『ゴールデンスワール』は動いてかわすデッキ構築、発売1か月で5回の更新
手札の中に「移動」と書かれたカードが混ざっている。『ゴールデンスワール』(Golden Swirl)では、立ち位置を変えるのもカード1枚ぶんの仕事になる。敵は待ってくれず、攻撃の範囲を地面に示してから撃ち込んでくる。どの札で逃げ、どの札で殴るか。その判断をリアルタイムで迫ってくるのが、このデッキ構築ローグライクの芯だね。

開発はSnako Production、パブリッシャーはInfini Fun。Steamで9月10日に正式リリースされ、価格は2,600円。ユーザーレビューは178件中87%が好評で、評価は「非常に好評」になっている(Steamストアページ)。
射程と向きで当て、予兆を見て避けるカード戦闘
公式の説明は、従来のカードゲームにありがちな「棒立ちの撃ち合い」から抜け出すことを打ち出している。攻撃カードには届く範囲と向きがあり、敵を範囲に入れてから切らないと当たらない。敵の攻撃も同じで、予兆が出ている間に範囲の外へ出れば避けられる。見下ろし型のアクションに近い手触りで、カードを使うたびに位置と向きを考えることになるわけだ。
カードを切るにはコスト(SP)がかかり、使い切ったら「リドロー」で手札を入れ替える。戦闘画面の右下には常にこのボタンが置かれていて、リドローの回復を待つ時間がいちばん危ない時間になる。手札を全部吐き出してから逃げ札が無いことに気づく、という負け方はこの作りならではだね。
ボス戦では画面を覆うほどの巨体が相手になる。アクションが苦手な人には忙しく見えるかもしれないけれど、そこは発売後の更新で手当てが進んでいる(後述)。

製品版で選べるキャラクターは4人。それぞれ最初に持っている聖遺物とデッキが違い、見た目と装備を組み替えるカスタマイズにも対応する。発売前の告知によれば、霧に包まれた森「Mistveil Grove」から渦(スワール)の深部まで、性格の違う全5幕を進む構成だ(正式リリースの告知)。


デッキを組む材料は、120枚以上のカード、100種以上の聖遺物、そして「チャーム」などの強化アクセサリ。公式はこれを「三重の構築」と呼んでいる。カード同士には連動効果があり、条件がそろうと効果が大きく伸びる。報酬の場面では3枚の候補から1枚を選んでデッキに足していく、デッキ構築ものでおなじみの形だ。

周回をまたいで残る成長は「The Golden Tree」というスキルツリーが受け持つ。ツリーの解放項目には、報酬やカード判定をもう1回引き直せるものもあるみたいだね。
戦闘の外で効いてくるのが「黄金の意志」の仕組みだ。旅の途中では、狂気の商人から寡黙な剣士まで20人以上のNPCに出会い、取引や頼みごと、危うい選択を持ちかけられる。公式の説明では、こうした運命の試練は「手札のデッキ検定」にかかっていて、結果しだいで黄金の意志が揺らぎ、キャラクターの状態やデッキの構成まで変わっていくという。

つまり、戦闘で強いカードを詰め込んだデッキが、イベントの判定でも頼りになるとは限らない。どちらに寄せるかで旅の進み方が変わる作りだね。渦の侵食が進む「Swirl Breaching」というイベントもあり、10月1日の更新(v1.0.5)では、侵食の段階が高いほど会話や変化が増えるよう手が入った。エンディングは複数用意されている。

NPCは英語のフルボイスで話す。日本語はインターフェイスと字幕に対応し、音声は非対応だ。
1か月で5回更新、操作と一時停止が選べるように
発売後の更新はかなり速い。9月10日のv1.0.1から10月1日のv1.0.5まで、パッチは5回を数える(細かい修正のv1.0.4aを含む)。
操作まわりで大きいのは、v1.0.1でカードの出し方が「ドラッグで出す」に統一されたこと。クリックで出す方式や両方を混ぜる方式は、設定から選び直せる。9月24日のv1.0.4では、カードを1枚出すたびに止まる「Pause on Play」が状況を問わず効くように直り、リドローが使えるようになった瞬間に自動で止まる「Pause on Redraw Ready」も加わった。リアルタイムの慌ただしさが合わない人でも、ほぼターン制に近い遊び方ができるようになっている。マウスホイールで視点を引けるようになったのも同じ回だ。
発売から1週間の時点では、開発チームが今後の計画を3段階で示している。
公式のロードマップより(主な項目・日本語訳):
- フェーズ1:基本体験の修正と磨き込み 難易度曲線とテンポの見直し、既存の高難度モードの調整に加えて、さらに難しい新しい難易度を準備中。不具合は数日おきの修正で対応
- フェーズ2:システムとコンテンツの拡張 新しい「デートシステム(仮称)」を追加。特定のNPCとの関係が深まるにつれ、まったく違うエンディングや内容が解放される。装備・カード・聖遺物も追加
- フェーズ3:ステージと探索の変化を深める より多彩で影響の大きいランダムイベントと、Swirl Breachingの変化を追加
フェーズ1にあたる修正は、ここまでのパッチでかなり進んでいる。カードの希少度の見直しや爆弾系カードのダメージ引き上げ(8から15へ)といった調整も入り、遊び心地は発売日のものから少しずつ変わってきた。NPCとの関係で結末が分かれるフェーズ2は、黄金の意志の仕組みとどう絡むのかが見どころになりそうだにゃ。
Steamには無料の体験版もあり、製品版は1か月で v1.0.5 まで進んでいる。
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