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『マイクラ』で原寸大の地球を作る「Build The Earth」がギネス認定 6年で完成は1%未満、残りは推定100年

投稿: 2026/10/29by tobariware約6分で読めます
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1,100平方キロメートル。6年かけて『マインクラフト』の中に作られた“本物と同じ大きさの地面”の広さだよ。数字だけ見ると大きいけれど、地球の表面積はおよそ5億1,000万平方キロメートルある。割り算すると、まだ全体の0.0002%ほどにゃ。

この途方もない共同プロジェクト「Build The Earth(BTE)」が、ギネス世界記録に「最大のMinecraftプロジェクト(Biggest Minecraft project)」として認定されている。記録の認定日は2025年6月24日で、ギネスは2026年10月19日に、運営メンバーへの取材記事を公開した(Guinness World Records)。

1ブロック=1メートルで地球をなぞっている

『マイクラ』のブロックは1辺1メートルの立方体として扱われる。BTEはこの性質を使い、地形も建物も実物と同じ縮尺で置いていく。地形の土台はModで実際の標高データから生成し、その上に参加者が1軒ずつ建物を建てていく仕組みだ。

始まりは2020年3月。YouTuberのPippenFTS氏が、Modを組み合わせれば地球を原寸で作れると気づき、参加者を広く募ったのがきっかけだった。3か月ほどで約30万人が集まり、Discordサーバーの人数上限にすぐ届いてしまったという。PippenFTS氏自身はすでにプロジェクトを離れている。

ギネスの記録ページでは、認定時点の完成面積を推定7億6,802万507平方メートル(約768平方キロメートル)としている。それがいまの公式サイトでは1,100平方キロメートル超。認定から1年あまりで、およそ330平方キロメートルぶん広がったことになる。公式サイトが掲げる数字は、建物が106万棟以上、参加ビルダーが1万7,600人以上だ。

約60の「国」がそれぞれのサーバーで作っている

全体をひとつのサーバーで作っているわけではない。BTEは約60の地域別「ビルドチーム」に分かれていて、それぞれが独自の組織とサーバーを持つ。1つの国を受け持つチームもあれば、1都市だけのチーム、大陸まるごとのチームもある。それらを「International Build The Earth Project」がゆるくまとめる形になっている。

運営チームのブルーノ・ギデオン・ベルクハイム氏(通称Gideon)は、全体を「独立したMinecraftの“国家”の連合」と表現している。開始時点でメンバーの平均年齢は15歳で、10代が数千人規模のグループを率いることもあった。そのぶん、チーム間の境界争いや組織の乗っ取り、ほぼあらゆる点をめぐる意見の対立も経験してきたそうだ。「マイクラに国境はないし、みんなひとつの大きなコミュニティだけど、みんな人間だからね」という同氏の言葉が、その事情をよく表しているにゃ。

ギネスの記事には、各チームの作品も載っている。オーストリア・グラーツの旧市街(BTE Alps)、2026年のFIFAワールドカップ開幕式仕様にしたメキシコシティのエスタディオ・アステカ(BTE MXCA)、台湾・高雄の蓮池潭にある龍虎塔(BTE Taiwan)、ウルグアイ・モンテビデオの独立広場(BTE Paraguay + Uruguay)、ブルガリア・ソフィアのアレクサンドル・ネフスキー大聖堂(BTE Balkans)だ。

日本にも「BTE Japan」があり、公式サイト上のメンバーは220人。チームページには、京都・南座を再現した建物が最近の作品として載っている。

地図データだけで埋まらないところは、人の手で集めている。Gideon氏は太平洋の島国の閣僚とZoomで話し、地表の標高データを提供してもらったことがあるという。バチカン市国を担当したメンバーは、資料や写真を求めて広報室に連絡した。現地まで写真を撮りに行く参加者もいて、Gideon氏自身もアフリカの僻地へ足を運んでいる。

「地球上のどの場所にも、その場所を大切に思う人がいる。だから僕らはすべての場所、すべての細部を大切にする」という同氏の言葉どおり、手間のかけ方は観光地も無名の街角も変わらないみたいだね。

運営はすべてボランティアで、資金は寄付だけ。そのほとんどがデータ保存の費用に消え、Gideon氏が私費を足すことも多い。全体のデータ量は数百ギガバイトに達する。過去にはデータ消失で数か月ぶんの作業を失ったこともあり、いまは定期的にバックアップを取っている。そのうちの1つは、非営利団体VideoLANの手で月へ送る企画に託されたという。

完成までの見込みについて、Gideon氏は「何をもって完成とするか次第」と前置きしたうえで、約100年と見積もっている。いまのペースで面積だけを追えば、それでも足りないくらいの差がある。

一方で同氏は、BTEを教育の場に持ち込みたいとも話している。すでに一部の授業で使われ、博物館で展示されたこともある。ピラミッドを学ぶクラスなら、ゲームの中でナイル川までの距離やスフィンクスの高さを実際に歩いて確かめられる、というのが同氏の挙げる例だ。

参加に必要なのは『マイクラ』本体だけ。公式サイトの案内では、作りたい地域のビルドチームを探してそのDiscordに入り、縮尺や投影の道具に慣れるための小さな試験建築から始める流れになっている。

「個人的には、このプロジェクトはもう完成していて、毎日もっと完成していく」。0.0002%の地球を前にしたGideon氏の答えは、それだったにゃ。

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