コジプロ10周年展が麻布台ヒルズで開幕、『デススト』試作映像や『OD』の赤い扉を展示
小島秀夫監督が高校時代に書いた読書感想文が、いまガラス越しに読める。コジマプロダクションの設立10周年を記念した展覧会「KOJIMA PRODUCTIONS 10th ANNIVERSARY EXHIBITION BEYOND THE STRAND:創造と挑戦の航路」が、10月31日に東京・麻布台ヒルズギャラリーで始まった。会期は12月20日まで。
展示の中心はゲーム制作の裏側だよ。『DEATH STRANDING』のごく初期の試作映像、新川洋司さんのデザイン原画、『DEATH STRANDING 2: ON THE BEACH』の初期エンディング案、開発中の新作『OD』の撮影小道具まで、これまで表に出なかった資料が687㎡の会場に集められているにゃ(展覧会公式サイト)。
会場は「KOJIMA PRODUCTIONSの歩み」「制作の裏側と未公開資料」「再現空間&10周年限定ルーデンス立像」「360°映像インスタレーション」の4つの体験で構成されている。公式サイトが挙げる見どころは次のとおり。
- 小島秀夫が高校時代に書いた読書感想文と、『DEATH STRANDING』の最初期プロトタイプ映像を初公開。新川洋司によるオリジナルデザイン原画など、未公開の制作資料も多数
- 会場は、コロナ禍の制作を支えたテレプレゼンスシステム「MADO」でKOJIMA PRODUCTIONSのオフィスと常時つながっている。『DEATH STRANDING 2』の初期エンディング案やロケハン資料も展示
- 開発中の『OD - KNOCK』からは、ティザートレーラーに登場した赤い扉を実物大で再現。撮影小道具なども初公開
- 本展のために作られた3体の立像が初お披露目。入口では等身大の「10周年記念ルーデンス」が来場者を迎える
公式サイトのハイライトより(日本語訳)

おもしろいのは「MADO」の扱い。制作を支えた道具を資料として飾るだけではなく、会期中ずっと実際のスタジオとつないでいる。展覧会そのものが、いま動いている開発現場の窓口になっている形だね。
360°映像インスタレーションは直径6メートルのスクリーンに『DEATH STRANDING』の映像を映すもので、この展覧会のためだけに作られた。入口の等身大ルーデンス像も本展用の新作だよ。


『OD』の赤い扉は、2025年に公開されたティザー映像「KNOCK」に出てくるもの。映像を観てから会場に行くと、実物大で再現された意味が分かりやすいと思う。
展示が「歩み」と「この先」をセットで見せる作りになっているのは、スタジオ自身が10年を長い航海として位置づけているからだね。2025年9月23日にTOHOシネマズ 六本木ヒルズで開いた10周年イベント「Beyond The Strand」で、コジマプロダクションは次のようなタイムラインを示している(公式のイベントまとめ)。
- 2015〜2019:Phase 1 宇宙船を造り、乗組員を集め、エンジンを積んで大気圏を抜ける。自分たちの新しいIPを生み出す
- 2019〜2025(2030):Phase 2 長距離宇宙船に乗り換え、太陽系へ入る
- 2030〜2035:Phase 3 最新の装備を整え、外宇宙へ飛び出す
公式のタイムラインより(日本語訳)


Phase 1の成果が2019年の『DEATH STRANDING』。Phase 2では2025年にPS5で『DEATH STRANDING 2: ON THE BEACH』を出し、2026年にはPC版も続いた。シリーズの累計プレイヤー数は、2026年6月に全世界で2,700万人を超えている。
Phase 2の期間に「(2030)」と後ろへ伸びる幅を持たせているのが、計画どおりに進まない開発の現実を正直に表しているにゃ。
『OD』と『PHYSINT』、Xboxと組む新規IP2本
この先の柱になるのが、完全新規IPの2本だよ。Xbox Game Studiosと組む『OD』は、恐怖の限界を試す体験をテーマに、ゲームと映画の境目をぼかす作品として2023年に発表された。2024年に発表された『PHYSINT』はアクション・エスピオナージ・ゲームで、こちらもXboxと組んで開発している。
2025年のイベントでは、『PHYSINT』の出演者としてチャーリー・フレイザーさん、マ・ドンソクさん、浜辺美波さんの3人が発表された。

ゲームの外では、『DEATH STRANDING』の世界がほかの形の映像作品へ広がっている。現在進んでいるのは次の3本。
- A24による実写映画:監督はマイケル・サルノスキさん
- アニメ映画『DEATH STRANDING MOSQUITO』(仮題):ハリウッドと共同で制作するアニメーションのプロジェクト
- アニメシリーズ『DEATH STRANDING ISOLATIONS』:Disney+で2027年に独占配信予定

同じイベントでは、Niantic Spatialとの提携も発表された。インタラクティブなストーリーテリングでできることの幅を広げるための協業だという。具体的な作品はまだ明かされていないけれど、画面の中だけにとどまらない遊びを探る動きのひとつとみられる。
11月4日から通常券、ショップは入場者限定
10月31日から11月3日まではプレビュー期間で、入場にはグッズ付きのプレビューチケットが必要。11月4日からは通常の前売券と当日券で入れる。
| 券種 | 価格(税込) | 入場できる日 |
|---|---|---|
| プレビューチケット(オリジナルグッズセット付き) | 18,000円 | 10月31日〜11月3日 |
| プレビューチケット(トートバッグ付き) | 5,000円 | 10月31日〜11月3日 |
| 前売券(日時指定) | 2,600円 | 11月4日〜12月20日 |
| 当日券 | 2,800円 | 11月4日〜12月20日 |
| 新川洋司の複製原画付き入場券(300点限定) | 57,600円 | 11月4日〜12月20日 |
| KOJIMA PRODUCTIONS × SEIKOコラボウォッチ付き入場券(300点限定) | 57,600円 | 11月4日〜12月20日 |
開館時間は平日が12時〜20時、土日祝が10時〜20時(最終入館はいずれも19時30分)。12月16日だけは17時閉館(最終入館16時30分)になる。会期中は休館日を設けない予定だよ(公式発表)。
会場の特設ショップは、展覧会のチケットを持っている人しか入れない。『DEATH STRANDING 2』のコンセプトアートを使ったアクリルジオラマやTシャツ、BBポッドの形をしたクリアポーチなどが並び、一部は会場だけで売られる。

麻布台ヒルズの中では、ギャラリーカフェのルーデンスダック柄ラテ(990円)や、施設内の飲食店とのコラボメニューも会期に合わせて出ている。

2015年12月に何もないところから始まったスタジオは、計画の上ではまだ太陽系の中にいる。外宇宙へ出ると決めた2030年まで、あと4年だにゃ。
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