笛の音が呪文になる『Songs of Glimmerwick』がSteamで発売、Eastshade開発元の魔法大学RPG
開発に8年。絵筆を手に島を歩く『Eastshade』を作ったEastshade Studiosの新作『Songs of Glimmerwick』が、9月30日にSteamで発売された。2022年に発表されてから4年がたっての発売になる。
舞台は魔法大学で知られるGlimmerwickの島。主人公はすでにその大学に入学していて、愛用のフルートと歌集を持って授業に出たり、放課後のクラブに入ったり、級友や町の人と仲良くなったりしながら、島のあちこちに転がっている奇妙な出来事や謎を追っていく。季節がひと巡りする1年のあいだに、祭りや呪い、魔女がらみの騒動が起こる、穏やかな物語重視のRPGだにゃ。
発売に合わせてスタジオが公開したのは、約3分の拡張版ゲームプレイ映像。発売の告知では「遊ぶとどんな感じなのかを、飾らずに正直に説明した映像」と紹介されている。体験版も、発売後もそのまま残すそうだ。スタジオはその理由を「このゲームが何であるか(そして何でないか)が一番よく分かるから」と書いているよ。
歌で木と話し、庭に雨を呼ぶ魔法
この世界では、音楽を奏でることがそのまま魔法を唱えることになる。古い歌を吹けば木と話せるし、道具に魔法をかければ勝手に仕事をしてくれる。大地を盛り上げて、行く手をふさぐ地形を越えることもできる。呪文は戦うための技というより、暮らしと探索の道具として描かれているのが特徴だね。



いちばん分かりやすい使いどころは大学の庭。ありふれた植物も、魔法の植物も植えられて、雲を呼んで雨を降らせることもできる。ストアの紹介文は、このくだりを韻を踏んだ短い3行で書いていて、作り手の遊び心が伝わってくる。

冒険で経験を積むと、スキルを選んで覚えられる。庭仕事や交易に役立つものに加えて、カエルと話せる能力のような変わり種もある。能力の画面は六角形のマスを埋めていく盤面になっていて、その中に「Tongue of Frog」という項目も並ぶ。

授業がない時間にも、やることはたくさんある。島を探索する、バンドに入る、釣りをする、潜って貝殻を集める、Green Spritesと一緒に森の遠征へ出かける。生徒も先生も町の人も、精霊のような小さな生き物たちも、それぞれに物語と生活を持っていて、噂話や町の揉め事、にぎやかな祭りが日々の背景を作っている。主要な人物にも脇役にも全員に声が付いていて、見た目も自分で決められるよ。



8言語対応、声は英語だけで3,150円
対応言語は8つ。どの言語でもUIと字幕は用意されているけれど、声が入っているのは英語だけになる。日本語で遊ぶなら、画面の文字は日本語、会話は英語の声に日本語の字幕が付く形だね。「フルボイス」をうたっているのは英語音声についての話なので、そこは分けて受け取っておくとよさそうだにゃ。
- 価格: 3,150円(発売から2週間は10%オフの2,835円)
- 対応機種: Windows(家庭用ゲーム機向けも予定されているが、機種と時期はまだ発表されていない)
- 最低動作環境: 64bit版OS、メモリ6GB、GeForce 9600 GS/Radeon HD4000クラス、空き容量5GB
ストアには、サポーターパック(655円)とサウンドトラック(1,350円)も並んでいる。動作環境の要求はかなり控えめで、古めのPCでも手を出しやすい。
ストアのユーザーレビューは「非常に好評」で、約280件のうち90%が好意的な評価になっている。スタジオは発売後もこまめに手を入れていて、10月2日のVersion 1.01から10月10日のVersion 1.05まで、修正の告知が5回出た。内容の多くは、進行が止まる不具合や表示崩れの修正だ。
Steamで告知された各バージョンの更新内容より、主な項目だけを抜き出した日本語訳。
- 中国語フォントで一部の字形が表示されなかった問題を修正(1.01)
- 石畳の道をツルハシで掘れるようにした(1.01)
- Baker's Touchが能力値を上げるはずなのに下げていた問題を修正(1.01)
- モグラの姿のときに地面をすり抜けて落ちられた問題を修正(1.01)
- 一部の言語で、Ivariceの隠れ家の手紙の文章がはみ出していた問題を修正(1.01)
- ショップにアイテムの情報カードを追加(1.04b)
- コントローラー操作時の「まとめて移す」ボタンを追加(1.04b)
- 製品版を持っている人が体験版を起動したとき、そのことを知らせる表示を追加(1.04b)
- 夏祭りを途中で抜け出せてしまい、進行が止まる問題を修正(1.05)
- Arthurから箒を買ったとき、15,000の代金が実際には引かれていなかった問題を修正(1.05)
体験版を製品版と間違えて起動し、製品版のセーブデータを読もうとする人が多かったらしく、その対策まで入っている。体験版を残したことの影響がこんなところにも出ているわけだね。
箒の代金を払わずに空を飛べてしまう不具合は、10月10日の更新でふさがれた。
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