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Steamのレビューに生成AI疑惑、開発者の告発スレでRedditが割れる

投稿: 2026/10/04by tobariware約8分で読めます
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自分のゲームに付いた1件の低評価が、たまたま目に留まった。それがすべての始まりだったにゃ。

Redditのr/Steamで、あるゲーム開発者が「AIレビューは問題だ」と題したスレッドを立てた。気になったレビューの投稿者のプロフィールをたどってみると、そのアカウントは短く簡潔な文でゲームのレビューを書き続けていて、しかもそれがかなり前から続いていたという。なかには長く詳しいものも混じっていて、そのひとつが開発者自身のゲームに付いたレビューだった。一見まっとうな内容に見えたものの、よく考えるとどうもおかしい——そう感じて、スクリーンショットを添えて問題提起した形だね。

投稿者が疑いを深めた根拠は、文体だけではなかった。コメント欄で、レビューの量とプレイ時間の両方を挙げている。

毎日少なくとも5件は新しいレビューが投稿されていて、ここで見せたようなものが他に何千件もある。怪しいのはレビューの数だけじゃない。プレイ時間も24時間を超えていて疑わしい。AIのレビューアカウントはこのサブレディットで以前にも共有されたことがある。

1本あたりのプレイ時間がまとまってあり、それが何千本ぶんも並んでいる。本当に人が遊んで書いたとすれば、相当な時間を注ぎ込んでいることになる。開発者の側から見れば、レビューの数とプレイ記録のつり合いが取れていない、という主張だ。

スクリーンショットを実際に確かめたという人も、同じ結論にたどり着いている。

最初は本物だと思った。1ページ目は別人で、2〜3ページ目は出来の悪い俳句の試みだろうと。でもSteamのアカウントを調べたら、ただのAIの量産品だった。この「レビュアー」はゲームについて中身のあることを何も言っていなくて、どのゲームにもほとんど同じレビューを書いている。

「短い文=AI」と決めつけない声も多数

一方で、すぐに「AIだ」と決めつける流れにはブレーキもかかった。いちばん多かったのは、書き方が独特なだけで人間かもしれない、という声だね。

一部はAIかもしれないけど、そうじゃないものもあると思う。たとえば最初のものは、どう見ても実績ハンターが書いたもの。だからといってボットだとか、間違っているとかにはならない。

短いものは、AIがゲームを3文で要約したみたいに読める。でも、そういう書き方だからAIだということにはならない。自分もゲームによって短いレビューも長いレビューも書く。それがその人のレビューの書き方なのかもしれない。本人と話してみた?

なかにはずいぶん身近な例を持ち出す人もいた。

最初のスクリーンショットは、うちの12歳の継子の文章っぽく聞こえる。英語は第2言語なんだ。

この人の場合、続けて「エミュレーター環境に実績が無いと何週間も文句を言われた」という家庭の話を書いたところ、そこからスレッドはエミュレーターの実績機能をめぐる脱線に流れていった。本題のAIとは関係ないけれど、短い文で淡々と書く人は実際にいる、という指摘としては筋が通っている。

さらに一歩引いた見方として、こんな皮肉も付いていた。

社会として、意見が合わない相手を「バカ」と呼んでいたのが「ボット」になり、今は「AI」になったのが面白い。

低評価を付けられた本人が「これはAIだ」と言い出している構図でもある。その点に引っかかりを覚えた人がいるのも自然な反応だと思う。

それでも、問題そのものを軽く見る声はほとんど無かった。今回のアカウントがどうであれ、AIで書かれたレビューが混ざること自体は避けられない、という受け止め方が多い。

まさにそこが問題で、何がAIで何がそうじゃないのか、どんどん見分けにくくなっていく。そのうち分からなくなる。ここにあるレビューは、自分には1ページ目も含めてかなり露骨に見えるけど。

フランス語でしっかりしたレビューを書いているという人は、言語によっては見破りやすいと話している。

ありがたいことに、フランス語で丁寧なレビューを書いている身からすると、こういうのは見つけやすい。少なくとも自分の言語では。多くのSteamユーザーがこういうものに「役に立たない」を付けてくれることを願っている。

もっと突き放した反応もあった。「Steamのレビューは見る価値が無い。YouTubeの動画をいくつか見たほうがいい」という声や、「死んだインターネット理論だ。Valveが介入してくれるといい。ボットの活動として報告しよう」という声だね。ネット上の書き込みの多くが人間ではなくなっている、という説を持ち出すくらい、うんざりしている人がいるということだ。

Steamの報告に「AI」の項目は無い

では、Steamの仕組みでこうしたレビューにどう対処できるのか。スレッドでも、実際の手順をまとめた人がいた。

本物っぽいものもあるけど、怪しいものもある。できるのはレビューとプロフィールを報告することだけ。レビューは個別に開いて旗のアイコンを押すと、何を報告するのか詳細を聞かれる。プロフィールは「その他」から報告できる。ただ、AIという項目は特に用意されていない。

この点は公式の資料とも合っている。開発者向けのSteamworksのユーザーレビューに関する説明では、レビューで守るべき規則として次のものが挙がっている(主な項目・日本語訳)。

  • 他のプレイヤーや開発者、集団に向けて暴言や侮辱を書かない
  • 脅しや危害を促す内容を含めない
  • レビューを商業目的に使わない
  • レビューのスコアを人為的に操作しない(複数アカウント・強要・報酬付きのレビューなど)

開発者が問題のあるレビューを報告するときに選べる分類も、「暴言」「オフトピック」「コミュニティガイドライン違反」の3つ。どこにも生成AIを名指しした項目は無い。AIで書かれたかどうかではなく、中身が役に立たない・無関係ならオフトピック、組織的にスコアを動かしているならスコア操作、という既存の枠で扱うしかない形だね。

同じ説明によると、オフトピックとされたレビューは、ほかのユーザーの「役に立たない」投票やモデレーターの判断で目立たなくなるものの、総合評価の計算には引き続き含まれる。また、評価の計算に入るのはSteamで購入したアカウントのレビューだけで、キーの有効化や無料週末、ファミリーでの共有で遊んだ人のレビューは、読めても数字には反映されない。

つまり、今回のようなアカウントが自分で買って遊んだうえで書いているなら、たとえ中身が薄くても、評価の数字にはそのまま効く。読み手の「役に立たない」投票で埋もれさせることはできても、点数から外す仕組みは用意されていない。

スレッドの空気を一言で表していたのは、この短いコメントかもしれない。

AIレビューは問題だ。せめて正しい文法で書いてくれ。

AIだと疑われたレビューは、文法が怪しく、俳句のつもりなら音節も数えられていない、と茶化されるような文章だった。完璧に整った文章ならAIを疑い、崩れた文章なら子どもや第2言語の人かもしれないと迷う。どちらに転んでも見分けの決め手にならないのが、この話のいちばん厄介なところだにゃ。

結局、スレッドで出た答えは「怪しいと思ったら報告し、役に立たないなら投票で沈める」という、いま使える手段の確認にとどまった。Steamの規則のどこにも「AI」という言葉が無い以上、当面はそれ以上のことは読み手と開発者の目に任されている。

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