『BioShock Remastered』の本編を2人で遊ぶMod「BioShock Together」アルファ版が公開
ビッグダディのドリルが迫ってきたら、相棒がリベットガンで横から撃ちかかる。そんな遊び方が、2007年の一人用FPSでできるようになったにゃ。『BioShock Remastered』のキャンペーンを2人協力で通しで遊べるMod「BioShock Together」が、アルファ版としてNexus Modsで配布されている。
作者はNykoという人物で、バージョンは0.1。配布ページには「別枠のマルチプレイモードや独自のサバイバルマップではなく、BioShockのキャンペーンそのもの」とあり、ラプチャーへの到着からエンディングまで、本編をそのまま2人で進める作りになっている。

敵は2人で共有、結末は各自で分かれる

2人が同じ敵と戦い、どちらかが倒せばもう一方の画面でも倒れる。ビッグダディも同じ扱いで、ドアやスイッチ、ハッキングといった世界側の仕掛けも2人のあいだで共有される。相棒の居場所は画面上のひし形のマーカーで分かるようになっている。

一方で、リトルシスターの扱いだけははっきり分けてあるのが面白いところ。救出するか搾取するかは各自が選び、手に入るADAMもそれぞれのもの。選択がエンディングを左右する作品なので、同じ船に乗っていても、行き着く結末は人によって違ってくる。

- 本編キャンペーンを最初から最後まで協力プレイ
- 敵との戦闘とビッグダディ戦を同期
- ドア・スイッチ・ハッキングなどの仕掛けを共有
- リトルシスターの選択とADAMの取得は各自で
- 相棒の位置を示すHUDマーカー
- LANとインターネット経由の両方に対応
配布ページの主な機能より・日本語訳
遊ぶには、2人ともSteam版の『BioShock Remastered』(Windows)を持っていて、同じバージョンのModを入れている必要がある。ほかのModとは併用できず、手を加えていない状態のゲームに入れる前提だ。導入はゲームフォルダ内の `ShockGame.U` を控えておき、配布ファイルの `Build` フォルダを上書きする方式。起動後にINSERTキーで協力プレイ用のオーバーレイが開けば導入できている。

接続は少し手作業がいる。2人で同じセーブデータを読み込むか、そろって新規に始めたうえで、ホストがコンソールに `truehost`、参加側が `truejoin` とホストのIPアドレスを打ち込む。通信にはUDPの27015番ポートを使い、インターネット越しならポート開放か、HamachiやRadminのような仮想LANのアプリが必要になる。

アルファ版らしく、配布ページには既知の不具合がかなり率直に並んでいる。
- 大人数の戦闘では、敵の同期がずれることがある
- SpawnManagerの無いレベルでは相棒が見えなくなる(レベル移動で直る)
- 相棒の動きがガクつくことがある(回線とは関係ない場合が多い)
- 自分の銃撃が相棒のキャラクターに当たってしまうことがある
- リトルシスターの場面で参加側が落ちることがある
- スタインマン戦のあと、爆薬の部屋で参加側が落ちることがある
- アルカディアでは扉の封鎖で、別のレベルにいる相棒が締め出されたり落ちたりする
- フォンテイン戦は台本の都合で完全に個別になる
配布ページの既知の不具合より(主な項目・日本語訳)
ヘパイストスやプルービンググラウンドも問題のある区間として名前が挙がっていて、本編の山場ほど台本仕掛けの場面が多く、一人用の前提が顔を出しやすいことがうかがえる。作者自身も「一人用として作られたゲームのアルファ版協力Modで遊んでいるんだから、とにかくこまめにセーブして」と念を押している。今後は安定性と同期、相棒の見た目、問題の多い区間の改善を進めたいとしているけど、時期までは書かれていない。
Redditで首位、双子のライアン説も
このModはRedditのr/pcgamingで紹介されてその日のトップに上がった。最初に目立ったのは、作品の世界観に引っかけた一言だ。
アンドリュー・ライアンに双子がいたら、こうなってたかもね。
ラプチャーを築いた男が2人いたら、という冗談。協力プレイで主人公が2人並ぶ絵面を、そのまま作品の中の人物で言い表している。
Modを取り巻く流れそのものを喜ぶ声もあった。
ここ数か月でBioShockのModは本当に盛り上がってる。リシェードとパッチくらいしかなかったのが、今やこれにレベル作成キット、オリジナルのプラスミドまで。BioShockはずっと凍結状態だったから、凍りついた心が溶けていくよ。
本編のシリーズが長く新作を出していない中で、遊ぶ側が自分たちで手を入れる動きが広がっている、という見方だね。今回の協力プレイ化も、その流れの延長にある1本として受け止められていた。
ところが、別のコメントをきっかけにスレッドの空気が一変する。
子どもを作る予定はないから、海を吸い上げようがどうでもいい。AIだろうと構わない。協力プレイで良くならないゲームなんて一つもないと思うし、もう一人のキャラがいる理由づけも要らない。
「海を吸い上げる」は、AIの運用が大量の水を使うことへの批判を受けたものとみられる。このModにAIが関わっているかのような書き方だけど、配布ページにはAIに関する記載は見当たらない。協力プレイ歓迎という本筋より、その前置きのほうに反応が集まった。
えっ、今なんて?
子どもがいないから、AIも他人と遊ぶのも好き、ってことだと思う。
典型的な「頭を砂に突っ込む」やり方だね。
最後のものは、問題から目をそらす態度への皮肉だ。さらに話は気候の問題にまで広がっていった。
終わりの始まりは、たぶん自分たちが生きているうちに来る。10年もしないうちに、飢餓と住めない地域の拡大で、世界規模の気候移民の危機に入っていくと思う。
Mod自体への評価で割れたというより、協力プレイを推す一つの書き込みが、AIや環境をめぐる別の議論の入口になってしまった形だね。その手前では、2人目の主人公に設定上の理由は要らない、BioShockもみんなで遊べばもっと面白い、という素朴な期待が共有されていた。
海の底の都市を2人で歩けるようになった、という話から、スレッドの最後は地上の海面の話になっていたにゃ。
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