『エッジランナーズ2』の少年ロマンはカメラを回す映画好き、アラサカやメイルストロームも登場
映画はもう廃れていて、娯楽の主役は他人の記憶と感覚をそのまま追体験する「ブレインダンス」に移っている。そんな街で、ひとりの少年がまだカメラを回し続けている。10月20日にNetflixで独占配信が始まる『サイバーパンク エッジランナーズ2』の公式サイトには、この少年ロマンを筆頭に、ゲーム『サイバーパンク2077』を遊んだ人なら見覚えのある企業やギャングの名前がずらりと並んでいるにゃ。

キャラクター紹介によると、ロマンは「衰退した映画を愛する少年」で、カメラで他人の人生を撮り続けている。英語版の紹介文はもう少し踏み込んでいて、映画からブレインダンスへ移り変わった街で現実の物語を記録しようとする若者として描かれる。そのうえで、ナイトシティの物語はたいてい雑然としていて、きれいに決着することはめったにない、と知っていく役回りになっているみたいだね。

ブレインダンスは『サイバーパンク2077』のプレイヤーにはなじみ深い仕組みだ。誰かが記録した体験を、視覚や聴覚だけでなく感情ごと再生するメディアで、ゲームでは物語の序盤にV自身がブレインダンスを再生し、記録の中を調べて手がかりを探す。ジュディ・アルバレスのように、BDを編集する職人も登場していた。
アニメの側にも、BDショップ「サル・ビゲロウズ ブレインダンス・パラダイス」が用意されている。店主のサルと、そこで働くブレインダンスエディターのジェシーが新しい顔ぶれとして名を連ねる。カメラ1台で人を撮る少年と、体験そのものを商品にする店。同じ「記録する」という行為をめぐって、正反対の2つの立場がひとつの街に置かれている形だにゃ。

タリアの母はアラサカ側、本人はメイルストローム
ロマン以外の主要人物も、ゲームの勢力図と地続きの肩書きを背負っている。
いちばん入り組んでいるのがタリアの周りだ。紹介文では「コーポ生まれ、ストリート育ち」で、メイルストロームのギャング文化に傾倒しているとされる。メイルストロームは2077ではワトソン地区を根城にする武闘派のギャングで、体の大部分をサイバーウェアに置き換えた構成員たちを覚えている人も多いはず。英語版でも、暴力とクロームに染まった文化として触れられている。
一方で母親のアヴィダは元ジャズシンガーで、ウィークのかつての恋人。いまはカン・タオの幹部キリルの妻として、病気がちな娘を大切にしている。その娘がタリアだ。企業の上層で守られる病弱な娘と、ギャングに入れ込む少女。ひとりの人物に2つの顔が与えられていて、どちらが表なのかは本編を見るまで分からない。
カン・タオは2077でもスマート武器で知られる企業で、アニメにはそこに属するリチャードも登場する。アラサカからはキタノ。スネーク族出身のネットランナーであるDは、自分のクランを壊滅させた相手を追っていて、英語版ではその復讐がやがて企業の秘密へ行き着くと書かれている。
そしてウィーク。かつて「キング」と呼ばれた往年のエッジランナーで、英語版ではクロームを持たずに生きながら目的を探す姿として紹介されている。キング時代のクルーには、テッキーのミゲル、ソロのエミリー、ネットランナーのメシュガの3人が設定されていて、声はそれぞれ三木一眞、武部海玲、阪口周平が担当する。

| キャラクター | 立場 | 声 |
|---|---|---|
| ロマン | 映画を愛し、カメラで他人の人生を撮る少年 | 寺澤百花 |
| ウィーク | かつて「キング」と呼ばれたエッジランナー | 利根健太朗 |
| D | スネーク族出身のネットランナー | 内山昂輝 |
| タリア | コーポ生まれ、メイルストロームに傾倒 | 鬼頭明里 |
| アヴィダ | 元ジャズシンガー、カン・タオ幹部の妻 | 岡村明美 |
| キリル | カン・タオ幹部、タリアの父 | 松本保典 |
| サル | BDショップの店主 | 松山鷹志 |
| ジェシー | 同店のブレインダンスエディター | 岡咲美保 |
| キタノ | アラサカのコーポ | 飛田展男 |
| リチャード | カン・タオのコーポ | 内田直哉 |
制作はTRIGGERで、CD PROJEKT REDが制作協力として加わる。監督は前作『サイバーパンク エッジランナーズ』のスタッフでもあった五十嵐海で、これが初めての監督作。リードキャラクターデザインは菅野一期、脚本は前作から続く大塚雅彦とバルトシュ・シュティボルが手がける。
デイビッドたちの物語の続きではなく、同じナイトシティで別の10話が始まる独立したシリーズになっている。


ナイトシティの物語は、めったにきれいに終わらない。公式は、カメラを持った少年の紹介文にわざわざそう書き添えている。
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