『Enshrouded』正式版1.0が10月16日午前0時に解禁、新バイオーム「Cinder's Cradle」で物語が完結
2024年1月24日に早期アクセスで始まった『Enshrouded〜霧の王国〜』が、10月16日午前0時(=10月15日の深夜)に正式版1.0へ移る。PC(Steam)とPS5で同時に解禁される。開発・販売のKeen Gamesは、世界各地の解禁時刻を地図にまとめた画像をSteamの告知で出していて、東京の欄は「金曜 10月16日 00:00」になっている。
解禁の前日には、ローンチトレーラーと正式版の変更履歴の全文が先に公開された。待っている間に読み込んでおけるように、という配慮らしいにゃ。
霧の向こうの北部がやっと開く
1.0のいちばん大きな変化は、マップ全体が遊べるようになること。これまで閉ざされていたVeilwater Basinの先の門が開き、北部に新バイオーム「Cinder's Cradle」が加わる。下には溶岩が流れる荒れ地と古代の遺跡が広がり、上には「Ancients」が大地を持ち上げて造った浮島の世界がある。この2層の世界が、Shroud(霧)の触手でつながっているという作りだね。

広さは既存のBlackmireとVeilwater Basinの中間くらい。Shroud Rootが12本置かれているほか、Springlands・Blackmire・Kindlewastesの外周にも新しいエリアが足され、そちらにも6本ある。Albaneve SummitsとVeilwater Basinには新しいHollow Hallsが1つずつ開く。メインクエストは、何年も「隠し入口がどこかにあるはず」と探されてきた既存バイオームの建物にも立ち寄る流れになっているにゃ。
物語は、Ancientsの正体とShroudの謎に決着がつくところまで描かれる。公式の書き方は「Embervaleの物語はひとまず完結する」。世界からShroudが消えるわけではない、という含みも残している。
公式の変更履歴から、数字に関わる主な項目を訳して抜き出した(公式のチェンジログより・日本語訳)。
- プレイヤーの最大レベルは50、装備は最大レベル55まで強化可能に
- Cinder's Cradleの手前で次のFlameレベルが解放され、Flame Altarの上限は15に
- Cinder's Cradleの新勢力で敵14種、他勢力の亜種と合わせて新たな顔ぶれは計37
- 魔法の新しい種類を9つ追加(群衆制御・範囲攻撃・召喚・補助)
- 全魔法に使用回数の無い「eternal」版を用意し、矢と同じく強化できるように
- 骸骨を召喚して一緒に戦わせられるように。「Necromancy」のジェムも追加
- 既存のセーブで1.0を初めて遊ぶとスキルツリーがリセットされる。ポイントを振り直すこと
追加された魔法は、Mana Drain、Entangle、Pillar of Flames、Blizzard、Ball Lightning、3種類のトーテム召喚、そしてSummon Hollow Skeleton。ワンドには最初から使える強攻撃が付き、回避と空中の攻撃もスキルで覚えられるようになる。これまで手薄だった魔法使い系に、まとめて手を入れた形だね。


戦闘以外の変更も多い。「brick renderer」という新しい描画で遠くの地形やボクセルの建物が細かく描かれるようになり、HDRにも対応する。自由に飛びながら建築できるスキル、散らばった戦利品をまとめて拾う機能、中身を入れたまま強化できる収納箱も入る。アップデート後やGPUドライバー更新後のシェーダーのコンパイルも大きく短くなる、とのこと。

ボイスも新しく入り、伝承のメモや本、主要な生存者のセリフに声が付く。ただし対応は英語・ドイツ語・中国語(普通話)の3つ。日本語はUIと字幕での対応になる。
レバーや感圧板を扉や罠につなぐ論理回路「Sparkworks」も、この1.0で入る仕組みのひとつ。
早期アクセス版の持ち主は買い直さなくていい
PC版を早期アクセス中に買った人は、1.0のために買い直す必要は無い。早期アクセスのセーブもそのまま使えて、新しい形式へ自動で変換される。とはいえ序盤の数時間と世界そのものに手を入れたので、開発元は「できれば最初からやり直してほしい」と勧めているにゃ。
早期アクセスで買った人には、拠点に置ける飾り3点(高さ4メートルを超える像、早期アクセスのロゴ「E」の本、呼び出しの信号)が特典として付く。メニューの「Redeem Add-Ons」から受け取れる。PCとPS5のクロスプレイは発売時点では非対応。対応を進めているものの、時期は決まっていないそうだ。
Steamでの価格は4,840円。正式版に向けた9月8日の値上げを反映した値段になっている。
Redditの反応

ローンチトレーラーが貼られたr/pcgamingのスレッドは、トレーラーの感想よりも「これから始める人に何が変わるのか」という質問から話が広がった。最初の書き込みは、1時間弱しか遊んでいない人からのものだった。
1.0をずっと楽しみにしてた。遊んだのは1時間もないけど、見たものはかなり気に入ってる。1.0はエンドゲームが来るだけ?新機能もある?両方?追いかけてた人、ネタバレなしでまとめてくれないかな。
これに「物語の上ではもうしばらく前から完成していて、最近はブラッシュアップと、水やSparkworksのような機能の追加が中心」という答えが付いた。ところが、そこにすぐ反論が入る。
同じゲームを遊んでたっけ?早期アクセスで100時間以上やったけど、ストーリーには「ここから先はまだ出してません」って地点がはっきりあった。全然完成してないよ。
公式の変更履歴を見ると、軍配は反論のほうに上がる。物語は1.0で完結すると明記されていて、ラスボスにあたる「これまでで最強の勇者」も空の上で待っている。別の人は中身を具体的に挙げて、最初の質問者の状況をむしろ好都合だと返していた。
Sparkworks以外に、レベル上限を50、装備を55まで上げる新バイオームがある。メイジには新しい魔法が9種と、作り直したスキルも来る。1.0で全員のスキルツリーがリセットされるから、1時間未満しか遊んでないのは完璧なタイミングだよ。失うビルドがないんだから。
スレッドでいちばん長く続いたのは、動作の重さの話だった。
パフォーマンスの問題は直ったの?最近のゲームならほとんど60fps以上で余裕なのに、このゲームだけカクカクする。
ここから、手元の構成を出し合うやり取りになった。1.0直前の版をRadeon RX 7900 XTとRyzen 9 5900X、1440pで動かして85〜90fps出ているという報告。質問者がRyzen 7 7800X3DとRX 7800 XTだと答えると、同じ構成の人から「3440×1440でだいたい100fps前後。部品かソフトの設定を見直したほうがいい」と返ってくる。別の人は「FSR3を品質で使って、場所によって80〜100fps。前に遊んだときより明らかに軽い」と書いていた。質問者が最後に遊んだのは8か月ほど前だそうで、「改善したか試してみる」と締めている。公式も今回の更新で「必要なメモリを減らしつつ、見た目は過去最高」になったと書いているから、当時の印象とはだいぶ違う可能性がある。
もうひとつ多かったのは、1人で遊べるのかという質問。
完全にひとりで遊べる?何を逃すことになる?
遊べるよ。ただHollow Hallsのダンジョンだけはレベルを上げてから挑んだほうがいい。マルチプレイ向けに調整されてるのはあそこだけだから。
これに対して、仲間と遊ぶ前提の作りだという声も出た。
1〜2人の仲間がいると本領を発揮する。特にダンジョンは、パーティーを組んでいてもとんでもなく難しい。スキルツリーもタンク・ヒーラー・アタッカーのパーティー構成を前提に組まれてる。
公式も、新しく開くHollow Hallsについて「頼れる仲間と訪れるのがいちばん」と書いている。1人でも最後まで行けるけれど、Hollow Hallsだけは仲間と行く前提で作られている、というのがスレッドの大筋の答えだった。
2年9か月かけて広げてきたEmbervaleの北の端に、10月16日午前0時、ようやく門が開く。
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