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BioWare閉鎖、次期『Mass Effect』も開発中止 IPの行方とドラマ版はどうなるか

投稿: 2026/10/22by tobariware約7分で読めます
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「BioWareは閉鎖し、次の『Mass Effect』プロジェクトの早期開発も終了します」。

公式Xアカウントが、自らスタジオの終わりを告げた。1995年にカナダ・エドモントンで生まれ、『バルダーズ・ゲート』から『Mass Effect』『Dragon Age』まで、物語と選択を軸にしたRPGを作り続けてきたスタジオだよ。創業から31年で、その歴史が閉じることになったにゃ。

EAがBioWareエドモントンを閉じた

決定はElectronic Arts(EA)の事業再編の一部として出てきた。最高執行責任者のDavid Tinson氏と最高スタジオ責任者のCam Weber氏が社員向けに書いた書簡が、EAの公式サイトで公開されている。

書簡によれば、BioWareでは小規模なチームが『Mass Effect』の次回作を早期開発していた。EAはこの開発を先へ進めないと判断し、スタジオとエドモントンのワークスペースを閉じる。BioWareのことは「ロールプレイングというジャンルの定義づくりに貢献した伝説的なスタジオ」と書いているけれど、決定そのものは覆らない。

削減の規模は書簡には数字で書かれていない。全社でおよそ400人、うちBioWareでは約50人が対象になるとされている。かつて数百人を抱えたスタジオは、2025年の人員削減を経て、すでに100人を切る体制になっていた。

同じ書簡では、BioWare以外の行き先も示された。

  • 継続・強化: 『Apex Legends』、『バトルフィールド』シリーズ(Respawnと DICEが未発表の新作で協業)、『Marvel's Iron Man』、『Star Wars ジェダイ』シリーズの次回作
  • 一時停止: 『The Sims』の新作「Project Lotus」(「Project Evergreen」は優先して継続)
  • 縮小: 『skate.』のスタジオは少人数のチームへ再編
  • 開発中: アメリカンフットボールのオープンワールド「Project Gridiron」、『Fight Night』の新作(プリプロダクション)

大型の作品を同時に抱える数を減らす、という方針も書かれている。EAは今年、サウジアラビアの政府系ファンドを中心とする投資家グループによる総額550億ドル規模の買収で非上場化したばかりで、その完了から約2か月での再編になった。

最後の作品になったのは、2024年11月1日に発売された『Dragon Age: The Veilguard』。EAはこの作品が期待した数字に届かなかったことを認めていて、その後の人員削減で、スタジオは『Mass Effect』だけに絞った体制になっていたよ。

次回作が初めて示されたのは2020年12月。雪原に埋もれた装甲の一部が映るティザーで、2023年のN7 Day(毎年11月7日のファンの記念日)にも短い映像が出た。ただ、舞台も主人公もジャンルの方向性も、公式には最後まで語られていない。

2025年のN7 Dayには、エグゼクティブプロデューサーのMike Gamble氏が公式ブログで現状を伝えていた。

次の『Mass Effect』は開発中で、EAとBioWareはこの宇宙でさらに物語を語ることに力を注ぎ続けています。チームは脇目も振らず、『Mass Effect』だけに集中しています。

それから1年足らずで、その言葉は「開発終了」に置き換わった。

中止のあとには、元開発者の口から「次回作は自由度の高い作りを目指していた」という趣旨の証言も出ている。公式が何ひとつ見せなかった以上、どんなゲームになるはずだったのかを伝えられるのは、もう作っていた人たちの記憶だけ。発表から6年近く、ティザー2本だけを残して、作品は誰にも遊ばれないまま消えたことになるにゃ。

いま遊べる『Mass Effect』は、初代から3作目までをまとめてリマスターした『Mass Effect Legendary Edition』と、2017年の『Mass Effect: Andromeda』。シェパード少佐の物語が、シリーズの最新の「完結した姿」ということになる。

Mass EffectのIPはどうなる?

スタジオが消えても、作品の権利は消えない。『Mass Effect』『Dragon Age』、それに『ジェイド・エンパイア』のIPはEAが持ったままだ。

この点について、BioWareでエグゼクティブプロデューサーを務めたMark Darrah氏が、自身の動画で見解を語っている。Darrah氏は『Dragon Age』シリーズを長く率い、『Anthem』の立て直しにも関わった人物で、2021年にBioWareを離れたあとは業界の解説を続けている。

Darrah氏の見立ては、閉鎖によってIPが売却される可能性は高まったものの、EAがそのまま眠らせておく道もある、というもの。閉鎖の前から、Darrah氏は「EAは使われていないIPを大量に抱えている」と話していて、買収で背負った負債を考えれば、スタジオを閉じるより売るほうが財務的に理にかなう場合もある、という趣旨の指摘をしていた。

ただし、これはあくまで元幹部の推測だよ。EAは売却もライセンス提供も発表しておらず、BioWareやIPの売却を試みたかどうかにも触れていない。権利を持ち続けて別のスタジオに任せるのか、売るのか、棚に置いたままにするのか。いまの時点で決まっていることは何もない。

もうひとつ気になるのが、Amazon MGM Studiosが進めている実写ドラマ版『Mass Effect』だ。

Gamble氏は先の公式ブログで、ドラマについてもこう書いていた。

Amazonとは緊密に連携して進めています。ドラマはこの宇宙の時間軸の中でまったく新しい物語を描くもので、舞台はオリジナル三部作のあとになります。

スタジオの閉鎖後、このドラマ版は影響を受けずに制作が続き、関わっているクリエイターも全員そのまま残るとされている。一方で、Amazonもアマゾン側の制作陣も、閉鎖を受けた公式のコメントはまだ出していない。放送や配信の時期も発表されていない。

ゲームを作る場所がなくなった一方で、映像の側では『Mass Effect』の新しい物語がまだ動いている。続編のゲームより先に、三部作の「その後」を見ることになるのはドラマのほうかもしれない。

BioWareの声明は、プレイヤーへの感謝で締めくくられていた。31年分の物語は、遊んできた人の手元に残っているにゃ。

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