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『Spookitchen』の体験版が消えた AI複製を警戒し試遊を絞る開発者が相次ぐ

投稿: 2026/10/21by tobariware約6分で読めます
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骸骨の乗ったかぼちゃスープを、白いおばけの子がトレイに載せて運んでくる。『Spookitchen』は、そんな場面を体験版でずっと遊べた料理経営シムだった。そのSteamページから、体験版がなくなっているにゃ。

開発元は、韓国の2人組チームYNOT。Steam Next Festの直前に「誰かがAIを使ってこのゲームを丸ごと複製しようとしている」と知らされ、公開していた体験版を引っ込めた。同じ週には、ほかの2つの開発チームも「誰でも遊べる試遊」をやめている。理由はどれも同じで、発売前の作品がAIで真似され、本物より先に出回ることだよ。

『Spookitchen』は1年かけて体験版を育ててきた

舞台はハロウィンの町。採集・釣り・畑仕事で食材を集め、自分で組み立てたレシピで幽霊やモンスターのお客さんに料理を出す。店を回しながら、お客さんとの交流を通して町に隠された秘密が少しずつ明らかになっていく作りだね。料理は鍋の中に食材のピースを並べるパズルになっていて、「甘い」「ハロウィン」「夜の食材」のようなタグをお客さんの注文に合わせるのが腕の見せどころになっている。

この作品は、試遊を重ねながら形を変えてきた。2025年のハロウィン時期にもSteamでプレイテストを開き、その反応を受けて、道具や調理器具が毎回リセットされるローグライト寄りの仕組みを「耐久度で傷んでいく」形に作り替えている。開発チーム自身が「半年以上悩んだ」と書いた大きな変更だった。2026年3月のプレイテストではウィッシュリストが6,000件を超え、8月の体験版アップデートでは森のマップを横スクロールから見下ろし型へ丸ごと描き直し、ゲームパッドやキー割り当ての変更にも対応した。プレイヤーの声を聞いて直す、という流れの真ん中に体験版があったわけだにゃ。

itch.ioの作品ページには、Unityで作っていて生成AIは使っていないと明記されている。対応言語は日本語を含む11言語で、発売日はまだ決まっていない。

その体験版を、YNOTは自分たちの判断で止めた。体験版を下げるのはあくまで一時的な対処で、根本の解決にはならないとも話している。それでも「これは自分たちのゲームだ」と公にしておくことで、発売前の小さな作品でも簡単には盗めないと示したかった、という考えだね。

Digital Sunは『ReVamp』の公開テストを1月ごろへ回した

同じ不安を、もっと規模の大きいチームも口にしている。『Moonlighter』のDigital Sunは10月19日、開発中の『ReVamp』で予定していたSteamの公開プレイテストを取りやめ、まずは自分たちのDiscordで小さく始めると発表した。

声明に添えた画像では、最近「発売前のゲームが解析され、複製され、本物より先に出される」話が続いていることを理由に挙げている。発売まではまだ数か月あるので、大きな公開ビルドを配るのは危険が大きすぎる、という判断だよ。Steamで参加を申し込んだ人には計画の変更を詫びつつ、公開テストは1月ごろを目指すとしている。年内に触りたい人向けのDiscordでのテストは10月29日から。

『ReVamp』は、吸血鬼の城を守る側に回るタワーディフェンスにローグライトの要素を重ねた作品で、Steamでは2027年3月の発売が予定されている。

声明の最後の一文は、作品を早めに見せることこそ小さなチームが見つけてもらう方法だ、というもの。だからこそプラットフォーム側にはオリジナル作品を守る仕組みを強めてほしい、と結んでいる。見せなければ知ってもらえないし、見せれば真似されるかもしれない。その板挟みが、この一文にそのまま出ているにゃ。

『PUKEY GODDESS SHOT TRICK』は抽選制のクローズドテストへ

アライアンス・アーツも10月16日、WHO YOUと手がける『PUKEY GODDESS SHOT TRICK』の体験版について、10月19日に予定していた一般公開を取りやめた。悪魔の女の子と酒を飲み比べるロシアンルーレット形式のサバイバルで、Steam Next Festに合わせて誰でも遊べる体験版を出すはずだった。

挙げた理由は2つ。プレイ動画の投稿や配信に制限を付けて公開するつもりだったものの、今の体制ではその管理が難しいと判断したこと。そして、体験版の中身がAIなどで素早く模倣され、発売前に似た作品が出てしまうおそれがあることだよ。

代わりに用意されたのは、人数を絞った抽選制のプレイテスト。公式Discordに参加し、参加規約と投稿・配信のルールに同意したうえでフォームから申し込む形で、締め切りは10月22日午後11時59分。当選した人にだけSteamで使えるコードがメールで届き、テストは10月23日から10月31日までの9日間を予定している(公式の案内)。

3つの作品は、ジャンルも規模も国もばらばらだ。共通しているのは、体験版を「誰にでも配るもの」から「約束を交わした相手にだけ渡すもの」へ切り替えた点にある。

Steam Next Festは10月27日午前2時まで開かれているけれど、『Spookitchen』の幽霊レストランはその並びに入っていないにゃ。

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