PixMofu

Steam早期アクセスの約7000本が1年以上更新なし、全体の56.7%

投稿: 2026/10/17by tobariware約6分で読めます
画像

Steamで早期アクセス中の作品は1万2320本。そのうち6989本、割合にして56.7%のストアページに「この作品は長いあいだ更新されていない」という注記が付いていた。

数えたのは、ゲームブログ「Gamer Of Passion」が10月9日に公開した調査「Do Early Access Games Ever Get Finished?」。一度でもSteamで早期アクセスに入った2万3247本を対象に、2026年9月26日時点の公開データ(ストアページ・レビュー・ニュース)だけを集計したものだよ。「放置された」かどうかを1本ずつ判定したのではなく、Valve自身がストアに出す注記をそのまま数えているのがこの調査の特徴だね。

この注記は2025年2月からSteamの早期アクセス作品のページに出るようになったもの。Valveの開発者向けドキュメントでは、次のどちらかに当てはまると付くと決められている。

  • Steamworksの「default」ブランチに12か月以上ビルドが割り当てられていない
  • 「アップデート」種別のイベント(メジャーアップデート/通常アップデート/パッチノート)が12か月以上投稿されていない

Valveの早期アクセスのドキュメントより・日本語訳

ベータブランチだけで更新を続けている作品や、Discordや公式サイトでしか近況を出していない作品も、この物差しでは「止まっている」側に入る。逆に言えば、注記が付いている=開発が終わった、とまでは言えない。調査も「なぜ止まったのか」「スタジオが畳んだのか」はデータからは分からないと断っている。

それでも、早期アクセスに1年以上いる9063本に絞ると、注記付きは6977本で77%。約7000本の注記付き作品のうち8割以上は有料作品だった。期待して買った人が、1年以上なんの音沙汰もない画面を眺めている計算になるにゃ。

5年以上の早期アクセスは87%が停止

レビューが10件以上あり、早期アクセスに1年以上とどまっている作品を、在籍期間で分けるとこうなる。

  • 1〜2年: 34%
  • 2〜3年: 57%
  • 3〜5年: 74%
  • 5年以上: 87%

5年を超えて早期アクセスのままの作品は、ほとんどが更新を止めている。ここで注意したいのは、正式版になった作品や販売停止になった作品はこの数字から抜けていること。「早期アクセスに入った作品の87%が止まる」のではなく、「5年経っても抜け出せていない作品の87%が止まっている」という意味だね。

正式版へ抜ける作品は、たいてい早いうちに抜けている。2020〜2025年に正式版になった4632本では、早期アクセス期間の中央値が352日で、29%は半年以内に卒業していた。2013〜2018年9月に早期アクセス入りした作品を追うと、1年で正式版になれなかった作品のうち8年以内に正式版へたどり着いたのは45.5%。これが5年経っても正式版になっていない作品になると、9.3%まで下がる。

レビュー1000件超は8割近くが正式版へ

2013〜2023年に早期アクセス入りした1万4597本全体では、正式版にたどり着いたのは51%。レビュー10件以上の1万141本に絞ると61%まで上がる。この差を生んでいるのが、レビュー数で見た作品の規模だ。

レビュー数本数正式版に到達直近12か月に更新12か月以上更新なし早期アクセス中に販売停止
10件未満4,45630.8%3.7%59.0%6.5%
10〜99件5,54051.7%4.2%36.2%7.9%
100〜999件2,97767.1%7.1%18.8%7.0%
1,000件以上1,62478.8%11.1%6.4%3.6%

レビュー1000件以上の作品は8割近くが正式版まで届き、更新が止まっているのは6.4%だけ。10件未満では、正式版到達が3割にとどまり、6割近くが1年以上止まったまま残っている。注記付きの約7000本の大部分は、ほとんど人目に触れていない作品だと分かるね。

もうひとつ見逃せないのが、ストアページに書かれた「早期アクセスはどのくらい続く予定か」との食い違い。読み取れた5294本の約7割が「1年以内」と書いていたのに、調査時点では71%がその見込みを過ぎていた。正式版になった後も安心とは言い切れず、2019年8月〜2025年7月に早期アクセスを抜けた4399本の51%は、発売から3〜15か月のあいだに更新を一度も投稿していない。

一方で、早期アクセスのまま長く走り続けている作品もある。レビュー10件以上で10年以上早期アクセスにいる241本のうち、直近12か月に更新があったのは21本。例として挙がっているのが『Project Zomboid』『BeamNG.drive』『Universe Sandbox』『Exanima』『Automation』『Phasmophobia』『ULTRAKILL』などだ。

『Project Zomboid』は2013年に早期アクセスを始めたゾンビサバイバルで、今も早期アクセスのまま大型の更新を重ねている。期間の長さそのものより、更新が続いているかどうかが作品の生死を分けている例だね。

早期アクセスの作品を買うときに頼れる材料は、Valveが付けるあの注記と、レビューの数。その2つで、正式版にたどり着く確率は3割から8割近くまで変わる。

関連記事

コメント (0)

投稿は匿名で受け付けます (通報対応あり)。

  • 最初のひとことをどうぞ🐈

    感想でも「わかる」の一言でも大歓迎。あなたのコメントがこのページの一番乗りです。