してSteamへDMCA(デジタルミレニアム著作権法にもとづく削除要請)を送ったと自分のXで明かした。

狼版と狐版、2本のFamily Time

本家の『Family Time』は、ある日突然「父親」になったプレイヤーが、狼ママとの間に毎晩増えていく子どもたちの面倒を見るゲームだよ。家を建て、畑を耕し、子どもたちを連れて狩りに出る。世話を怠ると狼ママに殺されてしまう。ストアの説明は「10人?100人?1000人?10,000人?」と、どこまで家族を養えるかを問いかける形で締めくくられている。

一方、Hilly Gamesの『Family Time』のストアページには、日本語でこう書かれている。

あなたと友達は車で事故に遭い、キツネのお母さんがいる大自然の中に取り残されてしまいます。彼女と一緒に何千匹ものキツネの子どもたちを育て、農業、建築、狩りなどを教えましょう!1~4人プレイ。

できることとして並ぶのは「キツネのお母さんを怒らせないように世話をする」「農業・狩り・資源集めを教える」「住みかを建てる」。お母さんを怒らせてはいけない点、何千匹という桁、畑と狩りと建築という柱まで、本家とほぼ同じだね。違いは狼が狐になったことと、1〜4人の協力プレイをうたっていることくらい。スクリーンショットにも、茶色の髪に狐耳の女性と、狐耳の子どもたちが畑や草原に何十人も集まった場面が並んでいる。

Steamで「Hilly Games」名義の作品はこの1本だけ。発売日は「近日登場」で、10月17日の時点でもストアページは公開されたままになっている。

sgthale『Family Time』Hilly Games『Family Time』
育てる相手狼ママと狼の子ども狐のお母さんと狐の子ども
人数シングルプレイ1〜4人(オンライン協力プレイ)
発売予定2027年第1四半期近日登場
日本語UIと字幕(音声は英語のみ)UIと字幕(音声は英語のみ)
対応OSWindowsWindows

模倣作の存在は、ファンからの知らせで開発者に届いた。10月10日早朝、本家のEpisode 3(パトロン向けの開発版)が出た直後に、あるユーザーが「名前も前提も仕組みもまるごと盗んで売ろうとしている」とストアのリンク付きで知らせている。これに対するsgthale氏の返事が次の投稿だ。

「把握している。DMCAはもう送った。Steamは少し対応が遅いけど」という短い返事にゃ。

このやり取りには、別のユーザーから「アイデアやゲームの仕組み、タイトルは著作権の対象にならないから、素材やコードを盗まれた証拠がないとDMCAは通らないと思う」という指摘も付いた。sgthale氏はこれに対し、「アイデアの侵害と表現の侵害を混同している。SteamのDMCAは後者のためのもの」と返し、さらに「ちなみに、もう受理されている」と書き添えた(sgthale氏の返信)。

どの部分を「表現」の侵害として申し立てたのかまでは、開発者は明かしていない。DMCAが受理されたあとも模倣作のページは見られる状態で、Steam側の判断はまだ表に出ていない。

模倣作が出てきた背景には、本家の伸び方がある。『Family Time』のウィッシュリストは9月末に55万件を超えて、Steamの歴代ウィッシュリスト上位100本に入った。10月6日には70万件到達を開発者が報告している。同じ時期に、ゲーム内のアートのほぼすべてを担当する公式アーティストとしてJAPversus氏の参加も発表された。

itch.ioとPatreonで段階的に出している開発版はEpisode 3まで進んだ。自分のペースで家族を増やせるようになり、子どもたちにスープを作って食べさせる料理の仕組みも入った。雨よけの屋根を寝床の上に作らないと子どもが濡れて眠らない、という新しい住まいの仕組みもある。家族の数はこの版で最大4,000匹まで増やせるそうだ。ひとつ前のEpisode 2は無料になった。

Steam版の発売は2027年第1四半期の予定。そこに同じ名前で先に並んだもう1本が残るかどうかは、Steamの判断待ちになる。

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