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『パトリサイド』Steam体験版が公開、敵に「共感」して崩すアドベンチャーRPG

投稿: 2026/10/08by tobariware約6分で読めます
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「善か悪かではない。生きるか死ぬかだ」——ストアページの一番上に置かれた一文が、この作品の温度をそのまま伝えている。

三好静香さんがひとりで開発している3DアドベンチャーRPG『パトリサイド』の体験版が、Steamで公開された。舞台は現代日本。主人公は、父親を殺した少女たちだよ。製品版のリリースは2026年12月予定で、体験版は無料で遊べる。

ストアの紹介文が描くのは、「口先だけの正義」と「全ては自己責任」がまかり通る社会。いちばん身近な人が敵になったとき、少女たちには逃げ場がない。教会で目覚めた椿姫と胡蝶が、死んだはずの父親と再会するところから物語は動き出す。それが罪悪感の生んだ幻なのかどうかを確かめるため、2人は記憶の扉を開いていくことになる(Steamストアページ)。

感情を装備して共感で心の壁を崩す

いちばんの特徴は「感情システム」。キャラクターに"感情"を装備すると顔つきが変わり、相手の怒りや悲しみに「共感」できるようになる。共感で心の壁を打ち破れば、敵を弱らせて戦いを有利に運べるし、相手によっては強力な仲間として勧誘することもできるんだ。正面から殴り合うだけじゃない、というのが面白いところだにゃ。

感情は最初から全部そろっているわけではなく、物語が進むにつれて場面に応じた新しいものが手に入る。どの感情をどの相手にぶつけるかが、そのまま攻略の幅になりそう。

戦闘はアクションとターン制を混ぜたハイブリッド型。ステージの中を自由に動き回り、遮蔽物に隠れたり遠距離攻撃を当てたりと、立体的に立ち回れる。それでいて、プレイヤーが行動している間は敵の動きが止まるので、焦らずに次の一手を考えられるつくりだよ。必殺技を出すとカットインが入り、物語パートは細かなカメラワークとテキストが同時に進んでいく。

探索パートでは、きらびやかな街の裏側へ入り込んでいく。隙間をくぐり、はしごを登り、鍵をこじ開け、足場を飛び移る。街の隅々に隠れたアイテムや装備を拾い集めるのも大事な要素になっている。

体験版で遊べるのは、主人公のひとり椿姫の物語。開発中の版ではDLsiteで体験版が配られていて、三好さんはそこで細かな更新を重ねてきた。たとえば Ver.2.9.0 では、夏祭りで父親と話せるイベントが加わっている(Ci-enのリリースノート)。

  • 夏祭りに「父親との会話イベント」を追加。椿姫編で最初のイベントが終わると、夏祭りのベンチに父親が座っている。investigationスキルがあれば、話しかける前に彼のステータスを確かめられる
  • シナリオモードに早送りとヘルプを追加。Sprintボタンで次のポーズ地点までカットシーンを送れる
  • 戦闘チュートリアルを分かりやすく改良

Ver.2.9.0 のリリースノートより(主な項目だけ)。

物語の入口が家族で出かけた夏祭りの場面というのは、タイトルを思えばかなり意地の悪い始まり方だね。提灯の並ぶ屋台通りの明るさが、そのあとに待つ話の暗さを引き立てている。

一般公開の前には、公式のDiscordで小規模なベータテストが開かれていた。10月7日までに集まった感想をもとに手を入れてから、Steamでの公開に進んでいる(ベータテストのお知らせ)。

10月20日から27日まで開かれる「Steam Next Fest」への参加も決まっている。DLsite版の体験版も、Next Festの開始に合わせて更新される予定だ(Ci-enのお知らせ)。

  • 対応機種: Windows(Steam)
  • 日本語: インターフェースと字幕に対応(音声の対応表記はなし。英語・簡体字中国語も同じ)
  • リリース: 2026年12月予定
  • 予定価格: 2,530円(DLsiteの予告ページでの表記)
  • 最低動作環境: Windows 10 64bit、Core i5-8400、メモリ8GB、GeForce GTX 1060、空き容量10GB

体験版で描かれるのは椿姫の物語だけ。胡蝶がどんな過去を抱えているのかは、12月の製品版まで語られない。

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