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Discord、デスクトップ版をRustで作り直し中 試作版のメモリは290MB

投稿: 2026/11/08by tobariware約5分で読めます
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タスクマネージャーのアプリ一覧に、「Discord Phoenix」という見慣れない名前が並んでいる。メモリ使用量は290.2MB。DiscordのCTOが自分のPCで撮って公開したスクリーンショットで、作り直し中の新しいデスクトップ版が動いている画面だよ。

投稿したのは、Discordの共同創業者でCTOのスタニスラフ・ヴィシュネフスキー氏。11月5日のX投稿で、デスクトップ版の中身をElectronからRustへ移していることをはっきり書いたにゃ。

DiscordはクライアントをRustへ全面移行する

投稿の中身はこう。

2018年からRustを早い段階で取り入れてきて、インフラやボイスの技術、それにいまのクライアントの一部もすでにRustになっている。目標はクライアント全体をRustにすることだった。つまりElectronはなくなるし、React Nativeもなくなる。モバイルはネイティブのUIを残しつつ、アプリのコードはRustでデスクトップと共有する。近いうちにユーザー向けのテストを始めたい。(それとTauriじゃなくてGPUIだよ。みんな、いい読みだった)

ヴィシュネフスキー氏の投稿より(日本語訳)

いまのDiscordのデスクトップ版はElectronで作られている。Electronは、Chromium(Google Chromeの土台)とNode.jsを丸ごと抱えてWebの技術でデスクトップアプリを動かす仕組みで、手軽に作れる代わりにメモリを多く使いやすい。今回の作り直しでは、この土台そのものを外すことになる。

画面の描画に使うのはGPUI。コードエディター「Zed」の開発元が作った、Rust製でGPUを使って画面を描くUIフレームワークだね。Rust製のアプリ用フレームワークとしてはTauriのほうが有名で、新しいクライアントがどちらで作られているのかは、投稿の前から憶測が飛んでいた。CTO本人の最後の一言は、その答え合わせになっている。

影響はPC版だけでは済まない。スマホ版でReact Nativeをやめ、画面はOSごとのネイティブUIのまま、中のアプリのコードをデスクトップ版と同じRustで共有する方針だよ。

290MBという数字だけを見ても、軽いのかどうかは分かりにくい。ありがたいことに、公開された画面にはほかのアプリも一緒に写っている。

アプリメモリ使用量
Discord Phoenix290.2MB
Battle.net344.0MB
Spotify652.7MB
Steam Client WebHelper856.0MB
Notion932.5MB
World of Warcraft1,184.8MB
Google Chrome1,568.6MB

ゲームのランチャーよりも少なく、一覧の中でいちばん少ない数字だね。ただし、これは開発中のビルドを、CTOのPCで、たまたま撮った瞬間の値。参加しているサーバーの数や、開いているチャンネル、通話中かどうかでメモリの使い方は大きく変わるので、いまのDiscordと条件をそろえて比べた数字ではない。

いまのDiscordも、メモリの使い方では何度か手を入れられてきた。2025年12月には、Windows版でメモリ使用量が4GBを超えたときにクライアントを自動で再起動する仕組みをテストしていたにゃ。土台を作り直す今回の話は、そうした応急処置とは別物だよ。

ユーザー向けのテストについて、ヴィシュネフスキー氏が書いたのは「soon™」のひと言だけ。日付は出ていない。Discordの公式ブログや公式サイトからの正式な発表もまだで、いまある情報はCTO個人の投稿がすべてになる。

前日の11月4日には、Rust版でもどうせメモリを食うだろう、という声に、彼がGIFで返す一幕もあった。

外部の改造クライアントやプラグインがどうなるのかも、何も語られていない。いまの改造ツールの多くはElectronとWebの技術を前提にしているので、土台が変われば、そのままでは動かなくなる可能性が高いとみられる。

タスクマネージャーに写った「Phoenix」という名前は、Discordの前身になった開発スタジオ「Phoenix Guild」と同じ名前だ。

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