Steamに「実績セット」がベータで登場、DLCが増えても100%達成は消えない
100%にしたはずのゲームに大型DLCが来て、達成率が87%に落ちる。実績を集めている人なら一度は経験したことがあると思う。ValveがSteamクライアントのベータ版に入れた「実績セット(Achievement Sets)」は、まさにこの問題を解消するための機能だよ。
Valveがこの機能を発表したのは10月16日の早朝。Steamの公式ニュースによると、Steamクライアントのベータ版に参加していれば今すぐ試せて、対応済みのゲームはまだ17本だけになっている。
Steam実績セットの進捗は束ごとに見える
実績セットは、ゲームの実績を開発者が「セット」という束に分けておく仕組み。いくつに分けるか、それぞれ何の束にするかはゲームごとに自由で、Valveは「シングルプレイとマルチプレイで分ける」「8つのクラスごとに分ける」といった例を挙げている。プレイヤーがやることは今までと変わらず、普通に遊べば実績が解除される。違うのは解除した後の見え方で、長い一覧がセット単位に整理されて表示されるにゃ。

セットごとに進捗バーがあり、セットの実績を全部解除すると、プロフィールに「セット完了」のトロフィーが付く。いちばん大事なのは、後からそのセットに実績が追加されても、完了の扱いは消えないという点。ゲームが大きくなったら、追加コンテンツ用に新しいセットを作ればいい。戻ってきたプレイヤーは新しく何が増えたのかがすぐ分かり、以前の完了状態も、また遊び始めるまでそのまま残る。
セットの種類は2つある。
- 本編のセット: そのゲームを遊ぶ人なら誰でも解除できる実績。実績ページでは青で表示される
- DLCのセット: 追加コンテンツを買わないと解除できない実績。そのDLCを持っていない間は、ゲーム全体の進捗に数えられない。手に入れると紫で表示される

DLCを持っていなくても、どのDLCでどんな実績が増えるのかは新しい実績ページで全部見られる。買う前に中身をのぞける、ちょっとした目録にもなっているね。
もう1つの柱が、実績やセットをまるごと「アーカイブ」できる機能。シーズン制のゲームの実績や、ハロウィンのような期間限定イベントの実績を想定したものだよ。

アーカイブされた実績は、期間中に解除した人のプロフィールには残る。一方で、取り逃した人のプロフィールには表示されず、セットやゲームの完了判定も邪魔しない。Valveは開発者に向けて「解除できなくなった実績は、いつでもアーカイブすべき」と書いている。期間限定の実績を逃したせいで、二度と100%にできなくなるゲームはこれで減っていきそうだにゃ。
これらをまとめて見せるのが、作り直された実績ページ。Webのゲーム一覧とSteamライブラリの両方から開ける。公式の発表から、ページまわりの変更点を抜き出しておく。
公式の発表より(主な項目・日本語訳)
- 全体の進捗、セットごとの進捗、個々の実績の詳細を1ページで表示
- 実績ごとの達成率(グローバル統計)は、別ページではなくページ内の切り替えで表示
- 検索に「特定のセット」「解除済み/未解除」での絞り込みを追加
- 最大3人のフレンドと進捗を比較。レア実績、完了したセット、DLCセットの進捗も含む
- 「Perfect Games」タブは「Completed」に改名し、完了したゲームに加えて、完了したセットがあるゲームも表示
- 完了したセットがあるゲームも、Completionist Showcaseに置けるように
- ファミリーシェアリングで遊んだゲームもゲーム一覧に表示
- ストアとライブラリのゲームページに、実績セットの有無を表示
フレンド比較で出る「獲得できる実績の総数」は、人によって違う数字になる。持っているDLCや、期間限定・アーカイブ済みの実績があるかどうかで、その人が実際に取れる実績の数が変わるからだね。全員が同じ分母で比べられていた今までより、実情に合った比べ方になる。
現時点で実績セットを入れているのは、公式の発表で挙げられた次の17本。
| 対応済みのゲーム | ||
|---|---|---|
| Against the Storm | Age of Wonders 4 | American Truck Simulator |
| Call of Duty®: Modern Warfare® 4 | Crusader Kings III | DREDGE |
| Euro Truck Simulator 2 | Forza Horizon 5 | Flock Around |
| He is Coming | LEGO® Batman™: Legacy of the Dark Knight | Left 4 Dead 2 |
| Portal 2 | PowerWash Simulator | PowerWash Simulator 2 |
| Team Fortress 2 | Victoria 3 |
Valveは開発者向けにも、Steamworksのブログで導入の手順を出している。発表の中でも「開発者が新しいツールを使い始めれば、対応するゲームで順次この変化が見えてくる」と書かれていて、対応作がこれから増えていく前提の機能だよ。ベータ版への参加方法はSteamヘルプに載っている。正式に全員へ配る時期は、まだ発表されていない。
r/SteamのトップにCoDが貼られた
この実績セットの画面を貼ったスレッドが、r/Steamでその日のトップに上がった。投稿者は「Steamにずっと来てほしかった種類のアップデートで、本当に実現するとは思っていなかった」と書き、こう続けている。
今はまだ対応作がかなり少ないけど、もっと多くのゲームに広がるのが待ちきれない。考え方そのものが最高だよ。
ただ、貼られていたのは『Call of Duty®』の実績ページだった。Black Ops 7とBlack Ops 6の実績が「キャンペーン」「マルチプレイ」「ゾンビ」といったセットに分かれて並ぶ画面で、まさに実績が膨れ上がったゲームの見本。そのせいで、コメント欄は途中からCoDのランチャーの話でもちきりになった。


Call of Dutyのランチャー、本当に化け物みたいな代物だよね。
メニューも年々ひどくなった。昔は記憶に残るメニューがあったのに、今は開くと動画配信サービスみたいな画面で、マス目の半分はショップのスキンの広告になっている。
不便さを並べた皮肉も、大きな支持を集めていた。
ランチャーを更新、起動、アップグレードのために再起動、もう一度起動、ゲームを選ぶ、ランチャーが閉じてゲームが始まる、そこで更新のために再起動。10点満点。なんでみんな嫌うのか分からないね。
スーパーの売り場と同じで、わざとそう作っているんだよ。牛乳と卵は隣に置かず、どっちも店の一番奥。しかもときどき棚の配置を変える。
一方で、懐かしさから昔のCoDを語り出す人も多い。Black Ops 1については「メインメニュー自体が小さなゲームで、設定の小ネタを探したり、『Zork』を丸ごと遊べたりした」という思い出話が出て、名曲ぞろいだったメニューの音楽の話題で返信が続いた。最新作は事情が違うという声もある。
発売前だからかもしれないけど、昨日新作を遊んだら、メニューはすごくすっきりしていて反応も良かった。この先変わるかもしれないけど、出来の良さに驚いた。
話がランチャー批判へ流れる中で、実績セットそのものの評価に引き戻したのがこのコメント。
ランチャー全体の実績は150を超えているけど、セットのおかげで、全部を追いかけて整理するのがずっと楽になった。
何作ものモードの実績が1つの一覧に詰め込まれたCoDは、実績セットがいちばん効くゲームだと思う。スクリーンショットの1枚目でも、その人の解除状況は「94個中44個・8セット中1つ完了」と、セット単位で読める形になっていた。ランチャーへの不満とは別に、実績の整理については好意的な反応が目立っていたにゃ。
スレッドの最初の書き込みは、「もっと多くのゲームに」という期待で始まっていた。いまの対応作は17本。対応作がどこまで増えるかは、各ゲームの開発者がSteamworksでセットを作るかどうかにかかっている。
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