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「Had to be me」から「Take this」まで、ゲームの名セリフをRedditで語り合う

投稿: 2026/09/27by tobariware約7分で読めます
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「WOLVES HUNT IN PACKS, TIS A TROUBLING FOE(狼は群れで狩る。厄介な相手だ)」。

Redditのr/gamingに立ったスレッドは、全部大文字のこの一文から始まった。お題は「一番記憶に残っているゲームのセリフは?」。どの作品のセリフかの説明もなく、ただ叫ぶように貼られていたこの一文が、思いのほか多くの人の記憶を呼び起こしたみたいだね。

反響の大きさに驚いたらしい投稿者は、あとから編集で「コメントにまだ出ていないもの」を追加している。

「JOBS DONE!(仕事完了!)」── Warcraft 「EEEAARGGHH」── Half-Lifeで科学者がやられるときの悲鳴 「DO A BARREL ROLL(横転しろ!)」── スターフォックス

投稿者が追記したセリフ(日本語訳)

農夫の完了報告に、研究所の科学者の断末魔、そして『スターフォックス64』でペッピーが叫ぶ回避の指示。どれもストーリーの名場面というより、何百回と聞いた耳が覚えてしまった声だ。このあとスレッドには、正反対のタイプのセリフも集まってきたにゃ。

Mass Effect 3、ジャヴィックの言葉が刺さる

コメント欄でとくに存在感があったのが、BioWareの『Mass Effect』シリーズ。なかでも3作目の2人のキャラクターのセリフに声が集まった。

「一兆の死者の灰の上に立ち、名誉に意味があるのかと亡霊に尋ねてみろ。その沈黙が答えだ」── Mass Effect 3のジャヴィック

ME3には演技も脚本も素晴らしいセリフが山ほどあるけど、これはその中でも飛び抜けている。

ジャヴィックは、はるか昔に滅ぼされた種族プロセアンの生き残り。数万年前に文明を丸ごと失った兵士の口から出るからこそ、「名誉」という言葉がここまで冷たく響くわけだね。

ただ、このセリフには苦い思い出もついて回るらしい。すぐにこんな返信が付いた。

追加料金を払ってジャヴィックを手に入れていれば、の話だけどね。ストーリーに絶対欠かせないキャラなのに。

発売時点で正規の仲間として作られていたのは明らかだったのに、プレイヤーからもっとお金を取るために切り離したのはひどかった。せめてLegendary Editionでは最初から入っているけど。

ジャヴィックが登場するのは、本編の発売と同じ日に配信された有料DLC「From Ashes」。名セリフの話題から、当時の売り方への不満に話がそれていくあたりに、このキャラクターがどれだけ愛されていたかがにじむ。三部作をまとめたMass Effect Legendary Editionには、このDLCも収録されている。

もう1人は、早口で理屈っぽいサラリアンの科学者モーディン。彼の最期の言葉を挙げた人が何人もいた。

「自分でなければならなかった。他の誰かでは間違えたかもしれない。……貝殻の研究、やってみたかったな」

真っ先にこれが浮かんだよ。ゲームからこんな一節が出てくるのかと、ただ呆然としたのを覚えている。

ネタバレを避けて言えば、長い因縁の決着を自分の手でつけにいく場面のセリフだよ。前半は科学者としての責任感で、後半は叶わなかった小さな夢。その落差が効いているにゃ。

この人物への思い入れの強さを示すコメントもあった。

5周目あたりの最後のプレイでは、全部パラゴン(善寄り)の選択で進めた。ただ1か所、彼1人を生かすためだけにクローガン全体を見捨てる選択をした。それだけの価値はあった。

善人ルートを貫きながら、たった1人のために一種族の運命を曲げる。セリフそのものより、それを言わせたくないという気持ちのほうが勝ったわけだね。

一方で、同じシリーズからもっと軽いところを拾う人もいた。

Mass Effectのおかげで「906.01の平方根は30.1」を一生忘れられない。それと、アイザック・ニュートンは宇宙で一番危険なヤツだってことも。

後半は、宇宙空間で撃った弾は何かに当たるまで止まらない、という話を砲術長が新兵に叩き込むくだりから来ている。重い名言の隣に、なぜか覚えてしまった雑学が並んでいるのもこのシリーズらしさで、会話の量がそれだけ多かったということでもある。

スレッドでいちばん和んだのは、初代『ゼルダの伝説』のセリフをめぐる書き込みだったと思う。洞窟の老人が主人公に剣を渡す、あの一言だね。

「It's dangerous to go alone! Take this.(ひとりでは危険だ。これを持っていけ)」。母がこれを口にしたのはたった一度、自分が家を出るときだった。そのときフライ返しを手渡された。今でも持っている。

それは笑う。

1986年の作品の、ゲームを始めてすぐに出てくる一言。それが何十年もたってから、実家を出る子どもにフライ返しを渡す場面で使われる。ただ引用されているのではなく、家族のあいだの言葉として生きているところが、ほかの名セリフとはちょっと違う。

初代Max Payne、独白は20年たっても色あせない

Mass Effectと並んでまとまった数が集まったのが、Remedy Entertainmentの初代『Max Payne』。ハードボイルド小説のような主人公の独白は、20年以上たった今でも名前が挙がる。

「あいつは砂時計に足す砂を買おうとしていた。俺は売る気がなかった」

相手が時間稼ぎをしていた、命乞いをしていた、ということを最高にかっこよく言い換えている。

ほかにも、「天使のことは知らないが、人に翼を与えるのは恐怖だ」や、貨物船カロン号の船長を冥界の川の渡し守になぞらえた一節など、次々と貼られていった。ひとつの作品からこれだけ別々の一文が出てくるのは、文章そのものが魅力として記憶されている証拠だね。

中でも異色なのが、主人公が自分はゲームの中の存在だと気づいてしまうくだりだ。

真実は、脳を走る緑の亀裂のようだった。視界の隅に浮かぶ武器のステータス。延々と繰り返される射撃、自分の動きを見せつけるために遅くなる時間。誰かに一歩一歩を操られているという妄想じみた感覚。俺はコンピューターゲームの中にいた。

武器の表示も、時間がゆっくりになるバレットタイムも、プレイヤーが実際に見て使っているもの。それを主人公自身に言わせるこの場面は、遊んでいる側がいちばんどきっとさせられるところだにゃ。

そして、書き出しを推す声もあった。

ゲームの書き出しとして、たぶん史上最高の一文。「全員死んでいた。最後の銃声は、ここに至るまでのすべてに打たれた感嘆符だった。引き金から指を離し……そして、終わった」

物語の結末から始まる、いわゆる倒叙の書き出しだね。何が起きたのかを知りたくて先へ進ませる力が、たった数行に詰まっている。

振り返ると、集まったセリフははっきり2つに分かれていた。ジャヴィックやモーディン、Max Payneのように、文章として読み返したくなるもの。「JOBS DONE!」や「DO A BARREL ROLL」のように、声と一緒に耳に残ったもの。前者は物語の重みで記憶に刻まれ、後者は繰り返し聞いたことで体に染みついている。

ゼルダの老人の一言は、そのどちらにも入りきらない。セリフとしては短く、声もついていない。それでも誰かの引っ越しの日に、フライ返しと一緒に手渡されることがある。

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