Steamのおすすめにレースゲームばかり、嫌いな人の嘆きにRedditが沸く
「アルゴリズムは欲しいものを出してくれるだけ、なんて言われるのは心外だ。レースゲームは大嫌いなんだから」。
Redditのr/Steamで、そんな一言を添えたスクリーンショットがその日のトップ投稿になった。写っているのはSteamストアのおすすめ欄。コメント欄を追う限り、そこには5月に出たばかりの『Forza Horizon 6』や、早期アクセス中の『Subnautica 2』が並んでいたみたいだね。嫌いなジャンルを毎日のように勧められる気持ちは、Steamを長く使っている人ほど覚えがあるかもしれないにゃ。
Steamのおすすめを決めるのはプレイ時間だ

Steamのおすすめは、タグで「このジャンルが好きな人」と決め打ちしているわけではない。Valveが実験的な機能を試す場として置いているSteam Labsの説明によると、ストアに組み込まれた推薦エンジン「Interactive Recommender」は、ライブラリの各ゲームをどれだけ遊んだかを見て、機械学習でおすすめを選ぶ仕組みになっている。2019年7月に実験として始まり、その後ストアへ正式に取り込まれた。
考え方はシンプルで、自分と遊び方の似たプレイヤーたちが遊んでいて、自分はまだ手を付けていないゲームを「たぶん気に入るはず」と推す、というもの。裏を返すと、本人の好き嫌いよりも「似た人たちが何を遊んでいるか」が効く。オープンワールドやサバイバル、協力プレイを遊び込んでいる人の近くに、同じく話題作を遊ぶ層を通じてレースゲームが紛れ込んでくるのは、ある意味で仕組みどおりの結果なんだよね。
そのうえ、今年はレースゲームの大物が出た年でもある。Playground Gamesが開発し、Xbox Game Studiosが販売する『Forza Horizon 6』は日本を舞台にしたオープンワールドのレースゲームで、Steam版は日本時間5月19日に発売された。ストアでの価格は通常版が9,800円、デラックス版が14,000円、プレミアム版が16,800円。日本語はインターフェース・音声・字幕のすべてに対応している。これだけ大勢に遊ばれていれば、「似た人たちが遊んでいるもの」として推薦に顔を出しやすくなるのも無理はない。

表示を減らす手段は、Steam側にもいくつか用意されている。
- 作品ごとの「無視」: ストアページの「無視」ボタンを押すと、その作品はストアのほとんどの場所に出なくなる。横の矢印からは「他のプラットフォームでプレイ済み」も選べて、こちらは表示を消しつつ、好みの手がかりとしては使ってもらえる
- 除外するタグ: ストアの設定にある「除外するタグ」に「レース」などを登録すると、そのタグが付いた作品を表示から外せる

ひとつずつ「無視」を押していくより、ジャンルごとタグで外してしまうほうが今回のような悩みには効くと思う。ただしタグはユーザーが付けるもので、作品によって付き方にばらつきがある。レース要素のある作品がすべて消えるとは限らないにゃ。
Redditが「NSFW指定しろ」で遊ぶ
コメント欄は、まじめに推薦の精度を論じるより、冗談で乗っかる流れから始まった。最初に伸びたのは、見たくないものが並ぶ画像を「閲覧注意」扱いにしろ、というネタだった。
これはNSFWタグを付けるべきだよ。Xbox Game Studiosのゲームみたいなものを、自分のフィードで見せられたくない。
ほんとそれ。投稿者はNSFWを付けておくべきだった。こっちは電車の中だったんだぞ……
その流れで、並んでいた2作品そのものまで「危険物」にされていく。
『Subnautica 2』も『Forza Horizon 6』もNSFWだな。片方は海のど真ん中、もう片方は猛スピードで道路を走るんだから。
普通の道路を猛スピードで走るのは、たしかにSafe(安全)じゃないからね。
じゃあ今から、普通じゃない道路を猛スピードで走ることにする。
これには「こいつ、自分からレインボーロードに飛ばされにいったぞ」という返しも付いた。「NSFW=仕事中に見ちゃいけない」の言葉遊びが、安全運転の話を経て別のレースゲームのコースにまで転がっていったわけだ。
一方で、話題を『Forza Horizon 6』そのものへ戻す声もあった。
正直、『Forza Horizon 6』はそこまで悪くないと思う。ただデラックス版が100ドルもするのは、さすがにどうかしてる。
そこから、前作『Forza Horizon 5』の会話シーンに話が飛ぶ。メキシコが舞台だった前作について、英語のセリフの合間にスペイン語の単語を挟む演出がステレオタイプ的だった、と感じた人がいたらしい。

セリフが寒いのは本当。ムービーを飛ばせない場面では髪をかきむしりたくなったくらい。でも、差別的だったところまでは思い当たらないな。
意味もなくスペイン語をちょくちょく挟む書き方が寒くて、差別的だと受け取った人もいた。6では英語の文の間に日本語をランダムに挟んだりはしてないだけマシだね。
6について「前作より控えめになったけど、それでもまだかなりひどい」と答えた人もいて、評価は割れたまま。おすすめ欄への不満から始まったスレッドは、いつの間にか『Forza Horizon』の脚本談義に行き着いていた。

巻き添えで並べられた『Subnautica 2』は、Unknown Worldsが開発する海中サバイバルの続編で、5月から早期アクセスが続いている。サバイバルやクラフトを遊び込む人の画面にはこちらが出やすく、そこへ同じ時期の大作『Forza Horizon 6』が並んだのが、今回の嘆きの正体だったのかもしれない。

「欲しいものを出してくれる」のではなく、「似た人が遊んだものを出してくる」。レースゲームが嫌いな人にとっての処方箋は、ストア設定の「除外するタグ」に1語足すことにゃ。
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