『やさ死くシて』Steamページ公開、4つの心理実験と56の結末を描くノベルゲーム
自分の右目と、大好きな妹の命。どちらかしか守れないとしたら、どちらを選ぶ?
そんな問いを突きつけてくるノベルゲーム『やさ死くシて』のSteamストアページが公開されたにゃ。開発・販売はすずはるひろみ。配信は2026年11月の予定で、対応はWindows(10/11の64bit)。価格はまだ出ていない。
プレイヤーは「被験者03」として、黒いスーツに真っ赤なハートの頭をした案内役に迎えられる。その案内役から説明されるのは、これから4つの心理実験に参加してもらうということ。やることは「優しさをどう使うか」を選ぶだけで、誰かを助けても見捨ててもかまわない。ただ、自分を優先したなら、その責任は取ってもらう。そう言って「ヒヒッ」と笑う案内役が、この作品の顔になっている。
安全な場所からは選ばせてくれない、4つの実験
用意された実験は4つ。どれも、よく知られた思考実験や遊びを少しずつ意地悪にねじった作りだね。
実験01:トロッコ問題 は、暴走するトロッコの進路をレバーで切り替え、5人と1人のどちらを犠牲にするかという有名な問い。ただしこの作品では「安全な場所から他人の命を選ぶのはずるい」という理屈で、プレイヤー自身も天秤に乗せられる。冒頭の「右目と妹の命」がまさにそれ。どちらも選べない人のために「救済ボタン」まで用意されているというから、素直に救われるとは思えないにゃ。
実験02:かくれんぼ では、プレイヤーを含む5人が4つしかないロッカーに隠れ、案内役が鬼を務める。全5ターンで、最後に捕まっていた人は死ぬ。見つかっても、ほかの被験者の居場所を教えれば自分は助かるし、逆に誰かをかばえば自分が捕まる。誰を助けて誰を差し出すかが問われる実験になっている。
実験03:助けてください は、少し毛色が違う。プレイヤーには「優しさポイント」が20与えられ、7日間にわたって4人の囚人と接する。毛布が欲しい、電話をかけたいといった頼みに応えるにはポイントを使う必要があり、「ありがとう」と言ってもらえれば少しだけ戻ってくる。それぞれの囚人には罪状も記されていて、限られた優しさを誰にどれだけ配るかを、自分で決めていく仕組みだね。
実験04:エレベーター は、止まってしまったエレベーターの中が舞台。水と食料は案内役とプレイヤーの2人が1階までたどり着けるぶんだけで、エレベーターは1日に1階ずつ下りていく。途中で乗せてほしいと頼む人が現れるけれど、乗せるほど水も食料も足りなくなっていく。
同じ実験でも状況は毎回変わり、結末は56種類ある
4つの実験には、それぞれランダムな要素が入っている。出される問題も、被験者たちが持っている情報も、出会う人物も毎回同じとは限らない。一度クリアした実験でも、次に挑んだときには前とは違う判断を迫られることになりそうだね。
選択によってたどり着く結末は全部で56種類。見届けた結末は「実験記録」に保存され、まだ見ていない結末にはヒントも用意される。全部集める必要はないと案内役は言いつつ、気になるなら「何度でも虐めて差し上げましょう」とも言っているにゃ。
対応言語は日本語、英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語の5つ。音声が付くのは日本語だけで、ほかの言語はUIと字幕での対応になる。ストアページの生成AIに関する開示によると、日本語のゲーム内テキストを英語・中国語・韓国語へ翻訳する作業に生成AIを使っている。一方で、シナリオとセリフは作者自身が書いていて、イラストに生成AIは使っていないと明記されている。
必要なスペックはそれほど高くない。
- OS: Windows 10/11(64bit)
- プロセッサー: Intel Core i3相当
- メモリ: 4GB
- グラフィック: DirectX 11対応
- ストレージ: 2GBの空き容量
ゲーム実況やライブ配信、動画投稿は、個人か法人か、商用か非商用かを問わず自由に行える。結末まで公開してかまわず、事前の許可や報告もいらない。ストアページではこの案内まで案内役の口調で書かれていて、「あなたは、どのような結末を皆様にお見せするのでしょうね?」と締めくくられているにゃ。
関連記事
『Dungeon Quest』はタイルをなぞって戦う一人称ダンジョンRPG、10月28日発売予定
『アイ・オブ・ザ・ビホルダー』に惚れ込んだオーストラリアの開発者が、ひとりで作る一人称ダンジョンRPG。戦闘は同じ絵柄のタイルを線でなぞるパズル形式にゃ。予告編の公開に、Redditではどんな声が集まったのか。
『Ratopia』のCassel Gamesが新作『Ratocalypse』を開発中 ― 兵士のAI条件を設計するターン制自動戦闘RPG
ネズミの王国がゾンビ疫病で滅びたあと、王子が首都へ調査隊を送る。プレイヤーは戦闘中に手を出さず、兵士がどう動くかの条件だけを組み立てる。開発元が公開した仕組みを整理した。
個人開発の食物連鎖STG『Nomnomia』Steam配信開始。敵を喰らって能力を奪い、弱肉強食の惑星を生き抜く
個人開発者momofukuの新作『Nomnomia』が6月30日Steamでリリース。敵を捕食して能力を奪い、絶えず減るライフをつなぎながら過酷な惑星を生き延びる食物連鎖シューティング。7月14日まで20%オフ。

コメント (0)
最初のひとことをどうぞ🐈
感想でも「わかる」の一言でも大歓迎。あなたのコメントがこのページの一番乗りです。