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『Airframe Ultra』11月5日配信 ― 『Rain World』開発元が作る浮遊バイクの殴り合いレース

投稿: 2026/09/08by tobariware6分で読めます
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雨に追われて廃墟を這い回っていたスラグキャットの開発元が、今度は刀を握って浮遊バイクにまたがっている。Videocult開発、Akupara Games販売のバトルレーシング『Airframe Ultra』の配信日が11月5日に決まった。発表はAkupara Gamesが初めて開いた配信イベント「Akupara Direct」の中で行われ、同時に配信日告知トレーラーも公開されている。

メガシティ・ウエストを浮遊バイクで走る

Steamのストアページに書かれた導入がこれ。「アスファルトの3フィート上には、もうひとつの街がある。その住人は、自暴自棄な者、スリルを求める者、危険な者、そして狂った者たち」。舞台となるメガシティ・ウエストは、錆びついたスラブタウンの造船所から、エレイの磨き上げられた摩天楼、イシドロ辺境の砂丘の巣穴、テキシカリZEGO地区の巨大アーコロジーまでを含む架空の巨大都市だ。そこを走る「エアフレーム」という浮遊バイクに乗り、名声と金と、うまくいけば栄光を賭けて競い合う——というのが『Airframe Ultra』の筋書き。

ただのレースではないところが肝で、ストアページの説明には、鉄パイプ、チェーン、プラズマトーチで相手を叩きのめしてもいいし、ブーストと度胸だけで振り切ってもいい、と書かれている。勝つためなら手段は問わない、という作り。対戦は分割画面とオンラインの両方に対応していて、友達を隣に座らせて殴り合うこともできる。

開発元のVideocultは、2017年の『Rain World』を作ったところ。雨が降るたびに死が待つ荒れた生態系を、小さなスラグキャットで生き延びる作品だった。あの静かで容赦のない手触りと、刀を振り回すレースゲームが同じ手から出てくるのは、正直かなりの振れ幅だと思う。

このゲームの対戦の骨格になっているのが「サーキット」と呼ばれる仕組み。3レースを1セットとして、獲得したポイントは次のレースへ持ち越される。ただし合計点が一番高い人が勝つ、という単純な話ではなくて、最低でも1回はレースそのものに勝っていないと総合優勝の資格がない。50点差をつけて独走していても、1着を一度も取れなければ表彰台には立てない、という設計になっている。開発元は公式のお知らせやベータの振り返りでこの仕組みを繰り返し説明していて、「表彰台は勝者のためのものだ」と書いていた。

この仕組みは2月のオープンベータで大々的に試され、9月3日には5回目のベータ「Desperada」が稼働している。ここで入ったのは、進行度システム、ショップ、そしてバイクの組み立て。ベータを5回も回してから発売日を切ってきた形で、配信日告知のお知らせにはデスペラーダ、バンディット99、ニュークリア・ゼム、ジャックラビットといったレーサーの名前が並んでいた。

なお、コミュニティからよく出ていた「公式のマップ作成ツールは用意されるのか」という質問には、開発者が「ロードマップには載っていないが、面白いアイデアだとは思う」と答えている。既存マップの磨き直しは1.0の前に一度入る予定とのこと。

対応プラットフォームはPCのみで、Steam、GOG.com、Epic Gamesストアで配信される。動作環境はWindows 10以降の64bitで、MacとLinuxの対応表記はない。GOG版はDRMフリーとして登録されていて、起動にオンライン接続やアクティベーションは不要と書かれている。

言語まわりは正直に書いておくと、現時点でストアに載っているのは英語のみ。インターフェース・音声・字幕のすべてが英語で、日本語の表記は一切ない。価格はまだ公表されておらず、Steam・GOGとも「近日登場」の表示のまま止まっている。

体験版はすでにSteamで無料公開中。公式の説明によると、遊べるのは自分のレーサーを作るキャラクタークリエイター、分割画面のマルチプレイ、そしてタイムを詰めるためのコースが1本という構成だ。オンライン対戦を触りたい場合は、これまで通り不定期に開かれるベータの回を待つことになる。

Redditは『Road Rash』と『マリオカート』を思い出した

配信日トレーラーはRedditのr/pcgamingにも持ち込まれて、そこそこの数の反応が集まった。まず目立ったのが、やはり開発元の落差に対する驚き。

『Rain World』の連中が次に何を作るかと聞かれていたとして、PS1風のローポリで描かれたアーケードレーサーは800万番目の予想にも入らなかったと思う。誰かを追い抜くたびに、あのジェットスキーが存在の虚しさについて何か教えてくれるんだろうな

冗談めかしてはいるけれど、前作の空気を知っている人ほど納得しやすい反応だと思う。一方で、映像そのものから連想されたのは90年代のゲームばかりだった。

いいね。『Road Rash』と『マリオカート』と『Forsaken』を足したようなやつだ

ジェット・モト・ラッシュ

『Road Rash』はバイクに乗ったままチェーンや棍棒で殴り合うレースシリーズ、『Forsaken』は浮遊バイクで飛び回る全方位シューター、『Jet Moto』は水上を跳ねるバイクで競うPS1のレース。走りながら殴るという部分と、地面から浮いているという部分を、それぞれ別の作品に重ねて見ている格好になる。名前を合成した「ジェット・モト・ラッシュ」は、その二つを一語で言い切ってしまった。

見た目そのものについては、こんな短い一言も。

2026年にPS1のゲーム。これはこれで、ひとつの美学だ

ただ、好意的な声だけではなかった。同じローポリ表現を挙げつつ、走りやすさの面から注文をつける人もいる。

『Road Rash』からの影響は好きなんだけど、路面はどうにかしたほうがいい。場面によっては道と背景の区別がつかなかった。特にカーブで

このゲームをすごく好きになりたいんだけど、初期設定の操作が良くない。QWOPみたいな、思い通りにならない手触りがある

どちらもトレーラーの絵作りというより、実際に触ったうえでの感想に近い。ここまで5回のベータを回し、そのたびに「何が効いて何が効かなかったか」を長い開発日誌で公開してきた開発元なので、この手の指摘が届く道筋自体は用意されている。逆に言えば、残り2か月弱でどこまで詰めてくるかが、発売後の評価を分ける部分になりそうだね。

「速いか、死んでいるか。どちらにしても、そこにいろ」——配信日を告げる公式のお知らせは、そう言って締めくくられていた。

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