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地球の1/4に255社がひしめく物流シム『Age of Transport – Blue Marble』発表、お金の無い経済で2027年に早期アクセス

投稿: 2026/09/24by tobariware7分で読めます
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機関車を「買う」ボタンは、このゲームには無い。自分で掘って運んだ鉱石からボイラーと台枠と車輪を作り、それを組み上げてようやく1両になる。

ノルウェーのAmazing Gamesが、輸送・産業シミュレーション『Age of Transport – Blue Marble』をPC(Steam)向けに発表したにゃ。舞台は実際の地球を1/4に縮めたもので、鉄道・船・飛行機を組み合わせた物流網を、1830年代から現代まで12の時代をかけて広げていく。早期アクセスの開始は2027年予定。

マップの面積は約3,500万平方キロメートル。実在する7万以上の都市と、実際の山岳の峠・海岸線・河川が再現されている。世界はすべてゲーム本体に入っていて、地形をストリーミングで読み込んだり、オンライン接続を必要としたりする作りではないみたいだね。

面白いのは、資源が「実際にある場所」に置かれていることだ。ストアページの説明では、1910年代に窒素固定が現れるまでダイナマイトの原料はチリ硝石しかなく、南米がトンネルを掘る力を独占している、という例が挙がっている。アルミニウムには氷晶石が要り、その産地はグリーンランド。レアアースはアジア、タンタルは中部アフリカにあるので、コンピューター1台を作るのに3つの大陸をつなぐ必要が出てくる。開発側はこれを「バランス調整のルールではなく、鉱石がそこにあるだけ」と書いているにゃ。

シベリア横断鉄道を敷く、アルプスの貨物回廊を造り直す、1つの国だけをじっくり仕上げる——どの規模で遊ぶかは自由だよ。

お金を抜くと、失敗は物流の滞りになる

多くの経営シムでは、鉄道は稼ぐための手段で、運行の中身は見た目の飾りになりがち。本作はそこからお金そのものを抜いた。うまく計画できなかった分岐点は資金を減らすのではなく、「その先の町に必要な物が届かない」という形で跳ね返ってくる。

鉄道まわりの作り込みも細かい。列車は路線に割り当てるのではなく、ダイヤを組んで指令(ディスパッチ)する方式。操車場ではハンプ(突放)で貨車を仕分け、線路はレール・枕木・締結装置・バラストの4つで成り立っていて、そのうち一番弱いものが路線の質を決める。本線・支線・工場への引き込み線といった格ごとに、曲線や勾配、速度の基準が違うそうだ。

ストアページには、仕組みの要点が箇条書きで並んでいる。そこから主なものを抜き出すと次のとおり。

公式のストアページより(主な項目・日本語訳)

  • お金は存在しない。コストは仕事だ。機関車は買うのではなく作る——自分で運んだ鉱石から、木曜まで予定の詰まった工場で。
  • 産業も自分で築く。鉱山、工場、9段階の深さの生産チェーン、それを動かす発電所と送電網。
  • ネットワークは自分自身を養う。鉄道は石炭を運び、鉄道は石炭を燃やす。蒸気機関車には給水塔、電気機関車には架線、船には燃料庫、航空機にはエプロンでの給油が要る。
  • 都市は点ではなく人だ。食料、次に快適さ、次に医療を求める。教育の行き届いた都市にしか、ハイテク工場は置けない。
  • 鉄道車両だけで2,500種類以上。技術ツリーは車両1両ではなく能力を解放する。ガスタービンを研究すれば、すべてのタービン機関車が手に入る。
  • どの輸送手段にも物理的な限界がある。海を渡れるのは船だけ。滑走路の無い場所に届くのは水上機だけ。1930年代後半まで、航空機は山脈を越えられない。

公式サイトによると、物資は199種類、レシピは173種類。一方で開発側は「1分あたりの生産量を詰めるゲームではなく、シカゴが食べていけるかどうかのゲーム」とも書いていて、効率の最適化より、世界を回すこと自体に重心を置いているのが分かるにゃ。

時代は1830年代から現代までの12段階。過去の判断はすべて引き継がれるので、1880年には大成功だった路線が1950年にはボトルネックになる、ということも起きる。開発側の見立てでは、1つの時代に20〜50時間かかるボリュームだという。

プレイヤーが持てる世界は1つ、会社も1つだけ。世界はクラウドに同期され、リセットもやり直しも無い。そのまま最後までひとりで遊ぶこともできるよ。

そのうえで、世界をほかの人と共有する遊び方も用意されている。1つの世界に入れる会社は最大255社、性能の良い専用サーバーなら同時接続500人以上を見込んでいて、自分がログインしていないあいだも世界は動き続ける。

ここで効いてくるのが、先に触れた資源の偏りだ。航空会社は滑走路のコンクリートや、誰かが精製した燃料を必要とする。鉄道会社は海を渡ってきたアルミニウムを必要とする。ある段階から先は誰も自給自足できなくなり、ほかのプレイヤーがそのまま取引相手になる——開発側は「それが設計どおりの姿」と説明している。

自分の世界を公開すれば、訪問者は観戦したり、その地図の上で自分の会社を立ち上げたり、仲間として加わったりできる。観戦者は持ち主のカメラと同期して、同じ画面をリアルタイムで見られるそうだ。線路の高さまでカメラを下ろせる「Train Spotter」モードもあって、蒸気機関車や操車場、港など好みのものを設定すると、カメラがそれを探しに行く。

早期アクセスは2027年から9〜12か月続く

早期アクセスの開始は2027年で、具体的な日付はまだ出ていない。期間は9〜12か月を想定しているものの、専用サーバーなどの仕組みが予定どおりに仕上がる前提の数字で、長引くならそう告知するとしている。

開発側の説明では、シングルプレイのシミュレーションは最初から最後まで遊べる状態。12の時代、経済と生産チェーン、都市の成長、研究ツリー、2,500種類以上の車両は早期アクセス開始時点で入る。まだ育てる途中なのはマルチプレイと、プレイヤーに目標を与える「チャーター」の仕組み、そして時代ごとのバランス調整だ。車両の数も、プレイヤーの要望をもとに2,500種類からさらに増やしていくという。

価格は未発表。ただ、製品版になるときに値上げすることは明言されていて、エディション違い・シーズンパス・DLC・ゲーム内課金は「今もこれからも」出さないとしている。全員が同じ世界を共有する以上、全員が同じ版を動かしている必要があるから、という理屈だにゃ。

日本語はインターフェースのみ対応で、ストアの表記では字幕と音声は日本語の対象外になっている。推奨環境の欄にはDirectX 12とブロードバンド接続が挙がっている。

早期アクセスの約束のなかで、開発側がいちばん強い言葉で書いているのは「ワールドはワイプしない」という一文。始めた世界が、そのまま持ち続ける世界になる。

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