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『Fallosophy』がSteamで発売、フリッパー2つで哲学史の塔を登る高難度ピンボール

投稿: 2026/09/26by tobariware約4分で読めます
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ストアページに書かれた最低動作環境のサウンドカード欄には、「100人以上の交響楽団」とある。推奨環境のほうは「Symphony Orchestra」。ほかの項目はWindows 10、メモリー4GB、ストレージ500MBとごく普通なので、この一行だけが冗談なんだにゃ。

アイルランドのReliable Plumbing Servicesが手がける『Fallosophy』が、Steamで発売された。西洋哲学の歴史を下から上へ積み上げたような縦長の世界を、ピンボールの玉になって登っていくゲームだよ。通常価格は1,250円で、今はリリース記念の10%オフで1,125円。セールは10月上旬まで続く。

ボタン2つで思考ベテルを上へ弾く

プレイヤーが操るのは「ベテル」という名の、ぱっと生まれたひとつの思考。見た目は小さな玉で、自分で走ったり跳んだりはできない。手元にあるのは左右のフリッパーを動かすボタン2つだけで、フリッパーやプランジャー、バンパーに弾かれながら上へ上へと進んでいく。

出発点は「無知」の暗い洞窟。そこから古代、中世、近代、さらにその先の時代へと続き、ステージはそれぞれの時代の思想を形にしたものになっている。古代の石像や神殿のレリーフが並ぶ区画もあれば、ステンドグラスに囲まれた聖堂、鉄骨がむき出しの塔、ピストンと歯車が並ぶ工場のような区画もある。洞窟の出口近くでは「The wall has no more shadows for you.」という字幕が出ていて、どこを下敷きにしているかは想像がつくはずだにゃ。

登る途中では、深いところから「哲学者の王」を名乗る声が話しかけてきて、上を目指せと急かす。ただ、上へ進むほど、その助言は支配するような言い方に変わっていく。物語は発売前の9月に出た体験版のアップデートで音声付きになり、読むために手を止めなくてよくなった。一方、ストアの言語表で日本語に印が付いているのはインターフェースだけで、字幕と音声の欄には印が無い。

ストアの紹介文には、買う前に合わないことが分かるようにと、この作品に当てはまらないものを並べた一節がある。

公式のストアページより(見出しだけを抜粋)

  • メトロイドヴァニアではない。
  • カジュアルなピンボールゲームではない。
  • 寛容ではない。
  • 夢のような力は与えられない。
  • アクションゲームではない。

アビリティを覚えて前のエリアへ戻る作りではなく、目指す方向はひたすら上。点数を稼ぐゲームでもない。敵も弾も出てこず、相手になるのは重力と勢い、それに自分の苛立ちだけだという。いちばん厳しいのは3つ目で、ひとつのミスで数分から数時間ぶんの道のりを落ちていくことがあると、はっきり書いてある。いわゆる「壺」系の登山ゲームに近い覚悟が要る作りだね。

そのぶん、上達の手応えはフリッパーの扱いそのものにある。軽く当てて小さく跳ねさせる、フリッパーの端で弾く、上げたまま玉を止めて狙いを定める。紹介文はこれを「テクニックではなく、物理運動の哲学」と呼んでいる。

ローカルでの2人協力プレイにも対応している。9月18日に体験版へ入ったアップデートの告知によると、2人のときはそれぞれがフリッパーの半分を担当する。開発チームは「意思疎通を強く推奨」「友情や人間関係が壊れても責任は負いません」と書き添えていて、どうなるかは想像がつくにゃ。

同じアップデートで、体験版のセーブデータは製品版へ引き継がれるようになった。新しい時代に入るたびに保存される仕組みなので、体験版で登ったところから続きを始められる。体験版は今もSteamで無料配信されている。

対応機種は今のところWindowsのみ。公式サイトでは、Nintendo Switch版が2026年第4四半期に出ると案内されている。

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