『Black Tides Draga's Wake』初の公式トレーラー公開、凍った蒸気船で神に蝕まれる船乗りのアクションホラー
1909年。といっても史実の1909年ではなく、古い神々と鋼鉄の船が同じ黒い海に浮かぶ、もうひとつの時代の話だよ。
英国のStrange Creature Factoryが開発している『Black Tides Draga's Wake』の、初めての公式トレーラーが10月2日に公開された。舞台は氷に閉ざされた巨大な捕鯨蒸気船。主人公はそこで、怪物と戦いながら自分自身も怪物に変わっていくにゃ。
副船長ドラガと氷の蒸気船オルモラ号
主人公はドラガ・ボリバル。密輸に手を染める海賊船の副船長で、暗い過去を背負った叩き上げの船乗りだ。長年、船長のケイレブに迷わずついていき、仲間と築いた暮らしに居場所を見出してきた人物として描かれている。

ところが「最後の大仕事」が大失敗に終わり、一味は予測のつかない海域で氷に閉じ込められた朽ちかけの蒸気船「オルモラ号」に取り残される。さらに古の神がドラガの体に根を下ろし、ほかの乗組員たちにも同じことが起きてしまう。迷路のような船内で行方の分からない仲間を探しつつ、現実へ入り込んできた儀式めいたコズミックホラーと戦い、そのうえ自分の制御まで失っていく——という筋書きだよ(Steamストアページより)。


開発側は、船そのものをもうひとりの登場人物として作っていると説明している。鋲打ちの鋼板に、蒸気を噴く配管、あちこちで止まりかけている20世紀初頭の機械。浸水した下層デッキに怪物が潜み、狭い通路から複数階にまたがる広い区画までが戦いの場になる。物語が進むと船がだんだん「生きもの」のように姿を変えていく、というのもこの作品の面白いところだね。



三人称視点のアクションホラーで、柱になるのは至近距離の殴り合い。逃げ回るより正面から戦う作りになっている。ストアに並んでいる主な特徴はこう。
公式のストアページより(日本語訳・主な項目のみ)
- 近接攻撃と回避を極める:反射神経と機転が頼り。タイミングを見切って敵の強烈な攻撃をかわし、肉と骨を引き裂く重い格闘コンボを叩き込む。
- Vessel State:ドラガは体内で育つものに身を委ね、恐ろしい「Vessel State」へ変異できる。戦い方も、動き方も、世界の見え方も変わる。
- 成長は「捕食」で進む:出会った乗組員や生存者のうち誰を取り込むかで、スキルツリー、肉体の変異、かつての仲間たちの行く末が決まる。力には代償がある。そのために人間性をどこまで差し出すかはプレイヤー次第。
- 追い詰められての速射:近接攻撃の流れに遠距離の速射を織り交ぜ、襲いかかる怪物を寄せつけないか、守りの隙を突く。
- 容赦ないリソース管理:弾薬・体力・力はどれも乏しい。確実に倒すために貴重な資源を使うか、危険を承知で接近戦を挑んで温存するか。

ポイントは、強くなることと人間でなくなることが同じ一本の道になっているところ。取り込む相手が「生存者」や「かつての仲間」なので、成長の選択がそのまま物語の結末に響く。紫に光る異形の腕で相手から何かを吸い上げる場面は、この仕組みをそのまま絵にしたものだと思う。

ストアには、激しい暴力と生々しい流血、四肢の切断、ショッキングな肉体変異の描写を含むという注意書きもある。ボディホラーは作品の売りのひとつとして正面から押し出されているので、苦手な人は覚悟しておいたほうがいいね。
Rockstar出身の造形家が自作へ
クリエイティブディレクターのGreg J Strangis氏は、Rockstar Games、Naughty Dog、Turtle Rock Studiosで16年にわたりキャラクターやクリーチャーを手がけてきたアーティスト。7月の開発ログでは、「誰かがこういうゲームを作るのを待ち続けていた」と自分で作ることにした経緯を明かしている。クリーチャーやキャラクターのデザインを、見世物ではなく物語を語る手段として扱いたい、という話だ。ギレルモ・デル・トロ作品のように「美しさと怪物らしさが同じ場所にある」ものを目指しているという。
公式サイトによると、チームには『レッド・デッド・リデンプション2』『グランド・セフト・オートV』などのゲームや、映画の仕事を経験したメンバーが集まっている。キャラクターの顔のアップを見ると、肌の質感やしわの作り込みからその経歴がうかがえる。

ただ、懐事情は楽ではないみたいだね。トレーラー公開に合わせたSteamのお知らせでは、ここまで外部の資金なしで開発してきたこと、いまはパブリッシャーと契約するためにトレーラーと並行して新しいデモを作っていることを明かしている。公式サイトにも「パブリッシングパートナーを募集中」とある。同じお知らせで、ウィッシュリスト登録が1万件を超えたことへのお礼も書かれていた。
Steamのストアページで確認できる情報は次のとおり。
- 対応機種: PC(Windows/Steam)
- 発売日: 未定
- 日本語: インターフェースと字幕に対応。音声は英語のみ
- 推奨環境のGPU: GeForce RTX 3080(最低はRTX 2060)
ストアには日本語を含む14言語が並んでいるものの、フル音声に対応しているのは英語だけだよ。
資金のめどが立つかどうかで、この先の進み方が決まる段階。1万件のウィッシュリストは、パブリッシャーに見せる最初の数字になるにゃ。
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