『Castlevania: Belmont's Curse』発売、Steam評価は賛否両論でPC版の不具合に視線
批評家の点数は高いのに、Steamのユーザー評価は「賛否両論」に落ち着いている。10月15日に発売された『Castlevania: Belmont's Curse』は、発売日からPC版の動作が話題の中心になったにゃ。
10月15日の時点で、Steamに寄せられたレビューは982件。そのうち好評は597件で、6割ほどにとどまる。否定的なレビューには、内容への不満と並んで「起動しない」「黒い画面のまま進まない」といった報告が目立つ。KONAMIも発売に合わせて不具合のお知らせを出しており、ゲームの出来とは別のところで評価が引っ張られている形だ。
舞台は1499年パリ、価格3,850円
舞台は1499年のパリ。トレバー・ベルモンドの娘ローズが鞭を手に怪物と戦う、探索型の2Dアクションだね。開発はKONAMIと、『Dead Cells』の後期開発で知られるEvil Empire。KONAMIの公式サイトでは、Motion Twinもアドバイザーとして名を連ねている。

Steam版の価格は通常版が3,850円。サウンドトラックやアートギャラリー、ゲーム内で使える衣装アイテム3種が付くMidnight Editionは4,950円になる。日本語はインターフェースと字幕だけでなく音声にも対応していて、音声は日本語と英語から選べる。

PC版の必要スペックはWindows 11が前提で、最低がCore i5-8400とGeForce GTX 1650、推奨がCore i5-10400とGeForce RTX 3060。メモリはどちらも16GB、ストレージは10GBだね(Steamストアページ)。ストアのカテゴリには難易度設定とフルコントローラー対応が並ぶ。
海外ではプレイした人の感想に「好きになりたいのに、どこか少しずれている」という声も出ていて、その中身として挙がりやすいのが起動まわりと画面表示の不安定さだ。これはKONAMI自身が認めている部分でもあるにゃ。公式サイトの不具合に関するお知らせには、次の3件が載っている。
公式の不具合に関するお知らせより(主な箇所)
[Steam®, XBOX on PC] 垂直同期がOFFかつFPSを無制限に設定している際、ゲームが起動できないことがある ①Windowsでモニターのリフレッシュレートを60Hz未満に変更 ②ゲーム起動後、タイトル画面から設定(Settings)を選択 ③映像(Video)設定内のV-Sync設定をONに変更し、ゲームを終了 ④Windowsのモニターのリフレッシュレートを元に戻す
[Steam®] Steam Deck™でプレイ時に一部のUIが正常に表示されない
[PlayStation®5, XBOX Series X|S, Steam®, XBOX on PC] 本体言語を特定言語(主にアラビア語)に設定している場合、セーブ後メインメニューから先に進めなくなる
1つ目は、リフレッシュレートの高いモニターを使っている人ほど当たりやすい。Steamのレビューにも「240Hzだと起動せず、120Hzに下げたら1回だけ起動できた」という報告があり、告知の症状とよく重なっている。回避には一度Windows側でリフレッシュレートを下げる必要があるので、手間はそれなりにかかる。
Steam DeckについてはUIの一部が画面の外にはみ出す症状で、KONAMIは修正に向けて対応中としている。告知の時点では、修正パッチの配信日は示されていない。

r/pcgamingで技術面の不安が続出
r/pcgamingでは「Steamで配信開始」を知らせる投稿が当日のトップに上がり、コメント欄はすぐ技術面の話になった。最初に並んだのは、短いけれど率直な感想だ。
残念だけど、いまのところ技術的な問題がかなり多いみたいだね。
発売初日には何も買えないよ。
体験版の時点で動作に不安を感じていた人もいる。手元の環境を挙げて、具体的な数字で不満を書いていた。
製品版はまだ手に入れていないから全体については言えないけど、Windowsでの体験版の動作はまったく受け入れられなかった。メニュー以外では本当に21fps。Radeon RX 9060 XTとRyzen 5 3600で、最高の構成ではないにしても、あの見た目のゲームが60fpsを割る理由はないと思う。
このGPUは推奨スペックのRTX 3060と比べて見劣りするものではないので、不満が出るのも分かる話だね。一方で、中身そのものは楽しめているという声もある。
ゲームの中身は素敵なんだけど、スクリプトで何かが起きるたびにリフレッシュレートまわりで妙なことが起きる。早めに直してほしい。技術的な問題さえなければ、本当に楽しい原点回帰になりうる作品だから。
イベント場面に入るたびに動きが乱れるという指摘で、遊んでいて気になるのはここだと思う。そこから先、スレッドの空気が変わる。「出たばかりなんだから問題があって当然」というひと言に、強い反発が返ったにゃ。
出たばかりなんだから、そりゃ問題もあるよ。
——それが当たり前になってしまっているなんて、信じられない。
ゲームってそういうものだし、ずっとそうだった。大半は何かしら問題を抱えて出るもので、開発側にできることはあまりないんだよ。
——いつもじゃない。それに言いたいのはそこじゃなくて、こういう壊れた状態での発売を受け入れてしまう姿勢がよくないってこと。
さらに別の人が、矛先を買う側へ向けた。不具合を責めるより、待たずに買う側の習慣を問うべきだという立場だね。
じゃあ、欠陥のある発売に毎回お金を払って、せめて1週間待つことを覚えない姿勢のほうはいいわけ?
これに対しては「問題なく発売されるゲームだって山ほどある」という反論が入り、待つ派は「だから問題ないと分かってから買う。賭けに出て37回目の外れを嘆くつもりはない」と返していた。業界の当たり前として割り切るのか、買い手が声を上げ続けるべきなのか。どちらの側も「初日に買わない」という結論は似ているのに、そこに至る理屈が噛み合わないまま応酬が続いた。
言い合いの外では、作り手に目を向けたコメントもあった。
大事なのは、これが主にEvil Empire——『Dead Cells』(の元の作品)や『The Rogue Prince of Persia』を手がけたところ——の作品だってこと。どちらも素晴らしいゲーム。知らなかったし悪魔城の大ファンでもないけど、Evil Empireの作品は好きだからウィッシュリストに入れたよ。
補足すると、『Dead Cells』をもともと作ったのはMotion Twinで、Evil Empireはその後の開発を引き継いだスタジオ。本作にはその両方が関わっていることになる。Steam Deckの表示不具合についても、KONAMIが確認済みで調査中だと指摘するコメントがあり、これは上の公式告知の内容と一致している。


批評家の評価については、平均点や戦闘と探索の評価の割れ方をまとめた記事がある。
ゲームの中身を褒める声と、動作を責める声。Steamの好評597件と不評385件の差は、そのまま修正パッチが来る前のこの2つの声の距離になっている。
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