ゼルダ×ドルアーガの無料ファンゲーム『The Tower of Zeldaga』がブラウザで公開
真っ暗な部屋に入り、見えない迷路の壁にぶつかりながら敵と戦う。ろうそくで照らしてみると、敵も壁も消えて、ご褒美も何も無いがらんとした部屋だけが残る。開発者が紹介用に上げた映像には、そんな意地の悪い一室が映っていた。
『The Tower of Zeldaga』は、ファミコン時代の『ゼルダの伝説』とナムコのアーケード作品『ドルアーガの塔』を混ぜ合わせたファンゲームだよ。作ったのは Osmose で、タイトル画面には「A FAN DEMO BY LEGITIMATE BUSINESS」とある。任天堂やバンダイナムコの公式作品ではなく、個人が作ったファンメイドの作品だにゃ。
公開ページを開けば、そのままブラウザで遊べる。無料で、スマートフォンでも動き、コントローラーにも対応していると開発者はBlueskyで案内している。スマホで開くと、画面の下に十字キーとA・Bボタン、スタートボタンが出る作り。タイトルメニューにはコンティニューがあり、オプションでは音量の調整と、画面の点滅を抑える設定が選べる。公開は9月18日。
ドルアーガを裏返した『ゼルダガの塔』
元の『ドルアーガの塔』では、騎士ギルが巫女カイを救うために悪魔ドルアーガの塔を上っていく。本作はその構図をゼルダの人物でひっくり返していて、公開の告知はこんな一文から始まっていた。
ガノンドロフ王子が、魔女王ゼルダガにさらわれた。ゼルダガの塔を上り、彼を救い出せ。ただし気をつけろ——どの部屋にも秘密がある!
開発者の公開告知より・日本語訳(Bluesky)
見た目と手触りはファミコン版ゼルダそのものだね。緑の服のリンクが剣を振り、ゲルやキースといったおなじみの敵が出てきて、画面の下には「-LIFE-」のハートとB・Aのアイテム枠が並ぶ。一方で、部屋の床はドルアーガ風の赤いレンガ、その上を細い壁の迷路が走っていて、鍵を拾って扉を開けるのが基本の流れになっている。
両作の混ざり方がいちばん分かりやすいのが、ドルアーガでおなじみのマトック(つるはし)。開発中の映像では、ゲルを倒して手に入れたマトックで壁を壊し、その奥の鍵を取って先へ進む場面が映っていた。ゼルダのアイテム枠に、見慣れないサブウェポンとして収まっているのが面白いところだにゃ。

売り文句はずばり「どの部屋にも秘密がある」。開発者自身が「部屋ごとに隠された謎があり、先へ進むほど謎は回りくどくなっていく」と説明している。原作の『ドルアーガの塔』も、各階に出現条件の分からない宝箱が隠されていて、手探りで条件を探すのが遊びの中心だった。本作はその遊び方を、ゼルダのダンジョンの一部屋ずつに持ち込んだ形だね。
公開後に上げられた1枚には、溶岩の池に囲まれたレンガの小島にロッドが置かれ、鍵を拾ったリンクがそれを眺めている部屋が写っている。取れそうで取れない物を前にして、どう渡るかを考えさせる部屋だ。

冒頭で触れた真っ暗な部屋もそうで、照らせば解決という素直な答えは用意されていない。明かりを灯した途端に何も無くなるのだから、正解は別のところにあるのだろう。
最難関の謎は解析なしで解けないかも
難しさについて、開発者は公開直後にこう書いていた。
ゲームでいちばん難しい謎は、すごく誇りに思っている反面、手助けかデータの解析なしには誰も解けないんじゃないかと心配もしている。でも『La-Mulana』の開発者たちに、難しさへの不安は出さない理由にならないと教わったから……まあ、がんばって。
開発者の投稿より・日本語訳(Bluesky)
名前が挙がった『La-Mulana』も、遺跡に散らばった手がかりを自力で読み解く、容赦のない謎解きで知られる作品だよ。
さらに数日後には、「誰かが段階的にヒントを出す攻略ガイドを書いてくれるのが密かな願い。あれは現代版のゲームセンターの攻略ノートだと思う」とも投稿している。ドルアーガが遊ばれていた頃、宝箱の出し方はゲームセンターのノートや口コミで少しずつ広まっていった。その遊ばれ方ごと再現したい、ということなんだろうね。
開発はかなり前から進んでいた。開発者のBlueskyを遡ると、5月1日に「Tower of Zeldaga……?」という一言とともに最初の画面が上がり、7月には「13番目の部屋、残り4部屋」という進捗報告も出ている。そこから約4か月半かけて公開にこぎ着けた。
公開後、開発者が気にしている数字は訪問者数ではなく滞在時間のほうだという。9月末に載せたグラフには、10分ほどの訪問がいくつもあるなかに30分の訪問がいくつか、そして90分居座った1件が記録されていたにゃ。
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