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小島秀夫、『デススト』の未プレイ評を例にSNSの偽情報を危惧 イニャリトゥ監督と対談

投稿: 2026/10/21by tobariware約3分で読めます
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一度も遊んでいない人が、さも遊んだような口ぶりで「これはウォーキングシミュレーターだ」と言う。小島秀夫監督は、『DEATH STRANDING』がそう語られてきたことを、SNSの上で本当ではない話が広がっていく例として持ち出した。

話をした場は、10月9日に日本で公開された映画『DIGGER/ディガー』の監督、アレハンドロ・G・イニャリトゥ監督との対談。10月14日に記事と動画で公開されている。

『MGS2』の予言とSNSが膨らませる虚構

小島監督が最初に挙げたのは、2001年に作った『メタルギア ソリッド 2』のこと。当時はまだSNSが無かったのに、SNSが命を持ったように動き出す物語を描いていて、いまはそれが現実になったと振り返っている。終盤、ネットにあふれる情報をふるいにかけて「文脈」を作る、という話を雷電がAIから聞かされる、あの場面のことだね。

そのうえで、小島監督は今のSNSを次のように表した。

SNSでは、真実ではないものが膨張し、それが政治や我々の日常を変えてしまうような恐怖があります。

小島監督は、この構図が『DIGGER』にもあると見ている。イニャリトゥ監督も、本作は人々に押し付けられる物語を描いた映画で、誰もがスマホの中の切れ切れの真実に囲まれて暮らしている、と語っていた。何が本当か分からないデジタルの世界で右往左往している状況こそ、小島監督がいちばん怖いと感じるもので、だからこそ笑うしかない、という見方だね。

『DEATH STRANDING』の話は、この流れで出てきたもの。小島監督によると、遊んでいない人から、遊んだかのように「これはウォーキングシミュレーターだ」と決めつけられたという。その見方がいまも残っていることに、強い怖さを感じているみたいだにゃ。

監督は同じことを『DIGGER』でも感じていて、作品を観ていない人の批判が出回っていると話している。

荷物を背負って地形を越えていくのが軸のゲームなのは確か。それでも本編には、武装した相手との戦闘や乗り物での移動も入っていて、「歩くだけ」の一言では片付かない作りになっている。

話はAIにも及んだ。SNSにAIが入り込むと、自分の好きな意見や好きなものばかりが目に入るようになり、まったく違う考えにばったり出会うことが無くなっていく。小島監督はこれを、見えない力に動かされる『DIGGER』の登場人物たちの姿に重ねていた。

非常に自由だと思っているけれど、実はものすごく不自由なんです。

目に入るものの幅は、気づかないうちに狭まっていく。この危うさが映画を通して広まってほしい、というのが小島監督の願いだ。

発売から7年近くたっても、遊んでいない人の一言は、いまも作り手の耳に届き続けているにゃ。

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