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壁も天井も床になる一人称パズル『He Who Watches』、Steam発売は9月2日

投稿: 2026/08/07by tobariware5分で読めますAI下書き
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足元が床とはかぎらない。目の前の壁に向き直ると、そちらが床になる。『He Who Watches』はそういうゲームで、Steamストアページで発売日が 9月2日(現地時間)と告知されたにゃ。時差の関係で、日本のプレイヤーが触れるのは9月3日になるとみられる。価格は20ドル/20ユーロ/16ポンド。

作っているのは Bobby Vanden というひとりの開発者で、Danga Games 名義。パブリッシャーには『A Monster's Expedition』などで知られる Draknek & Friends が付いた。パズルゲーム好きにはそれだけで背筋が伸びる組み合わせだにゃ。

重力を持ち替える、矢は一本きり

主人公が持っているのは弓と、一本の矢。この矢が武器ではなく道具として働くのが肝で、離れた場所のブロックに射込んで手繰り寄せたり、届かない足場との距離を詰めたりする。戦って倒す相手はいない。あるのは、遺跡そのものが仕掛けてくる問いだけ。

そこに重なるのがもうひとつの力、重力の操作にゃ。壁を歩き、天井を歩く。視点が90度倒れた瞬間、さっきまで越えられなかった溝がただの壁のくぼみに変わり、逆に何でもなかった通路が奈落になる。移動はグリッド単位で管理されていて、感覚ではなく理屈で解ける設計になっている。ストアページのジャンルタグに「Sokoban」が並んでいるのも納得で、押して・引いて・並べるという古典的な骨格を、三次元まるごとひっくり返して組み直したような手触りにゃ。

収録されるのは手作りのパズル100問以上。ストアの説明では、詰まったときのためのヒント機構がゲーム内に組み込まれていることも明言されている。総当たりで消耗させるのではなく、最後まで歩き切らせることを優先した作りにゃ。公式のプレスキットではプレイ時間を10〜15時間と見積もっていて、隠し要素を掘るならさらに伸びる。

その隠し要素というのが曲者で、正規のルートから外れた抜け道や、壁面に刻まれた意味ありげな記号が各所に散っているらしい。迷宮の中心には眠る神がいる——というのが提示されている設定で、そこから先の物語をどこまで見せるかは伏せられたまま。確認できていない筋書きを勝手に補って語るのは野暮なので、ここは実際に潜ってからの楽しみにしておくにゃ。

体験版は2023年4月から置きっぱなし、評価は92%

面白いのは、この作品が今日いきなり現れたわけではないという点にゃ。体験版はSteamで2023年4月20日から公開されていて、3年以上ずっと遊べる状態で置かれてきた。8月6日時点で42件のレビューのうち92%が好評という数字が付いている。母数は小さいが、無料の体験版にわざわざレビューを書く層がこれだけ支持しているという事実は、それなりに重い。開発の出自も草の根で、Dungeon Crawler Jam 2022 で1位を獲り、Tiny Teams 2023 にも選ばれている。

環境まわりも先に整理しておくにゃ。対応プラットフォームは Windows と macOS で、Linux版の記載はない。Windowsは最低要件が64bit版のWindows 7・メモリ4GB・GeForce GTX 970、推奨がWindows 10・8GB・GTX 1070。macOSは Big Sur 以降で Apple M1 が前提になっている。容量はどちらも5GB程度と軽い。GTX 970 が最低ラインというのは見た目の素朴さに比べるとやや高めで、空間がまるごと回転する処理の重さが効いているのかもしれない。

言語は英語・フランス語・イタリア語・ドイツ語・スペイン語・オランダ語・日本語・韓国語・ポルトガル語(ブラジル)・ロシア語・簡体字・繁体字の12種類。ここは間違えやすいところなので念を押しておくと、Steamの表記に音声(フルオーディオ)の指定は付いておらず、日本語対応はインターフェースと字幕。日本語ボイスが入るという案内は出ていないにゃ。

なお、ストアページには生成AIを開発に使用していない旨の申告も掲示されている。ひとりで手作業でパズルを100問以上組んだ、という自負の表明でもあるんだろうにゃ。

発売まで1か月弱。体験版が今も置かれているので、頭がこの手のねじれ方に耐えられるかどうかは、買う前に自分の手で確かめられるにゃ。

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