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『Minecraft Dungeons II』Steam版のEULA、本文はURL1行だけ

投稿: 2026/09/30by tobariware約5分で読めます
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「この契約書を最後まで読んでください」と書かれた窓を開くと、読むべき本文がどこにも無い。発売直後の『Minecraft Dungeons II』のSteam版で、そんな画面が話題になっているにゃ。

Steamでは、パブリッシャーが独自の使用許諾契約(EULA)を用意している作品だと、初めて遊ぶ前に同意を求める窓が出る。『Minecraft Dungeons II』もそのひとつ。ところが、その窓の本文欄に入っているのは `https://www.minecraft.net/en-us/eula` というURLが1行だけ。規約の文面そのものは載っていなくて、「同意する」ボタンだけが並んでいる。

Steam側のEULAもリンク1本だけ

スクリーンショットだけの話かというと、そうでもない。Steamのストアからたどれる『Minecraft Dungeons II』のEULAページを開いても、ページの題名こそ「Minecraft End(er)-User License Agreement("EULA")」だけど、本文はやっぱりMinecraft公式サイトへのリンク1本だけだった。

リンク先のMinecraftのエンドユーザー使用許諾契約は、Mojang Studiosの作品全体をカバーする共通の規約になっている。「私たちが作ったもの」には、今後出すかもしれないほかのゲームやアップデート、DLCまで含むと明記されているので、新作のために専用の規約を書き起こすより、共通の規約を指すのはMojang側から見れば筋の通った形ではある。

気になるのは、規約の変更をどう扱うかという部分。公式の規約には次のように書かれている。

私たちは、ゲームや運営方法、法的な義務が変わったときなど、理由があればこのEULAを変更することがあります。ただしその変更は、法的に適用できる範囲でのみ有効です。その場合は、変更が効力を持つ前に、ウェブサイトでの告知やその他の合理的な方法でお知らせします。

(Minecraft EULAより・日本語訳)

つまり、同意する中身はSteamの窓の中ではなく、Mojangのサーバーにある「その時点の」ページ。Steamの窓に文面ごと載っていれば、同意した時点の規約が手元に残るけれど、URLだけだとそうはならない。今回の騒ぎの芯はそこにあるにゃ。

もうひとつ、タイミングの悪さもある。スウェーデンのナッカ地方裁判所では、Mojangアカウントから Microsoftアカウントへの移行を強いられたことをめぐって、Minecraftのプレイヤー側が起こした集団訴訟が進んでいる。原告側のサイトによると、提訴は2026年6月24日。対象は2013年12月10日より前に未成年でMinecraftを購入した、EU・EEA在住の人で、参加者は9月4日時点で2,845人。参加者が裁判所へ意思を伝える期限は9月25日で、いまは集団訴訟として認めるかどうかの判断を待っている段階だという。

ゲーム自体は、前作のステージ選択をやめて地続きの世界を歩く作りになった新作で、Steamでの価格は4,730円。発売を待っていた人がまず目にしたのが、この1行のEULAだったわけだ。

📄 『Minecraft Dungeons II』はステージ選択をやめ、地続きの世界を歩く冒険に。ジャンプも追加

r/Steamは「痕跡なく書き換えられる」と疑う

r/Steamに「Minecraft Dungeons 2はEULAを書く気すらなかった」という投稿が上がると、コメント欄はまず「なぜリンクだけなのか」の読み解きから始まった。いちばん素直に疑ったのは、この声。

痕跡を残さずに中身を好きなように変えられる、うまいやり方だね(誰かがアーカイブしていなければだけど)。

そこへ、例の訴訟を結びつける人が現れる。

Mojangはまさにそれが理由で今訴えられている最中なのに、皮肉なもんだ。

ただ、ここから議論は妙な方向へ転がった。「これって皮肉と言えるの?」という返しが付いたのだ。

本当に皮肉かな? 好きに変えられるようにEULAを載せていないんだとしたら、それは皮肉じゃなくて、やっている証拠そのものじゃないか。

皮肉だとすれば、「よりによって今このタイミングで、自分から不利な材料を増やすのは避けるだろう」と思っていたら、そうじゃなかったという意味でね。

このあとは「皮肉とは何か」の言葉の定義をめぐる脱線が長く続き、懐かしのヒット曲の歌詞まで持ち出される始末。「皮肉」より「お似合い」と言うべきだった、と落ち着いたところで、話はようやく本題へ戻ってきた。

冷静な指摘もある。今に始まったことではないのでは、という見方だ。

たぶん、ずっと前からこうだったんじゃないかな。

一方で、訴訟そのものの評価は割れていた。原告側に厳しい声がこちら。

訴えの理由を突き詰めると、消費者データの移転を守るデータ保護法を理解していないだけ。アカウントを失ったのはMojangのせいだと思っているけれど、残念ながら法律がこういう状況を想定していないだけなんだ。

その一方で、争点の根っこには理解を示す人もいた。

Mojangが規約の変更をきちんと知らせなかった、という訴訟の根っこには共感している。ただ、もし別の人が先頭に立っていたら、もっとすんなり進んだと思う。

リンク1行のEULAを「手抜き」と見るか、「後から書き換えるための設計」と見るか。Steamの窓の中に文面が無い以上、同意したのが何月何日の版だったのかは、プレイヤーの手元には残らない。

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