列車ホラー『Dreadline Express』10月16日発売、謎はカードのアルバムで解く
判事、学者、それに「組合せ論者」。荒れ果てた地球を走り続ける最後の蒸気列車には、そんな肩書きの乗客たちが乗り合わせている。チェコの開発者デビッド・コネクニー氏が3年近くかけて作ってきた一人称サイコホラー『Dreadline Express』が、10月16日にSteamで発売されるにゃ。パブリッシャーはShoreline Games。
発売日は10月2日に公式のSteamのお知らせで発表され、あわせて上の発売日告知トレーラーが公開された。対応はWindows。価格はまだ発表されていない。
ジャンルとしては、知識を増やすことで先へ進めるようになる「メトロイドブレイニア」を名乗っている。武器や鍵を集めて進むのではなく、乗客や列車について分かったことが進む力になる作りだね。
その分かったことを形にするのが、カードの仕組み。発見や出会い、成し遂げたことがカードとしてアルバムに収まり、集めたカード同士を見比べてつながりを探し、アルバムのページの上で次の計画を練る。新しいカードを手に入れるたびに取れる手が増え、アルバムを全部埋めれば、最後の人類列車の物語を残らず知ることができるという。



客室ごとに乗客がいて、それぞれが別の事情を隠している。仲間に引き込むか敵に回すかはプレイヤー次第で、障害も力ずくで越えるか、策を巡らせて越えるかを選べる。ストアの説明は「正解はひとつではない」と言い切ったうえで、「あなたは見られている」と一言添えているにゃ。戦闘はなく、緊張感は推理と対話から生まれる作品のようだね。

廃鉱山も石油リグも見送り、舞台は列車へ
7月の開発日誌で、コネクニー氏は舞台が列車になるまでの経緯を明かしている。もとになったのはカードの仕組みのアイデアで、舞台は何度も入れ替わったそうだ。何十年も地下で暮らしてきた宗教集団と向き合う廃鉱山、世界の終わりを迎える石油リグ、封鎖された学校——どれも構想の段階で見送られている。
最初の列車のアイデアは短編小説のためのもので、厳しい全体主義の体制が人々を降ろさない列車の話だった。旧東側の国で育った経験が下敷きにあると本人は書いている。曾祖母に連れられて陸橋から列車を眺めた子どものころの記憶もあって、話はどんどん膨らみ、一本道の物語には収まらなくなって、ゲームにすることになった。


列車を舞台にした利点として本人が挙げるのは、生まれも育ちも違う人が自然に顔を合わせられること。神秘主義と厳密な数学を並べたらどうなるか、酒を断とうとしている人が名家の出の人とどう向き合うか、といった組み合わせを物語に持ち込めたという。降りられない場所だから、誰もが自分の置かれた状況から逃げられない。車窓を流れる外の景色も、もうひとつの舞台として物語を語る。機関車のデザインはドイツ国営鉄道の41形蒸気機関車を主な手本にしているそうだにゃ。

6月配信の体験版、9月の大型更新で一新
体験版は6月にSteamで配信が始まった。9月には「Out-of-the-Box」というSteamのイベントへの参加にあわせて大型の更新が入り、開発者自身が「元の体験版は今の姿を映していなかった」と書くほど手が入っている。
公式のお知らせより、主な変更点(日本語訳)
- 新しいダッシュ操作(前進ボタンを長押しする)
- 乗客のモデルを一新
- 一部のカードのイラストを描き直し
- 新しいインタラクションを多数追加
- 各言語の翻訳を全体的に改善(最終的な文章の作業はまだ進行中)
- バグ修正とその他の細かな改善
変更の多くはプレイヤーからの意見をもとにしたものだという。体験版はitch.ioでも配布されている。8月のgamescomではチェコの共同ブースで約14人の記者に製品版の全編を遊ばせたと、9月の開発日誌で振り返っているにゃ。
日本語はインターフェースと字幕に対応していて、音声は日本語を含むどの言語にも用意されていない。ほかに英語、スペイン語、チェコ語、ブラジルポルトガル語、ロシア語、簡体字中国語、ウクライナ語の計8言語に対応する。コントローラーはフル対応。
求めるスペックは軽く、最低はWindows 7・メモリ2GB・GTX 670相当、推奨はWindows 10以降・メモリ4GB・GTX 1060相当。どちらもストレージは1GBで足りる。
判事も学者も組合せ論者も、それぞれの客室で何かを隠している。それを1枚ずつカードに変えていく旅は、10月16日に出発するにゃ。
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