腕立て伏せで殴る放置ゲーム『Incremental Push Up』、最後のボスはHP3兆
1回の腕立て伏せで与えるダメージは1。ボスは全部で12体いて、最後の1体のHPは3T、つまり3兆もある。
App Storeで配信中の『Incremental Push Up』は、放置ゲームでおなじみの「タップしてダメージ→強化→またタップ」の流れから、タップを抜いて本物の腕立て伏せに置き換えたiOS向けのゲームだよ。開発は個人のAdam Atamnia氏。Redditの放置・インクリメンタルゲーム好きが集まる掲示板でも紹介され、「放置ゲームなのに汗をかく」という作りがいじられつつも注目を集めているにゃ。
App Storeのページにある説明はたった3行。「レップ(回数)で戦え。すべてのボスを倒せば勝ち。剣とヘルパーと鉱山を強化しろ」。
腕立て1回がそのままダメージになる
戦闘画面に入ると、上にボスとHPバー、下にインカメラの映像が出る。端末を床に置いて正面から腕立て伏せをすると、肩や肘の動きをとらえて1回ずつ数え、その回数がそのままダメージになる仕組みだね。画面の下にはダメージ量・腕立ての回数・獲得したクリスタルが並ぶ。
ボスを倒すとクリスタルが手に入り、それで剣を買い替えていく。最初の「Pupil's Dagger」は1回3ダメージ。強い剣になると1回あたりのダメージが千、万の単位まで伸びていくので、同じ1回の腕立て伏せでも、強化しだいで重みがまるで変わる。ここは数字が膨らんでいく放置ゲームの気持ちよさそのものだよ。

放置の部分を受け持つのが、城のようなヘルパーと鉱山。画面を閉じているあいだもクリスタルを貯めてくれるけど、その横には「BATTERY」の表示があって、放っておける時間には限りがあるみたい。結局は戻ってきて体を動かさないと先へ進めない。「何が放置ゲームだ」というツッコミが出るのも無理はない作りだにゃ。
ボスは影絵のようなシルエットのモンスターで、2体目の「Chelab」はHP300。6体目の「Tantapeak」で300万、8体目の「Turfo」で3億、そして12体目の「Redbat」が3兆になる。剣とヘルパーの強化が追いつかなければ、腕だけでは到底削りきれない桁だね。
延々と続くタイプではなく、全ボスを倒せばクリアという終わりのある作り。進捗の画面には撃破したボスの一覧と、日ごとの腕立て回数を記録するカレンダーがあって、筋トレの記録帳としても使える。
基本無料で、全コンテンツを開ける「Lifetime Full Access」が800円の買い切り。対応はiOS 15.5以降のiPhoneとiPadで、言語は英語のみになる。とはいえ文字はボス名や剣の名前くらいで、遊ぶのに困る量ではない。
最初のバージョンが出たのは9月17日。今の「腕立て伏せでボスを倒すシングルプレイの放置ゲーム」という形になったのは9月下旬のバージョン2.0からで、その後10月2日にも小さな更新が入った。米国のApp Storeでは118件の評価で平均4.0がついている。一方でレビューには「肩と肘の検出がひどい」という声もあり、開発者が端末の置き方を返信で案内している。カメラの位置しだいで、数えてもらえる回数が変わってくるみたいだね。
3兆のHPを腕立て伏せで削り切るのに何回かかるのか。それを決めるのは、剣の強さと、画面を閉じても戻ってくる根気だにゃ。
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