急がなくていいゲームでも駆け足に r/gamingで「遊べるのは1日1時間」と共感集まる
制限時間も期限もないゲームなのに、気づけば「いちばん短い時間で、いちばん多く」を目指して進めている。Redditのr/gamingに、そんな悩みが投稿された。
投稿者は、若いころはほどほどのペースで遊んでいたのに、最近はなぜか焦りながらプレイしてしまうという。必要もないのに効率を求めてしまう、同じ経験はないか、どうやって肩の力を抜いたのか——という問いかけに、似た癖をもつ人たちが次々に答えていった。自分にも覚えがある、という人は多いと思うにゃ。
最初に目立ったのは、原因をスマホの使い方に求める短い返信だった。
1週間ドゥームスクロール(悪いニュースや短い動画をだらだら見続けること)をやめてみて。集中力が戻ってくるから。
これに、別の人がすぐに違う見方を返している。
自分の場合は集中力の話じゃない。仕事や生活のせいで遊べる時間がすごく限られていて、だから1回のプレイにできるだけ多くの内容を詰め込みたくなるんだ。
ここから話の中心は「時間が足りない大人のゲーム事情」へ移っていった。
まさにこれ。1日に遊べるのはせいぜい45分から1時間。その時間を寄り道より本筋を進めるのに使いたい。レベル上げの作業が必要になるなんて、本当に勘弁してほしい。
自分も1日1時間。通勤電車の行き帰りでね。
1日1時間という数字が、何人ものコメントで重なっていたのが印象的だね。急いでしまう理由として、いちばん多くの共感を集めたのはこの「時間の少なさ」だった。
ただ、時間のせいにする流れには、はっきり反対する声もあった。
1日1時間しか遊べない、というのはみんなが自分に向ける言い訳で、本当の理由じゃない。満足感へ急いで駆け込もうとしているからだよ。1時間が短く感じること自体が、満足できていないことの表れなんだと思う。
厳しい言い方だけど、投稿者が最初に書いた「必要もないのに」という言葉とは、むしろ噛み合っている。時間が少ないから急ぐのか、満たされないから時間が少なく感じるのか。卵と鶏のような話で、スレッドでも決着はついていない。
ほかのジャンルとの比べ方も面白い。
そのせいで、もうオープンワールドを楽しめなくなった。もちろんターン制や一時停止できるリアルタイム制のゲームにも同じくらい時間を使うんだけど、なぜかそっちのほうが「生産的」な感じがするんだよね。
使う時間は同じでも、進んだ実感の有無で感じ方が変わる。急ぐ癖の根っこにあるのは、時計よりも「進んだかどうか」の手応えなのかもしれないにゃ。
具体的な対策として出てきたのが、プレイの区切りごとに目標を立てるという方法だ。
1回のプレイごとに目標を決めるといい。ただし「ストーリーを進める」を目標にしないこと。終わるときに「今回は何を飛ばしたか」を考えて、それを次回の目標にする。そうすれば達成感を味わいつつ、飛ばしていた内容も遊べる。
達成感がほしいという気持ちは否定せず、その向け先を本筋から寄り道へずらす、という発想になっている。急ぐ癖を無理に抑え込むより、続けやすそうな方法だね。
もっと穏やかな励ましもある。
ゲームはくつろぐためのもの、と思い出すこと。今それだけ頑張って働いているなら、この先の人生でのんびりクリアする時間はたっぷりあるよ。
スレッドの途中からは、正反対の悩みをもつ人たちも集まってきた。
面白いね、自分は真逆。あらゆる隅を覗いて、くだらないことまで全部試さないと先へ進めない。行ったかどうか100%の自信がない場所には、念のためもう一度行く。だからいつもクリアまでずっと時間がかかる。
同じく。大事な要素を見逃していないか、全部確かめないと気が済まない。うっかり正解の道へ進んでしまってがっかりすることもよくある。
分かる!道が二手に分かれていて、片方が本筋、もう片方はアイテムか何もない行き止まり。どっちがどっちかを見極めて、先に行き止まりのほうへ行こうとするんだよね。
分かれ道で「先に寄り道を回収したい」という感覚には、うなずく人も多そうだ。ただ、これも裏返せば「見逃したくない」という焦りの一種で、別の人は「程度によっては諸刃の剣」と書いている。
そして、もともとこちら側だったのに変わったという人も出てきた。
自分も昔はそうだった。何がきっかけで変わったのかは分からない。たぶん、自分のための時間が前ほど無いからだと思う。
たぶんそれだね。少なくとも自分はそう。遊ぶときはいつも、急ぎたくないのに急いでしまう。仕事は忙しいし家族もいるから、1日1時間くらいしか遊べない。急ぐのが楽しいわけでもないのに、時間を最大限に使わなきゃと感じてしまう。
隅々まで探していた人が、生活が変わって駆け足になる。最初の投稿者が書いた「若いころは」という一言と、ちょうど重なる流れだにゃ。
『Outer Wilds』の22分ループを勧める声も
短い返信の中には、具体的な作品を勧める声もあった。ひとつは「まだなら『Outer Wilds』を遊んでみて」というもの。
『Outer Wilds』は、太陽が超新星爆発を起こすまでの22分間を何度も繰り返しながら、小さな太陽系を探検する作品だ。時間制限がはっきりあるのに、ループするたびに何もかもが元に戻る。この22分をどう使うかは自由なので、急ぐことと寄り道することの境目が曖昧になる作りになっている。



「それか『SEKIRO』でもいい」という一言もあった。高難度で知られるアクションなので、急いで先へ進もうとしてもそう簡単には進ませてもらえない、という冗談まじりの勧めだと思う。
反対に、時間を気にするからこそ手を付けていない作品として名前が挙がったのが『ペルソナ5』だ。
だからまだペルソナ5を遊んでいない。そこまで引き返す癖はないけど、じっくり時間をかけて遊びたいんだ。
『ペルソナ5』シリーズは、ゲーム内のカレンダーで日々が進み、攻略の期限も決まっている。放課後や休日を何に使うか選びながら進める作りで、まとまった時間を取れるまで後回しにしたい気持ちも分かるね。
スレッドに並んだ声を見ると、急ぐ人も隅々まで探す人も、根っこには「せっかくの時間を無駄にしたくない」という同じ気持ちを抱えている。答えとしていちばん具体的だったのは、飛ばしたものを次回の目標にする方法。いちばん耳が痛かったのは、1時間を短く感じるのは満たされていないからだ、という指摘だった。
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