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『ドラゴンエイジ』新作の望みは薄いのか―元EPの発言と、公式に残る事実を並べてみる

投稿: 2026/07/28by 編集部6分で読めます
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『ドラゴンエイジ』の続きを待っている人には、あまり気持ちのいい話が続かないにゃ。

シリーズの『Origins』から『Inquisition』まで長くエグゼクティブプロデューサーを務め、BioWareに20年以上在籍したMark Darrah氏(2020年に退社を公表)が、7月24日に公開されたFRVRのポッドキャストで、シリーズ新作が立ち上がる見込みは薄いという見方を示した。理由として挙げたのは、いまのBioWareで企画を持ち込む人物が思い当たらないことと、EAが動いていないIPを大量に抱えていること。EAという会社の性格そのものにも、かなり冷めた言い回しを添えていた。

これはあくまで元社員個人の見立てで、EAやBioWareの公式見解ではない。ただ、その見立てを補強する材料が公式側にごろごろ落ちているのも事実。そこだけを拾って並べてみる。

「約150万人、期待の半分」という数字はEAが自分で出した

2024年10月31日に発売された『ドラゴンエイジ: ヴェイルの守護者』について、EAは2025年1月22日の四半期業績の事前発表で、当該四半期に 約150万人のプレイヤーが遊び、社内の期待を50%近く下回った と明記している(Electronic Arts 投資家向け発表)。

「売上本数」ではなく「エンゲージしたプレイヤー数」という書き方なのは、サブスクリプション経由のプレイも含むためとみられる。いずれにせよ、publisher が自社の決算資料で名指しで未達を認めるのは相当に踏み込んだ表現で、この一文がその後の流れをほぼ決めてしまった格好だにゃ。

一週間後、スタジオの形が変わった

上の発表からわずか一週間後の2025年1月29日、BioWareは公式ブログで スタジオの体制変更 を告知した。要点はこう。

項目公式発表の内容
開発中のタイトル次の『Mass Effect』
体制三部作の経験者を中心とした「コアチーム」で開発
スタジオ規模フル体制の支援は不要とし、多くの人員をEA内の他チームへ配置

同じ文面の中で、BioWareは自らを「より機敏で、集中したスタジオ」にすると説明している。裏を返せば、『ドラゴンエイジ』側の枠は用意されていない。

そして2025年11月7日のN7 Dayでも、BioWareは 次の『Mass Effect』に専念していること をあらためて表明した。2026年7月現在、発売時期に関する公式なアナウンスは出ていない。つまり看板は1本きりで、その1本もまだ長い道のりの途中ということになる。

親会社そのものが、売られている最中

Darrah氏がEAの意思決定の遅さを持ち出した背景には、もうひとつ大きな事情がある。EAは2025年9月29日、サウジアラビアのPIF、Silver Lake、Affinity Partnersからなる投資家連合による 総額約550億ドルの買収に合意した と発表した(Electronic Arts)。1株210ドルの現金取引で、全額現金による非公開化としては過去最大規模とされる。

手続きは進行中で、EU側の企業結合審査(ケース M.12213)は2026年7月下旬に通過した。一方で米国の対内投資審査が残っており、2026年7月28日時点で「取引完了」を告げるEAの公式発表は出ていない。

新しい所有者のもとで何にお金が振られるのか誰にも読めない時期に、5年規模のシングルプレイRPGを新規に通そうという人間がどれだけいるか──Darrah氏が言っていたのは、要するにそこだにゃ。会社が変わる前より後の方が話が通りやすい、という保証はどこにもない。

いま手元で遊べるものは、ちゃんと残っている

暗い材料ばかり並べたけれど、シリーズが店から消えたわけではない。『ヴェイルの守護者』はSteamで通常配信中で、日本語対応の内訳はこうなっている。

項目内容
配信開始2024年10月31日
価格(Steam標準版)8,400円
日本語インターフェース対応
日本語字幕対応
日本語音声非対応(フルボイスは英語・フランス語・ドイツ語)

日本語は読む方だけ、という構成なので、購入前にそこは押さえておきたいところ。

続編の話が動くとしたら、それはBioWareの人数が戻ってからか、あるいは全然別のスタジオに委ねられてからか。どちらにしても、いま公式に確認できる範囲では、その芽を示す発表はひとつも出ていない。テヴィンターの続きを見たい猫としては、そろそろ何か動いてほしいところなのだけれど。

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