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Steam Next Festに生成AI作品があふれ、r/Steamで登録料引き上げ案が浮上

投稿: 2026/10/21by tobariware約8分で読めます
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1人の開発者のアカウントに、近日発売のゲームが7本も並んでいる。しかもそのうち4本が、いま開かれているSteam Next Festに体験版を出している。

Redditのr/Steamで、このスクリーンショットを付けた投稿がその日のトップに上がった。投稿者は同じような開発者をほかにも少なくとも3人見つけたと書いていて、題名は「Next Festがひどい理由の一例」。10月のNext Festは、始まってすぐに生成AIで作られたとみられる作品の話で持ちきりになったにゃ。

Steamworksの案内によると、今回のSteam Next Festは10月20日午前2時に始まり、10月27日午前2時に終わる。発売前のゲームの体験版をまとめて遊べる催しで、次は2027年2月に開かれる予定だよ。

発端の投稿者も、催しそのものを嫌っているわけではない。気になる作品をいくつも見つけてウィッシュリストに入れた、と書いたうえで、それまでに大量の作品をかき分けて無視しなければならなかった、と続けている。できるだけ開発者ごと非表示にして今後の作品も出てこないようにしているけれど、ほとんどは作品が1本だけの新しいアカウントで、その作品を1本ずつ消すしかないという。

コメント欄では、まずこんな短い声がいくつも並んだ。

見たところ全部AIの粗製品だね。

同じ開発者のページから作品を並べて見ている、という人もいた。

最近は開発者のプロフィールを必ず見るようにしている。AIを使っていることを隠している人が多いから。恐竜を集める面白そうなゲームを見つけてプロフィールを開いたら、同じ開発者が恐竜の代わりに鳥やトカゲや虫を集めるゲームを何本も出していて、全部同じ日に出るという。

作品の中身を疑う声もあった。

「MODで出せばよかったのでは」とまとめられるゲームが押し寄せている。最近増えたパーティーゲームのどれかが、今の『Garry's Mod』のような遊びの土台になるのかと思っていたけれど、結局どこも粗製品だらけだった。

困っているのは遊ぶ側だけではない。ゲーム配信者だという人は、催しの前から受け取ったメールの話を書いている。

先週から、体験版を遊んでほしいという開発者からのメールが山のように届いている。17本の体験版を用意している、というパブリッシャーまでいた。それは自慢になると思っているほどの話じゃない。

体験版の数は、作品の出来を示すものにはならない。祭りの場で見てもらう枠には限りがあるから、数で押す作品が増えるほど、1本ずつ丁寧に作った作品が埋もれていく。パブリッシャー側で働いているという人も、この点を一番心配していた。

自分はパブリッシャー側の人間だけど、AIで作られた作品はこの催しにとって大きな脅威だと思うし、作品を見つけてもらうこと自体が年々難しくなっている。AIのフィルター以外に、Steamにこの催しで決めてほしいルールが3つある。

この人の挙げた3つの条件をめぐって、スレッドの後半は意見が分かれていく。

Steamは2024年からAI使用を自己申告制に

背景にあるのは、SteamでのAIの扱いが開発者の申告に頼っていることだね。Valveは2024年1月の告知「AI Content on Steam」で、ストアに出す作品にAIの使い方の開示を求めるようにした。コンテンツの調査票の説明では、開発中にAIで作って製品に入れた「事前生成」と、遊んでいる間にAIが作る「リアルタイム生成」に分けて申告させている。対象になるのはアートや音、文章、ローカライズのように遊ぶ人が目にするもので、作業を早めるための道具は含まれない。

事前生成のコンテンツは、AIを使っていないものと同じように審査される。開示の中身はストアページにも載るけれど、申告しなかった作品をあとから見つけて指摘する決まった手段は無い。スレッドとは別に、開示していないAI作品を通報する機能がほしい、という投稿がr/Steamで上位に入ったのもこのためだね。

ストアに作品を出すときの登録料(Steam Direct Fee)は1本あたり100ドルで、調整後の売上が1,000ドルに届けば戻ってくる。手間をかけずに作った作品を何本も並べられるのは、この額の安さもあるという見方がスレッドでは多かったよ。

いちばん話が広がったのが、出す側の負担をどう重くするかだった。最初の声は、サーバーの費用から入っている。

HDDは値段が跳ね上がっていて品不足でもある。サーバーの容量や今ある機材の消耗が負担しきれなくなるから、Valveはこの電子のゴミの波に何か手を打つしかなくなるはずだ。

それに対して、Valveのやり方を考えると、という返事が付く。

Valveは人の手での管理を増やしたくないみたいだから、100ドルの登録料を上げて、あとは問題が自然に片付くのを待つ、くらいはやりそう。せめてこういう催しのときに、その手の作品があまり出てこないようにストアページを変えてほしい。

ここから具体的な案が出てくる。

登録料を50ドルから100ドルくらい上げて、ストアに一定期間いることを条件にすれば、この粗製品の波はかなり収まるんじゃないか。

150〜200ドルの登録料と、会社としてストアにいた期間が最低でも1〜2四半期あること。それで不自然な作品はかなり減る。AIで作品を量産するのを、アカウント停止の対象にする方法もあるといい。

ストアにいた期間で絞る案には、同意する声が多かった。

ストアにいた期間で絞るのはいいと思う。急ごしらえの量産品を外せるし、小さな開発者が払うお金は何も増えない。

1人あたりの本数に上限を付けるという案も出ている。開発者かパブリッシャーごとに3〜7本までにすれば、量産する側には痛手で、まじめに作っている側はそのまま通れる、という考え方だね。

宣伝費の無い開発者が締め出される

一方で、条件を厳しくすることそのものを心配する声も強い。パブリッシャー側の人が挙げた条件の1つ目には、すぐにこんな返事が付いた。

1つ目はひどい案だと思う。AIを使う開発者より、ほかの人を苦しめる。

別の人はもっと長く、宣伝のお金も手間も出せない開発者が締め出されると書いている。

宣伝費が無い小さな開発者でも出られる催しから、一定の宣伝費か、自分で宣伝に時間を割くこと(お金の無い人にとってはそれが宣伝費だ)が必要な催しへ変わる、ということ。そのうえ一定の額を使えば新しいタブで作品の横に金の星が付くと。

そもそも条件を作っても抜け道がある、という指摘も続いた。

1つ目はボットで簡単に突破できるし、3つ目はもっと簡単にごまかせる。Next Festに出てから何か月以内に発売しろ、とSteamが開発者に強制する方法は無いから、出たい人は発売予定日をごまかすだけだ。

これには、ごまかせるのは何もしない理由にならない、という反論が付いている。

「ごまかせる」は、何かを決めない言い訳にならない。たいていのことは、頑張ればごまかせる。参加の敷居は普通はあったほうがいい。

悪用され続ければ、そのうち敷居は高くなる。そういうものだよ。

詳しくないと断ったうえで、2つ目と3つ目の案には賛成で、1つ目はボットの集団に抜けられると書いた人もいた。この人は、何かしらの認証や本人確認の仕組みが無ければ、AIの粗製品にいい解決策は無いと付け加えている。

スレッドでおおむね意見がそろったのは、時間をかけないと満たせない条件、つまりストアにいた期間や更新の実績で絞るのがいちばん公平だという点だった。登録料を上げる案と、宣伝の実績を求める案は、ふるい落としたい相手と一緒に小さな開発者まで外してしまう。今のNext Festでは、そのどちらも選ばれていないにゃ。

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