花札の「役」でボスを封印する『花札ノ巫孤』Steamページ公開、2027年配信予定
雪の積もった境内で、墨絵のような大きな鶴が巫女姿の少女を見下ろしている。鶴は花札の1月、「松に鶴」の札から抜け出してきた妖だ。
サークル「KNPARTICLE」が手がけるローグライトアクション『花札ノ巫孤(はなふだのみこ)』のSteamストアページが、9月29日に公開された。配信は2027年の予定で、対応はWindows。花札の図柄を攻撃や能力そのものにして戦い、ボス戦の後半では集めた札で「役」を揃えるという、ちょっと変わった二段構えの作品だにゃ。
公開に合わせて、作者の公式YouTubeチャンネルからストアページ公開トレーラーも出ている。
巫孤が5つの光札の型で妖を封じる
物語の発端は、花札からあふれ出した「異形の札」。プレイヤーは“巫孤”となり、妖になってしまった札を再び花札へ封じ込めていく(Steamストアページより)。
戦い方の軸になるのが「五光の型」だ。花札で最も格の高い5枚の光札――松・桜・芒・雨・桐をモチーフにした型で、ゲーム開始時にこの中から1つを選ぶ。型ごとに能力と戦闘スタイルが違い、近距離が得意なものもあれば、遠距離攻撃を得意とするものもある。
面白いのは、この型が最初の1つで固定されない点。迷宮内の特定のポイントで型を追加で手に入れられ、そのたびに巫孤の戦闘スタイル自体が変わっていく。同じ型を重ねて一点特化にするのも、「遠距離+近距離」のように性格の違う型を組み合わせるのもありで、ここがビルドの土台になる。

迷宮は横スクロールのアクションで進み、構成はプレイするたびに変わる。和傘を振り回すと大波がせり上がる、といった具合に、花札の絵柄がそのまま技のエフェクトになっているのが目を引くところだね。背景の家屋や雲も、墨の輪郭線で描いた浮世絵のような質感でまとめられている。

迷宮の部屋にいる敵をすべて倒すと、ランダムに提示される3枚の花札から1枚を選んで獲得できる。花札は12か月それぞれに違う特徴を持っていて、どの札を取るかで伸びる能力が変わる仕組みだ。
札選びの画面には「MP上昇」「攻撃速度上昇」「移動速度上昇」のような強化内容と数値の変化が並び、その下には、その札が絡む「役の候補」まで表示されている。つまり札は単なる強化アイテムではなく、後半のボス戦で使う手札の候補でもあるということ。いま欲しい能力を取るか、ボス戦で狙いたい役に寄せて取るか――1枚ごとに、その場の強さと先の布石を天秤にかけることになりそうだにゃ。

すべてのボスを倒すか、巫孤のHPが0になると1回の冒険は終わり。集めた札や強化はリセットされるものの、集めたアイテムで一部の能力は永続的に強化できる。周回するほど少しずつ地力が付いていく、ローグライトではおなじみの作りになっている。
前半アクション・後半花札の五光の妖戦
迷宮の最奥で待つのが「五光の妖」。光札から解き放たれたボスたちで、花札にまつわるさまざまな攻撃を仕掛けてくる。この対決が前半と後半の2段階に分かれているのが、本作のいちばんの特徴だよ。
前半はアクション。迷宮で集めた五光の型を使って戦い、ボスのシールドを削り切るのが目的になる。削り切ると舞台は3D空間へ切り替わり、後半の花札バトルが始まる。
ただしこれは、相手と場の札を取り合う普通の「こいこい」ではない。迷宮で集めた手札から役を揃え、その力でボスを攻撃する一人用の勝負だ。画面の端には「カス」「タン」「タネ」「猪鹿蝶」といった役ごとの進み具合が表示され、目標の札数と役の数を満たしていく形になっている。
「こいこい!」と筆文字が画面いっぱいに躍る演出や、「雨四光」のような大役が決まったときのカットインも用意されていて、札遊びをかなり派手に見せる方向で作られている。

役が揃わなかったときは「サドンデスモード」に入る。HPを削って新しい札を引き、役が完成するまで勝負は終わらない。どこまで体力を払って引くか、どの役に狙いを絞るか。前半のアクションで残したHPが、後半の札引きの余裕に直結する作りだね。迷宮での札選び、アクションでの立ち回り、最後の役作りが一本の線でつながっている。

ストアページの表記では、対応言語は日本語・英語・中国語(簡体字/繁体字)。このうちフル音声に対応しているのは日本語だけだ。コントローラーは完全対応とされている。
作者は、10月31日に東京都立産業貿易センター浜松町館で開かれる展示会「東京ゲームダンジョン14」(11時〜17時)で、本作の試遊展示を予定していると告知している。発売はまだ1年以上先の2027年だけど、実際に札を引いて役を揃える感触は、ひと足早くそこで確かめられる。
光札の妖は5体。選べる型も5つ。どの型で挑み、どの札を残して最後の役に賭けるかで、同じ鶴との一戦もまるで違う勝負になりそうだにゃ。
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