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Steam実績がDLC別の「セット」管理に、フレンド3人との比較もできるベータ版が開始

投稿: 2026/10/16by tobariware約9分で読めます
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実績を全部解除した作品に、あとからDLCが来て達成率が下がる。Steamで実績を集めている人なら、一度は味わったことがあるはずだね。

Valveは10月16日、この問題に手を入れる新機能「Achievement Sets(実績セット)」のベータ版を始めた。Steamクライアントのベータ版と、対応を済ませた一部のゲームで今日から試せる(Steam公式ニュース)。

仕組みは、開発者がゲームの実績を目的ごとのまとまりに分けるというもの。シングルプレイとマルチプレイで分ける、クラスごとに8つのセットを作る、といった分け方を各ゲームが自分で決められる。実績の解除の仕方は今までと変わらず、ゲームを遊べばいい。変わるのは見え方で、長い実績一覧が開発者の作ったセットごとに区切られて並ぶようになる。

セットにはそれぞれ専用の進捗バーがあり、1つのセットを全部解除すると「セット完了」のトロフィーがプロフィールに加わる。あとでそのセットに実績が追加されても、完了の記録はそのまま残る。ゲームが大きくなったときは、新しい中身のぶんを新しいセットに入れる形になり、前に終えたセットの完了は崩れない。久しぶりに戻ってきた人には、新しく取れるものがどれなのかもひと目で分かるにゃ。

セットの種類は2つ。誰でも取れる実績を入れる「基本ゲームのセット」と、DLCを買わないと取れない実績を入れる「DLCのセット」だよ。

種類入る実績実績ページでの色全体の進み具合への数え方
基本ゲームのセットそのゲームを遊べば誰でも取れるもの青常に数える
DLCのセット追加コンテンツを持っていないと取れないもの紫そのDLCを手に入れてから数える

いちばん効くのは、表の右端の決まりかもしれない。DLCを持っていない人の達成率には、DLCの実績が入らない。だから本編だけを遊び切った人は、DLCが何本出ようと100%のままでいられる。DLCを買った時点でその分が加わり、紫のバーで別に進み具合が表示される。

持っていないDLCの実績も、新しい実績ページから中身をのぞける。どんな追加要素があるのかを知る手がかりにもなりそうだね。

もう1つの柱が、開発者が実績を1つずつ、あるいはセットごとアーカイブできる仕組み。Valveはシーズン制のゲームや、ハロウィンのような期間限定イベントの実績に使うことを想定している。

アーカイブされた実績の扱いは、取った人と取り逃した人で分かれる。

  • 期間中に解除した人のプロフィールには、そのまま残る
  • 取り逃した人のプロフィールには表示されず、セットやゲームの完了も妨げない

告知の中でValveは、「ユーザーが解除できなくなった実績は、どれもアーカイブされるべき」とも書いている。期間限定のイベントだけでなく、もう遊べなくなった中身の実績全般を片付ける道具として用意されたわけだね。

これらを束ねるのが、作り直された実績ページ。Webのゲーム一覧からも、Steamライブラリの各ゲームからも開ける。全体の進み具合、セットごとの進み具合、実績1つずつの詳細がひとつのページに並ぶ。これまで別のページだった全プレイヤーの解除率(グローバル統計)は、このページの中で表示を切り替える形になった。検索も、セットごと・解除済みか未解除かで絞り込めるようになっている。

比較の機能も広がった。最大3人のフレンドと同時に、レア実績・完了したセット・DLCセットの進み具合を並べて見られる。数えられる実績の総数は、各プレイヤーが実際に取れる分だけで決まる。持っているDLCや、期間限定・アーカイブ済みの実績の有無で変わるため、同じゲームでもフレンドごとに総数が違うことがある。

そのほか、細かい変更も告知に並んでいる(公式の告知より・日本語訳)。

  • 「Perfect Games」タブは「Completed」に名前が変わり、全部の実績を取ったゲームに加えて、完了した実績セットのあるゲームも表示される
  • Completionist Showcaseには、完了したゲームに加えて、実績セットを完了したゲームも飾れるようになる
  • ファミリーシェアリングで遊んだゲームがゲーム一覧に表示される
  • ファミリーシェアリングでプレイ時間のあるフレンドも、比較の対象になる
  • ストアとライブラリのゲームページに、実績セットがあるかどうかが表示される

完了したセットは、プロフィールの最近プレイしたゲーム、ゲーム一覧、ライブラリなど、実績が出る場所のあちこちに表示される。ファミリーシェアリングで遊んだ記録が比較に入るのは、家族でライブラリを分け合っている人には地味にうれしい変更だね。

DREDGEやForza Horizon 5など17本が対応

ベータの時点でセットを用意しているゲームは次のとおり。

  • 『Against the Storm』『Age of Wonders 4』『American Truck Simulator』『Euro Truck Simulator 2』
  • 『Call of Duty: Modern Warfare 4』『Forza Horizon 5』『LEGO Batman: Legacy of the Dark Knight』
  • 『Crusader Kings III』『Victoria 3』『DREDGE』『Flock Around』『He is Coming』
  • 『PowerWash Simulator』『PowerWash Simulator 2』
  • 『Left 4 Dead 2』『Portal 2』『Team Fortress 2』

Valve自身のタイトルが4本入っている。ほかのゲームは、開発者が新しい道具に対応するにつれて順に切り替わっていく。参加の方法はSteamクライアントのベータ版に参加する手順にあり、開発者向けの説明はSteamworksのブログに出ている。ベータの間も改良を続けるとして、ValveはSteam Client Betaのディスカッションで意見を集めている。

期間限定の実績にRedditが割れた

告知はRedditのr/Steamでもその日のトップに上がり、多くのコメントが付いた。DLCのセット分けやフレンド比較を歓迎する声が多いなか、議論が集中したのは「アーカイブ」、つまり期間限定の実績だった。

口火を切ったのはこんな声。

機能の多くはすごく良さそうだけど、期間限定・シーズン制の実績セットという発想だけはどうしても好きになれない。

Xboxが何年も前に期間限定のチャレンジを試して、誰にも好かれなかったんじゃなかったっけ?

一方で、シーズン制のゲームを遊ぶ人からは、むしろ合っているという意見も出ている。

Wardogsのようなシーズン制のゲームにはちょうどいい。追加のセットとして用意されて、終わったらしまわれるだけ。メインの実績には影響しないし、追いかけたい人だけ追いかければいい。

オンライン実績全部にも使えるといい。サーバーが止まったときのためにね。

後者の声は、Valveが告知で示した「解除できなくなった実績はアーカイブを」という使い方と重なる。サーバー停止で取れなくなった実績が、取り逃した人のコンプリートを妨げなくなるからだ。

ただ、反対していた側の論点は「完了率が下がる」こととは少し違っていた。

自分もそう思ったけど、正直そういう実績はもう存在していて、今回はそれをはっきり区別できるようにしただけ。開発者はアーカイブもできるから、取れなくなった実績はプロフィールに出なくなる。

元の不満はたぶんこういうこと。「今取らないと二度と取れない」実績をValveに禁止してほしいと、多くのユーザーが何年も頼んできた。なのに今回の告知は、禁止するどころか公式に受け入れている。

自分のプロフィールに出ないから何だっていうんだ。存在するのは分かっているし、そのゲームを完全には終えられないことも分かっている。

見えなくすることで解決したと考えるか、取れない実績が存在すること自体を問題と見るか。ここで意見がはっきり分かれた。一方で、限定の実績はそれだけで価値がある、という見方もある。

そういう実績が、ゲームでいちばんの自慢になることもある。少なくともこの仕組みなら、2014年あたりのすごくニッチな実績を取らなくてもゲームをコンプできる……どのゲームとは言わないけど、Left 4 Dead 2のことだ。

その『Left 4 Dead 2』は、まさに今回の対応タイトルに入っている。最後は、後から遊ぶ人への影響をどう見るかで落ち着いた。

それでも後から始めた人は、その実績を取れないまま。サーバーや人口が減ったマルチプレイ実績と同じ問題だよ。

それでいいと思う。後から遊んだときに100%にできなくなるわけじゃないなら。

どちらの見方を取るにしても、今回の仕組みで変わったのは「取れない実績が残る」ことではなく、「それが完了率を下げなくなる」ことだね。ベータの声がアーカイブの扱いをどこまで動かすのか、正式版までの調整に注目が集まりそうだにゃ。

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