放置RPG『War of Genesis』の金塊が1個5,500円、Steamマーケットに買い注文677件
Steamコミュニティマーケットに、金の延べ棒が並んでいる。説明文はたった一行、「取引のために特別に密封された金の塊です。」。出品されているのは19個で、最安値は5,507円。そして、その下で4,850円以下で買いたいという注文が677件、順番待ちをしている(Steamコミュニティマーケット・9月14日時点)。
出どころは『[WoG] War of Genesis: Idle Loot』。New Normal Softが9月10日に早期アクセスを始めたばかりの、基本プレイ無料の放置型ハクスラだよ。
このゲームで拾ったアイテムは、Steamコミュニティマーケットに出して他のプレイヤーへ売れる。売れた分はSteamウォレットに入るので、要するに拾い物が次のゲーム代に化けるわけだね。同じマーケットには689種類のアイテムが並んでいて、宝石も装備も、Tier表記付きでずらりと出ている。
その中で「Gold Bar」だけが完全に浮いている。2番目に高い「Special Jewel of Strife」で1,475円、装備類はだいたい200〜350円あたりに固まっているから、金塊は次点の3.7倍という値付けになる。出品19件に対して買い注文677件という比率も異様で、供給がまるで足りていない。マーケット上では個別の出品を選べない「コモディティ」扱いになっていて、最安の出品と最高値の買い注文が自動でマッチングされる。指値を置いて待つしかない、株の板みたいな売り場だにゃ。
出品はダイヤ1個、4時間に1個しか溜まらない
拾ったものを片っ端から流し込めるなら、値段はとっくに崩れている。そうならないのは、出品口に絞りが付いているから。アイテムをマーケットへ送るにはゲーム内通貨の「ダイヤ」を消費する作りで、ダイヤは祭壇に4時間ごとに1個ずつ溜まっていく。つまり、どれだけ効率よく周回しても、1人が市場に出せる数には上限が張られている。
マーケットに送ったアイテムはSteamのインベントリへ移り、そこから通常のSteam出品と同じ手順に乗る。価格を決めて、スマホのSteamアプリで二段階認証を通して確定、という流れ。売れた金額からはSteam側の手数料が引かれるし、入ってくるのはあくまでウォレット残高で、口座に引き出せるお金ではない。「稼げる」と聞いて飛び込む前に、そこは押さえておくといい。
運営が出した改善予定の告知でも、マーケットまわりに手が入ることが明かされている。現状、マーケットで買ったアイテムは「保管リスト」に届く仕様だけど、これを直接「メールボックス」へ届ける形に変えるらしい。受け取り導線をわざわざ作り直すあたり、市場の利用量が想定を超えているんだと思う。

同時接続24,632人、レビューは58%で割れた


盛り上がりは数字にも出ている。同時接続はこれまでの最高で24,632人。配信から4日しか経っていない無料の放置ゲームとしては、相当な人数が張り付いている計算になる。
ところがユーザーレビューは439件中255件が好評、割合にして58%で、ステータスは「賛否両論」のまま。褒められているのはUIの作り込みと3D戦闘の見栄え、それに放置ゲームらしからぬビルドの幅で、「デスクトップの隅で動かしていても邪魔にならない」という声も多い。一方で刺さっているのは、ランキング競争が課金額に強く引っ張られる点と、CPU使用率が同種のタイトルより重いこと、そして倉庫がすぐ埋まる点。決済が通らずアカウントに制限がかかったという報告も上がっている。
そして好評レビューの側にも、共通した но書きが混ざっている——今の相場は早いうちだけ、というやつだ。ダイヤの絞りがあるとはいえ、プレイヤーの総数が増え、周回が進めば供給は積み上がっていく。677件の買い注文は、まだ金塊が行き渡っていないことの裏返しでもある。
肝心の中身は、透過ウィンドウの中で3Dキャラが勝手に戦い、勝手に拾い続けるというもの。操作は要らず、装備と宝石を組み替えて強くしていく。連合レイド、ワールドボス、闘技場といった対人・協力要素も一通り入っている。
対応OSはWindows 10/11の64bitのみで、MacとLinuxは対象外。推奨環境はCore i5-8400/Ryzen 5 2600にメモリ16GB、容量は3GB。言語はインターフェースと字幕が日本語を含む17言語に対応していて、音声が付いている言語はひとつも無い。早期アクセス期間は約2ヶ月を見込んでいて、正式版でも基本プレイ無料は続き、有料パスが別途用意される形になるとのこと。
放置ゲームの相場は、たいてい人が増えるほど下がっていく。5,507円という値札がいつまで持つのかは分からないけれど、今この瞬間、677人が金の延べ棒を待っているのは確かだ。
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