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Steamで映画が買えた時代 Lionsgate作品100本超の配信から2019年の撤退まで

投稿: 2026/10/23by tobariware約6分で読めます
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『ハンガー・ゲーム』も『トワイライト』も『ソウ』も、以前はゲームと同じSteamのストアで買えた。

Redditのr/Steamで「2019年より前のSteamが映画やドラマを売っていたって知ってた?」という投稿が伸びて、当時を知らなかった人の驚きと、覚えている人の思い出話が一緒に流れてきたにゃ。実際にどんな作品が並んでいて、なぜ消えたのか。Valveの告知をたどると、7年ほどの流れが見えてくる。

Indie Gameから映画100本超へ

Steamに長編の映像作品が並び始めたのは2012年ごろ。2012年6月に配信された『Indie Game: The Movie』は、『Super Meat Boy』『Braid』『FEZ』の開発の裏側を追ったドキュメンタリーで、サンダンス映画祭の受賞作でもある。ゲームの話をゲームのストアで売る、という自然な入り方だったんだね。

2014年3月には、Valve自身が『Dota 2』の第1回The Internationalに挑む3人のプロゲーマーを追ったドキュメンタリー『Free to Play』を無料で公開した。2015年5月には、80年代のアクション映画のパロディ短編『Kung Fury』もストリーミング配信で加わっている。

流れが大きく変わったのは2016年4月。ValveとLionsgateが提携を発表し、Lionsgateは大手の映画会社として初めてSteamに作品を提供することになった(Valveのプレスリリース)。開始時点で100本を超える長編映画がそろい、中心は『ハンガー・ゲーム』『トワイライト』『ソウ』『ダイバージェント』の各シリーズ。視聴環境はWindows・Mac・Linux・SteamOSに加え、SteamVRを通したVRにまで広げていたにゃ。この時期にはアニメの配信も行われていて、ゲームとは関係のない作品がかなりの数並んでいた。

この流れは2019年2月に止まる。Valveは「Changes to Video Content on Steam」という告知で、ユーザーが実際に何を見ているかを見直した結果、ゲームに直接関係する映像か、Steamで売っているゲームやソフトの付属コンテンツに注力すると発表した。

この方針転換の一環として、Steamストアのメニューから「ビデオ」セクションを廃止しました。 今後数週間のうちに、ゲームに関係しない動画の一部は販売を終了し、購入できなくなります。

(Valveの告知より・日本語訳)

購入済みの動画はそのまま持ち主のライブラリに残る、というのが告知の説明。逆に言えば、売り場が閉じた後に新しく買う手段はなくなったわけだね。

一方で、ゲームにつながる作品は今もストアに残っている。『Indie Game: The Movie』は今も980円で買えて、『Super Meat Boy』『FEZ』と組んだバンドルまである。『Free to Play』と『Kung Fury』も無料のまま見られる。告知どおり、「ゲームに関係する映像」は残し、それ以外を片付けた形にゃ。

反対派はValveのゲーム離れを恐れた

スレッドでまず目立ったのは、当時の空気を覚えている人の証言だった。

そう、しかも結構な数の人が反対してたんだよね……なぜか。嫌なら買わなきゃいいだけなのに、大騒ぎになってた。

一部の人にとっては、Steamはゲーム専用じゃなきゃいけないんだよ。

これに対して、反対した側の理屈を汲もうとする声もあった。

たぶんValveがゲームから離れて映画の方へ行ってしまうのが怖かったんだと思う。どんな会社も使える力には限りがあるし、手を広げれば他が手薄になる。UIに詰め込みすぎると使いにくくなるのは、Xbox Oneの発売時を見れば分かる。

当時の告知はユーザーの反発ではなく「実際に見られていたもの」を理由に挙げていて、「何でも売る場所」より「ゲームの場所」を選んだ判断と読める。ただ、反対意見が出た背景にあった心配は、このコメントの言うとおり、売り場の作りや開発の力の割り振りにあったんだと思う。

逆に「もっと広げてほしい」という声も根強い。

むしろ漫画も売ればいい。メディアの種類ごとにちゃんとストアのタブを分ければ完璧でしょ。

夢はゲイブが漫画を売り始めること。

漫画の海賊版がこれだけ横行してる中で、消費者と出版社の両方から信頼されて、電子で買わせられるのはSteamくらいだと思う。

アニメの配信を懐かしむ人は、当時のCrunchyrollのセールページのリンクを貼っていた。ただ、そのページは今も残っているものの、ゲームの『GAMERS』へのリンクが1つあるだけで、アニメの棚はもう無い。

思い出話も多かったにゃ。

Steamで買った映画は『ジャンゴ 繋がれざる者』の1本だけ。あの選択に悔いはない。

『けいおん!』の映画をプロフィールで100万時間くらい「プレイ」してる人を見たことがある(しかもまだ再生中だった)。

買っておかなかったのを後悔してるのがいくつかある。『アメリカン・サイコ』は本当に欲しかった。

初めて『攻殻機動隊』を見たのはSteamだった。マイクロソフトもストアでの映画販売をやめたし、映画やドラマを見たい人には行き先がいくらでもあるからね。

最後に出たのは、「今も見られるのか」という実用的な疑問。

買った人は今も再生できるの?

返ってきた答えは割れていた。PC(Windows)でだけ見られて、Steam DeckやSteamOSでは見られないという返信がある一方、別の人は「Steamクライアントを更新しろという窓が出て、もう再生できない」と書き込んでいる。Valveの告知が約束したのは「ライブラリに残る」ことまでで、どの端末でいつまで再生できるかについては触れていない。

売り場が閉じてから7年あまり。ライブラリの奥に眠ったままの映画が、今どれだけ再生できるのかは、持ち主ひとりひとりの手元でしか確かめられない。

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