堀井雄二氏がAIで30分の推理ゲーム『取調室の小宮』を無料公開
盗まれたのは『山水図』の掛け軸1幅。現場は質店「三星堂」の裏口と金庫で、取調室に座らされているのは72歳の元錠前職人・小宮だよ。
『ドラゴンクエスト』シリーズや『ポートピア連続殺人事件』を手がけた堀井雄二氏が、10月11日の19時ごろ、自身のXでこの推理ゲーム『取調室の小宮』を公開した。ブラウザで遊べて、料金はかからない。投稿には、AIに指図するだけで作れたこと、制作時間は「ほんの30分ほど」だったことが書かれている。
投稿の前半では、PCで『ポートピア連続殺人事件』を作ったころを振り返っている。当時は物語も絵もプログラムも自分ひとりで手がけていたけれど、今は絵を描けなくてもプログラムを組めなくても「そこそこのゲーム」が作れてしまう、という話。最後に「ブーストするボタンは押さないように」と冗談めかした一言を添えているあたりが、いかにも堀井さんらしいにゃ。
ゲーム本体は、AIアシスタントのClaudeで作ったページを共有する機能を使って公開されていて、投稿にあるリンクから開ける。
23時の弁護士到着前に嘘を4つ崩せるか?
事件の名前は「質店金庫荒らし事件」。起きたのは今朝の午前0時すぎで、プレイヤーは刑事として小宮から話を聞き出していく。ゲームの最初に出てくる事件ファイルには、次のルールが並んでいるよ。
- 質問で供述を引き出す。小宮は嘘をつく。
- 証拠を、食い違う供述にぶつけて嘘を崩す。
- 動揺が高いほど落ちやすい。反発が100になると黙秘される。
- 決め手の質問は、嘘を四つ崩してから。
ゲーム冒頭の事件ファイルより
持ち時間は21時から、弁護士がやって来る23時まで。時間の中で、小宮の「動揺」を上げながら「反発」は100に届かないよう抑える、という駆け引きになる。強く詰めれば崩しやすくなるけれど、やりすぎると口を閉ざされてしまう。この手綱さばきが、取り調べらしい緊張感を生んでいる。
嘘を4つ崩すまでは決め手の質問が使えないので、証拠を当てずっぽうにぶつけても先へ進めない。どの供述がどの証拠と食い違っているのかを読み解くのが、謎解きの中心だね。犯人を名指しして終わる形ではなく、自白に至るまでの筋道を自分で組み立てていくことになる。
1983年の『ポートピア連続殺人事件』は、物語も絵もプログラムもひとりで手がけた作品だった。それから40年以上たって、同じ作者が今度は質問と証拠と2時間の持ち時間だけで、もう一度取調室の扉を開けたにゃ。
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