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Steamの不自然な高評価レビュー、r/Steamの追跡後に一部が規約違反で削除される

投稿: 2026/09/12by tobariware6分で読めます
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レビューが1件、まるごと灰色になっている。本文があったはずの場所に残っているのは「Steam利用規約に違反したため、このレビューはSteamモデレーターによって禁止されました。レビュアーは編集できません」という一文だけ。その画面を並べた投稿がRedditのSteam板(r/Steam)に上がり、コメント欄が伸びている。

投稿主は少し前に、複数の作品にまたがる不自然なレビューの並びを見つけたとして報告していた人。今回はその続報で、当時挙げたレビューのいくつかに、実際にモデレーターによる禁止表示が付いたという内容だね。ただ、話はそこで終わらなかった。消えたこと自体よりも、「そもそも作られたレビューを買う側が見分けられるのか」という一点に、議論の重心が移っていった。

最初に付いたのは、素直に受け取る反応だった。

どう見ても、誰かがボットの集団に金を払ったパターンだと思う。よく見つけたね

これじゃ、ゲームの中身を判断しづらくなる

ところが、この「判断しづらい」に対して真っ向から違う見方が返ってくる。

むしろ判断はものすごく簡単になる。こういうことをやる必要を感じている時点で、開発側は中身だけでは売れないと思っているわけで、だったら買う理由もない

さらに別の角度から、逆向きの可能性も指摘された。不自然な高評価は、必ずしも作品の側が仕込んだものとは限らない、という筋書きだ。

もし本気でそう考える人がいるなら、競合をつぶす手口としても使える

個人で開発している人なら、気に入らない誰かや競合が、それだけで評判を壊せてしまう

つまり、第三者がわざと露骨な高評価を付けて「この作品は自作自演をしている」と思わせる、いわゆる高評価側の妨害という読み方。これに対して投稿主は、自分も最初は同じ疑いを持ったと前置きしたうえで、確認した結果を返している。

自分も最初はそう思った。でも、まともに見えるアカウントのレビューまで確認したら、どれも同じ有料レビューらしいパターンをなぞっていた。そうしたアカウントの多くは、同じパブリッシャーの作品を3〜6本レビューしていて、そこに別の開発元の同じ顔ぶれの作品が混ざっている

ここは押さえておきたいところで、この観察はスレッドで示されたものであって、公式に裏付けられた話ではない。Valveがどのアカウントをどう判断したのか、なぜ個々のレビューを消したのかは公表されていない。分かっているのは、Steamの規則に違反すると確認されたレビューは禁止(BAN)され、表示から消えるだけでなくスコアへの寄与も外れる、という仕組みそのものだけ。

スコアだけを見る人にいちばん効いてしまう

議論が熱を帯びたのは、被害の大きさをめぐるところ。数件の偽レビューくらい大したことはない、という話にはならなかった。

評価スコアだけを見て決める人はかなりいる。レビュー本文を読み込むことも、そのレビュアーが他の作品で何を書いているか確かめることもしない

特に古いレビューは日付で下へ埋もれていくし、新しいものは本物に見えるアカウントから来る。数か月前のものまで遡って全部確かめる人は、まずいないと思う

Steamのレビュースコアは、高評価の割合をそのまま区分した単純な指標で、10件集まれば表示が始まる。買う側が数秒で読み取れる強い信号だからこそ、そこを狙う動機も生まれる、という理屈だね。

Valve自身も、この数字の信頼性には手を入れ続けている。2025年8月には、レビューが2,000件を超え、かつ特定の言語で200件以上書かれている作品について、言語ごとのスコアを別に計算して表示する仕組みが入った。公式の説明では、レビューまわりに手を加えるたびに動機を詮索されることを踏まえ、「信頼の維持が何より重要だから、できる限り透明であろうとした」として、設定で従来の全言語スコアに戻せるようにしてある(Steam公式の告知)。

2024年8月には、一言だけのレビューやアスキーアート、内輪ネタ中心の投稿を後ろに送り、購入判断の役に立つレビューを上に出す並べ替えも公開テストに入っている。Valveはこのとき、判定にはユーザーからの報告・モデレーションチームの目視・機械学習を組み合わせていると説明していた。同じ告知で明かされた数字が、これまでに投稿されたレビューは1億4000万件超。人手だけで全部を見るのは、どう考えても無理がある規模。

規則の上では、報酬と引き換えのレビュー依頼は禁止されている

開発者向けのドキュメントの表現は明快で、「レビューシステムの悪用や人為的操作は行わない」「ゲーム、DLC、金銭などの報酬と引き換えにレビューを依頼しない」と書かれている。プレイヤー側に適用されるSteamオンライン規則でも、「Steamレビューや他のコンテンツの人為的な操作」は禁止行為として並ぶ。スコアに反映されるのは購入したアカウントのレビューだけで、キーを有効化しただけの分は数に入らない——ここも、レビューを買い集めようとすると地味に効いてくる条件。

スレッドの後半では、対処法の話も出た。

体験版を試して自分の意見を作ればいい。買って遊んでみて、合わなければ返金という手もある

実際、Steamの返金は購入から2週間以内・プレイ2時間未満なら受け付けられる。ただ、そこは意地でも譲らないという声もあった。

自分にとっては買わない一択。たとえ世界一のゲームだったとしても、筋として買わない

Fiverrで買えるSteamレビューだ。これを使った開発元は片っ端から処分すべき

本気で探偵みたいなことをやっている。こういうのは見ていて気持ちがいい

投稿主の返信は、まだ途中経過だという構えだった。

ありがとう。少しずつね。挙げた作品がどれも1,000件超のレビューを抱えていて、29.99ユーロ/39.99ユーロという相場から浮いた値札を付けている理由も、あわせて見えてきた

Steamに1本並べるのに必要なのは、1作品あたり100ドルのSteam Direct手数料(売上1,000ドルに達すると回収できる)。値札とレビュー数だけが不自然に立派な作品が並ぶ背景として、この安さを挙げる見方はスレッドでも共有されていた。

1億4000万件を超えるレビューが積み上がった場所で、今回の数十件に最初に気づいたのは、店先を眺めていた側の人だった。

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