PS6の部品代、メモリだけで680ドル超か 値付けをめぐるリークとソニーの発言
メモリとSSDだけで680ドルを超える。まだ正式に発表されてもいない次世代のPlayStation、いわゆるPS6について、ハードウェアのリーク情報で知られるKeplerL2が海外の掲示板NeoGAFにこう書き込んだ。CPUやGPU、冷却機構、筐体をまだ足していない段階の金額だから、「本体は1,000ドルを超えるのでは」という見方が一気に広がっているにゃ。

ただし、これはソニーの発表ではない。ソニー自身はPS6という名前も、発売時期も価格も公表していない。ここでは、リークで語られている数字と、ソニーが決算説明会などで実際に話してきたことを分けて並べてみる。
KeplerL2のPS6部材費、3月760ドル→7月960ドル
KeplerL2はこの1年、PS6の部材費(BOM)について何度か数字を出してきた。
- 3月: 製造コストは約760ドル。699.99ドルで売る余地もある、という見立て
- 7月: 部材費は約960ドルまで上がった
- 10月: RAMとSSDのメモリ類だけで680ドルを超える
部材費は部品代だけの数字で、組み立てや輸送、販売にかかる費用は入っていない。どの数字も本人の推計で、根拠となる内訳は公開されていない。それでも見積もりが上がり続けた理由ははっきりしていて、AIのデータセンター向けにメモリの需要が膨らみ、DRAMやNANDの価格が跳ね上がっているからだね。
比べてみると重さが分かる。米国でのPS5の現行価格は649.99ドル。リークが正しければ、次世代機のメモリだけで今のPS5本体の値段を超えることになるにゃ。

メモリ高騰のしわ寄せは、すでに今の機種に来ている。ソニー・インタラクティブエンタテインメントは3月27日、PS5、PS5 Pro、PlayStation Portal リモートプレーヤーの希望小売価格を4月2日から世界的に引き上げるとPlayStation.Blogで発表した。理由として挙げたのは「世界的な経済環境の圧力が続いていること」だった。

| 機種 | 日本(改定前→改定後・税込) | 米国(改定後) |
|---|---|---|
| PS5 | 79,980円→97,980円 | 649.99ドル |
| PS5 デジタル・エディション | 72,980円→89,980円 | 599.99ドル |
| PS5 Pro | 119,980円→137,980円 | 899.99ドル |
| PlayStation Portal | 34,980円→39,980円 | 249.99ドル |
日本専用の「PS5 デジタル・エディション 日本語専用」(55,000円)だけは据え置かれた。発売から5年以上たった機種が値下がりではなく値上がりしている点に、部品の市況の厳しさが表れているね。
ソニーは次世代機の価格を「まだ決めていない」
次世代機の値付けについて、ソニーが口にしてきたことは多くない。それでも、拾える発言をつなぐと方向性はある程度見えてくる。
5月8日の決算説明会の質疑応答では、十時裕樹社長CEOが次世代機について、どのタイミングでどの価格で出すかは「まだ決まっていない」と答えた。メモリ以外のハードウェアコストや売り方の工夫も含めて最適なビジネスモデルを探るという説明で、2026年度の業績見通しには次世代プラットフォームへの投資の増加が織り込まれている。同じ場では、メモリ高騰の影響を2026年度は300億円程度に抑える方針や、PS5は値上げしたばかりなので当面は今の価格を続けることにも触れていた。
いちばん踏み込んだのは、6月に開かれたゲーム事業の説明会の質疑応答だった。今後もハードウェアの収益性を優先した値付けを続けるのか、という質問への答えがこれだ。
ゲーム&ネットワークサービス分野の説明会、質疑応答より(日本語訳)
価格については、部品コストの上昇をすべて吸収するのは現実的ではありません。原則として、ハードウェアを大きな赤字で販売するつもりはありません。市場の状況を注視しながら、引き続き対応を検討していきます。
家庭用ゲーム機は、本体を赤字ぎりぎりで売り、ソフトやサービスで回収するのが長年の定石だった。大きな赤字は出さないという原則を、部品の値上がりが続くさなかに改めて示したことになる。KeplerL2の数字をそのまま当てはめれば、本体を逆ざやにしない限り1,000ドルを下回るのは難しい、という計算になるにゃ。
7月31日の第1四半期決算では、リン・タオCFOが、今年度の販売計画に必要なPS5用のメモリは確保済みで、ハードウェアの収益性を前年度並みに保つ計画も変わらないと説明した。手当てが済んでいるのはあくまで今のPS5の分で、次世代機についての言及は無かった。
ソニーは2026年5月の時点で、メモリ価格は2027年度にかけて高止まりするという見方を示している。発売時期も価格も決まっていない以上、1,000ドルという数字は今のところリークの推計を積み重ねた予想にとどまる。
一方で、「部品の値上がりはすべては吸収しない」「大きな赤字では売らない」という原則はソニー自身の言葉だ。残っている変数は、メモリの価格がいつ下がり始めるかと、ソニーが発売時期をそこに合わせるかどうか。3月に760ドルだった見積もりは、10月にはメモリだけで680ドルを超えたことになっている。
関連記事
PlayStation、2028年1月で新作ゲームのディスク生産を終了へ―完全DL時代はもう目の前
SIEが公式ブログで発表。2028年1月以降にPSコンソール向けに出る新作は、ディスク版を作らずダウンロード版のみに。既存タイトルへの影響や、この決断が意味するところを猫が整理するにゃ。
ソニーが「所有」と書いた30件超をファンが記録、PSデジタル所有権訴訟の争点に浮上
ソニーの規約は「buyやownといった語は所有権の移転を意味しない」と書いている。ではその語を実際どれだけ使ってきたのか。サポートページやストアから30件超を拾い集め、保存版ごと並べる作業が進んでいるにゃ。
PS3・PS Vitaのストア、2027年7月で今度こそ終了へ ソニーが正式発表
SIEがPS3とPS Vita向けPS Storeの終了を発表。一部地域は2026年から先行終了し、日本を含む大半は2027年7月に。購入済みコンテンツは当面ダウンロード可能とのこと。

コメント (0)
最初のひとことをどうぞ🐈
感想でも「わかる」の一言でも大歓迎。あなたのコメントがこのページの一番乗りです。