大作続きの9月に埋もれた3本、重力パズル・木のジオラマ・井戸の鳥
Steamのユーザーレビューで、肯定的な評価が97%、99%、97%。9月に出た3本の数字だよ。どれも大きな宣伝はほとんど打っていないけれど、大作の発売日が毎週のように続いた月の中で、遊んだ人の評価だけは着実に積み上がっていった。
1本は壁と天井を歩く一人称パズル、1本は木のおもちゃを組み立てるジオラマパズル、もう1本はマッチ棒を持った小鳥のメトロイドヴァニア。系統はばらばらでも、大作を遊ぶ合間に挟みやすい価格とボリュームなのは共通している。
| 作品 | 発売(Steam) | Steam価格 | 日本語 | Steamの評価 |
|---|---|---|---|---|
| He Who Watches | 9月3日 | 2,500円 | UI・字幕 | 非常に好評(151件中97%) |
| Woodo | 9月17日午前0時(9月16日の深夜) | 2,100円 | UI・字幕・音声 | 圧倒的に好評(976件中99%) |
| Well Dweller | 9月23日午前0時(9月22日の深夜) | 2,000円 | UI・字幕 | 圧倒的に好評(1,058件中97%) |
価格は定価。9月27日の時点では『Woodo』が30%オフの1,470円、『Well Dweller』が15%オフの1,700円になっている。
『He Who Watches』――壁も天井も床になる一人称パズル
手にしているのは弓と、たった1本の矢。この弓は武器ではなく、パズルを解くための道具だよ。矢でスイッチを撃ち、箱を引き寄せ、扉を開けて迷宮の奥へ進んでいく。その中心には、閉じ込められた神が待っているという。
変わっているのは足元のルール。壁や天井にも歩いて乗り移れて、乗った面に合わせて重力の向きが切り替わる。床にあった箱を壁側へ運び、天井に立って部屋を見上げ直す――解き方を考えるときに「どの面を床にするか」という軸が一つ増えるわけだ。Steamのストアページによると、手作りのパズルは100種類以上。先へ進むほど条件が厳しくなるうえ、「好奇心溢れる者には、これはまだ始まりに過ぎない」とも書かれていて、表の攻略とは別に隠された仕掛けがあることもほのめかしている。



作ったのはBobby Vandenによるひとり開発で、パブリッシャーはパズルゲームを専門に扱うDraknek & Friends。対応はWindowsとmacOSで、日本語はインターフェースと字幕に対応している。重力がくるくる変わる映像は、文章よりローンチトレーラーを見たほうが早いにゃ。
『Woodo』――色のないジオラマに木のパーツをはめていく
こちらは頭を抱えるタイプではなく、手を動かして眺めるタイプのパズル。色の抜けた木製のジオラマに、オブジェクトを正しい場所へ一つずつはめていくと、景色に少しずつ色が戻り、はめたパーツに反応して小さなアニメーションが動き出す。ストアでは「触れることのできる3Dぬりえ」と表現されているよ。


ただ順番に置いていけば終わる作りでもない。ジオラマを回転させて裏側をのぞき込み、隠れたパーツを探し出す必要がある。行き詰まったときは手助けもしてくれて、急かされる要素はない。
ジオラマはそれぞれ、夏を田舎で過ごすことになったキツネのフォクシーと、そこで出会ったカエルのベンの思い出の一場面になっている。物語を運ぶのはナレーターの語りで、語りに合わせて遊び方が変わる場面もあるそうだ。3本の中で唯一、日本語のフル音声に対応しているのがこの作品。インターフェースと字幕だけでなく、語りそのものを日本語で聞けるのは、こういう絵本のような作品だと大きいね。

開発はTiny Monks Tales、パブリッシャーはDaedalic Entertainment。Steam版はWindows向けで、公式サイトではPS5、Xbox Series X|S、Nintendo Switch、Nintendo Switch 2でも発売とされている。
『Well Dweller』はメタスコア91、マッチ棒で戦う小鳥のメトロイドヴァニア
森の奥の井戸の底で暮らす小さな鳥、グリマー。家族を救うため、マッチ棒一本を武器に邪悪な女王を焼き払いに向かう――というダークなおとぎ話だよ。マッチに火をともして暗がりを照らし、戦闘にも使う。集めたアクセサリーで能力を強化し、組み合わせで遊び方を変えていく作りだ。



崩れかけた王国の地下には、女王から逃れようとしているネズミのアルドや、獲物を求めて城をあさるスカベンジャーのルーターといった住人がいる。狂った狩人にさらわれた兄弟たちを一羽ずつ見つけ出すのも旅の目的の一つになっている。
手がけたのは『Crypt Custodian』や『Islets』のKyle Thompson。Steamのストアページに表示されているメタスコアは91で、この3本の中でもいちばん評価の数字が目立つ。日本語はインターフェースと字幕に対応していて、Steamでは『井戸の鳥 (Well Dweller)』という日本語題も併記されている。本人の発売告知では、Steam、GOG、Switch、Switch 2、PS5、Xboxで遊べると案内していた。
発売から4日後の9月26日には、最初のアップデートが配信されている。修正の中身はこんな具合だ。
公式のお知らせより・主な項目(日本語訳)
- セーブと同じフレームでポーズするとセーブデータが壊れる可能性があった問題を防止
- 排水路のボスを倒してカエルたちを救出していない場合に、セーブ用のテントの表示がおかしくなる不具合を修正
- Altキーへの割り当てに対応
- カメラのズーム設定が広すぎると、一部のタイムトライアルでカメラがプレイヤーを追わない不具合を修正
- F12でのスクリーンショットと、Steamでの動画録画が動作するように
- The Docksで壁にはまって動けなくなる場所を修正
- 壁ジャンプの猶予をわずかに調整
セーブ破損はまれな条件が重なった場合にだけ起きたものとされていて、お知らせには、すでに被害を受けた人向けにバックアップファイルから復旧する手順も添えられている。ひとり開発の作品で、発売直後の報告にここまで素早く応えているのは心強いところだにゃ。
3本とも定価は2,000円台に収まっていて、合わせても大作1本の値段に届かない。
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木のジオラマを組み立てる『Woodo』9月17日配信 ― Switch 2版の予約トレーラー公開
都会育ちの少女フォクシーがひと夏を過ごした田舎の記憶を、木製ジオラマとして組み立てていくパズル。全12シーンに8言語のフルボイスが入り、予約ならSwitch 2版へのアップグレードは無料。

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