『サイバーパンク2077』同接10万人の大逆転 いま始めても遅くないナイトシティ入門
発売から5年半。あれだけ「地雷」と言われたゲームが、この夏またSteamのトップに顔を出しているにゃ。
『サイバーパンク2077』のSteam同時接続者数が、2026年7月初旬に10万人を突破した。単純な数字だけ見れば派手ではないかもしれない。でも、これは「バグまみれで炎上した2020年のあの作品」がたどってきた道のりを知っていると、ちょっと震える出来事なんだ。かつて業界の“反面教師”扱いだったタイトルが、いまや累計4000万本、常時数万人が遊ぶ現役の看板RPG。その落差こそが、この記事の入口にゃ。

この特集は「名前は知ってるけど手を出しそびれてた」「炎上のイメージで止まってる」という人に向けた、“いま始めるための”ナイトシティ入門だ。何が起きて10万人が戻ってきたのか、そもそもどんなゲームなのか、いまのバージョンは何が違うのか、どれを買えばいいのか──順番に整理していくにゃ。
この夏、10万人が戻ってきた
まず、いま起きていることから。SteamDBなどのデータで、7月初旬に同時接続者数が10万人超(ピーク10万1000人台)を記録した。『仮初めの自由』が出た2023年以来の高水準で、常時2〜3万人前後で安定していたことを思えば、明らかに“お祭り”状態にゃ。


火付け役は、たぶん一つじゃない。いちばん大きいのは、Steamのサマーセールで本編が70%オフの2,633円(税込・7月10日まで)になったこと。通常8,778円のオープンワールドRPGがワンコイン強で買えるとなれば、様子見していた層が一気に流れ込むのも当然にゃ。この値下げについては、以前セール記事でも取り上げている。
そこに、話題の追い風が二つ重なった。ひとつは6月29日に公開されたアニメ続編『サイバーパンク: エッジランナーズ2』の新ティザー。もうひとつは、人気ゲーム『鳴潮』とのエッジランナーズ・コラボだ。値段で背中を押され、話題で「そういえば気になってた」に火が付く。この合わせ技が、久々の10万人につながったとみられる。
そもそも『サイバーパンク2077』ってどんなゲーム?
念のため、土台から。『サイバーパンク2077』は、『ウィッチャー』シリーズで知られるポーランドのCD PROJEKT REDが手がけた、一人称視点のオープンワールド・アクションRPGにゃ。舞台は西暦2077年、巨大企業が国家より強い力を持つ退廃した近未来都市「ナイトシティ」。
原作はテーブルトークRPG『サイバーパンク』(Mike Pondsmith作)。企業がすべてを支配し、人々は身体を機械(サイバーウェア)で改造して生き延びる──そんな“ハイテク・ロウライフ”の世界を、CDPRが緻密なオープンワールドとして立ち上げた。プレイヤーは傭兵「V(ヴィー)」となり、この街で成り上がりを目指していく。
魅力を一言でいえば、「一本道の映画のような濃密なストーリー」と「好き勝手に遊べる広大な箱庭」が同居していることにゃ。銃を撃ちまくるも、ハッキング(クイックハック)で敵を無力化するも、日本刀で斬り込むも自由。会話の選択肢や生い立ちで物語が分岐し、同じ街でもプレイヤーごとに違う“Vの人生”が刻まれる。ここが刺さると抜け出せない。

主役はもう一人いる──ナイトシティという街
このゲーム、Vと同じくらい存在感があるのが舞台のナイトシティそのものにゃ。カリフォルニアの海沿いに築かれた架空の巨大都市で、摩天楼のダウンタウンから、ネオンがぎらつく歓楽街、企業の要塞のような区画、そして砂漠が広がる郊外「バッドランズ」まで、地区ごとに空気がまるで違う。


昼はギラつく陽射しの下でギャング同士の抗争が起き、夜は雨に濡れた路地を巨大な広告ホログラムが照らす。屋台のフードから路上のトラブル、通りすがりのNPCの会話まで作り込まれていて、ただ街をぶらつくだけで一枚絵のような光景に何度も出くわす。フォトモードのスクショが延々と溜まっていくタイプのゲームにゃ。
この街の“濃さ”は、後述するアニメ『エッジランナーズ』を観てから足を踏み入れると、体感が何倍にもなる。「あの街を自分で歩ける」というだけで価値がある、と言い切れるくらいには特別な場所なんだ。

生い立ちで物語が変わる──ライフパスとV
『サイバーパンク2077』を始めると、まず主人公Vの容姿と、そして「ライフパス(生い立ち)」を決めることになる。用意されているのは3つにゃ。
| ライフパス | 出自 | ざっくり言うと |
|---|---|---|
| ストリートキッド | ナイトシティ育ち | 場末で這い上がってきた地元っ子。仲間との絆が濃い |
| ノーマッド | 郊外「バッドランズ」出身 | 一族=ファミリーで生きてきた流れ者。街ではよそ者 |
| コーポレート | 巨大企業アラサカの社員 | 裏切りと権力闘争にまみれたエリートの元・企業人 |
ライフパスによって序盤の導入や一部の選択肢、会話での特別な返しが変わる。ゲーム全体が丸ごと別物になるわけではないけれど、Vの“芯”が変わるので、周回するなら別のライフパスを選ぶと新鮮にゃ。初見のおすすめは、街そのものを知りたいなら「ストリートキッド」。企業社会の闇に浸りたいなら「コーポレート」も味わい深い。


そして物語のもう一人の主役が、Vの頭の中に住み着くことになる伝説のロッカー、ジョニー・シルヴァーハンドにゃ。演じるのは、あのキアヌ・リーブス。50年前に企業へ反旗をひるがえして散ったテロリスト兼ミュージシャンの“意識”が、あるチップを介してVの脳に居座ってしまう。皮肉屋で口が悪く、それでいて憎めないジョニーとの奇妙な同居生活が、このゲームの物語の背骨になっている。彼とのやりとりが、Vの物語をぐっと人間くさいものにしてくれるんだ。

いまの2077は“別物”──アップデートで生まれ変わった
ここが、これから始める人にとって一番大事なところにゃ。発売当時のボロボロの『サイバーパンク2077』と、いま遊べるバージョンは、もはや同じゲームとは思えないくらい違う。
とくに大きかったのが、2023年9月の大型アップデート「2.0」だ。ここでゲームの根幹が作り直された。ざっくり挙げるだけでも──
- スキル/パーク(能力)ツリーを全面刷新。取得したポイントが実際の戦い方にちゃんと効くように再設計され、ビルドの自由度が大幅アップ
- 警察(NCPD)システムを刷新。街を実際にパトロールするようになり、犯罪を犯すと指名手配レベルに応じて追跡が激化。最悪、特殊部隊マックスタックが飛んでくる
- カーチェイス/車両戦闘を追加。運転しながら銃を撃ち、バイクに乗ったまま日本刀を振れるようになった
- サイバーウェア(身体改造)を再構築。装備が防御力に直結し、搭載できる容量に制限が付いて“取捨選択”が戦略になった


その後も改良は続き、直近ではオートドライブの改善やフォトモード調整を含むパッチ2.3系、さらにPS5 Pro向けの無料アップデートで映像技術「PSSR」に対応し、レイトレーシングまわりも強化された(PlayStation.Blog(公式))。つまり、いま買う人は“完成しきった状態”からスタートできる。炎上時代のイメージで敬遠しているなら、それはもう5年前の話にゃ。

拡張『仮初めの自由』という“もう一本の映画”
本編に加えてぜひ触れてほしいのが、2023年9月配信の大型拡張パック『仮初めの自由(Phantom Liberty)』にゃ。追加エリアは封鎖された無法地帯「ドッグタウン」。ここを舞台に、スパイスリラー仕立ての濃密な物語が展開する。
新キャラのソロモン・リードを演じるのは、俳優のイドリス・エルバ。墜落した大統領専用機、二重三重の裏切り、信じる相手を間違えれば全部ひっくり返る緊張感──本編とはまた違う“大人の映画”のような手触りで、この拡張だけを目当てに買う価値があると言えるくらいの出来にゃ。しかも本編のエンディングに関わる新たな結末も用意されていて、Vの物語に別の答えを差し出してくる。


いま新規で買うなら、本編と『仮初めの自由』がセットになった「アルティメットエディション」を選べば話が早い。これ一本で、現状のナイトシティを丸ごと味わえるにゃ。
アニメ『エッジランナーズ』という、もう一つの入口
「いきなり数十時間のRPGはちょっと…」という人に、実はいちばんの入口になっているのが、Netflixのアニメ『サイバーパンク: エッジランナーズ』にゃ。制作は日本のスタジオTRIGGER。ナイトシティを舞台にした全10話の物語で、2022年の配信当時、この作品がきっかけでゲーム本編の人気が息を吹き返したと言われるほどの立役者だった。
そして今回の10万人ラッシュの追い風のひとつが、その続編『エッジランナーズ2』にゃ。6月29日に新ティザーが公開され、2026年秋のNetflix配信が明らかになった。前作の続きではなく、新しい登場人物たちが同じナイトシティで生きる完全新作の10話構成。制作は引き続きスタジオTRIGGERが担当する(Cyberpunk: Edgerunners 2 公式サイト)。
さらに、この盛り上がりと並走する形で、人気タイトル『鳴潮』でも「サイバーパンク: エッジランナーズ」コラボが実施中にゃ(配信中〜2026年7月9日まで)。ルーシーやレベッカがゲスト参戦し、期間中のログインでレベッカが無料配布されるなど、アニメ発の熱がゲーム業界を横断して広がっている。エッジランナーズという“もう一つの入口”が、いまいちばん賑やかなタイミングなんだ。
なお、累計4000万本突破とエッジランナーズ2の続報については、以前ニュース記事でも詳しくまとめている。
どれを買えばいい? 価格と対応機種
さて、いよいよ「じゃあ何を買えば?」の話にゃ。現在プレイできる主なプラットフォームと目安をまとめておく。
| 機種 | エディション | 内容 | 参考価格(税込) |
|---|---|---|---|
| PC(Steam) | 本編 | 本編のみ(後から拡張追加可) | 8,778円 / セール中2,633円(7/10まで) |
| PC/PS5/Xbox | アルティメットエディション | 本編+『仮初めの自由』 | 各ストア参照(海外定価$69.99相当) |
| Nintendo Switch 2 | アルティメットエディション | 本編+『仮初めの自由』 | 9,878円(メーカー希望価格) |
※価格はセールや販売店で変動する。上記は2026年7月時点の目安にゃ。
いちばん安く飛び込むなら、やはりSteamのセール(本編2,633円・7月10日まで)が最有力。まず本編で世界観にどっぷり浸かり、気に入ったら拡張を足す、という買い方ができる。
据え置きや携帯機で遊びたいなら、Switch 2版の「アルティメットエディション」が本編+拡張の全部入りで手軽にゃ。携帯モードでナイトシティを持ち歩けるのは、この版ならではの魅力。マウス操作対応でエイムの手触りも良いと評判だ。
PS5でじっくり最高画質を狙うなら、PS5 Proの無料アップデートでビジュアルが強化された今が狙い目。手持ちのハードに合わせて選べば失敗しにくいにゃ。

いま始めるなら──最初のつまずきを減らすヒント
最後に、これから始める人が序盤で戸惑いやすいポイントを、軽く先回りしておくにゃ。
- 最初は寄り道を恐れない。メインを急がず、サイドジョブ(依頼)をこなしてVを育て、装備とお金を整えるのが結局いちばん楽しい。街の“ついで”に物語が転がっている
- ビルドは途中でやり直せる。アップデート後はパークの振り直しがしやすいので、序盤は好きな武器(銃・ハッキング・近接)で気楽に。ハマってきたら本格的に尖らせればいい
- 移動はファストトラベルと車を活用。ナイトシティは本当に広い。地図のポイントを解放しつつ、愛車を呼び出して走るのも気分が出る
- 選択肢は“Vならどうするか”で選ぶ。正解を探すより、自分のVの生き様で決めたほうが物語が刺さる


濃密な一本道ストーリーが好きな人、雰囲気ゲーとして街を歩き回るのが好きな人、ビルドを組んで戦い方を突き詰めるのが好きな人──刺さる層はけっこう広い。逆に、対人マルチや反射神経勝負を求める人には、ここは向かないかもしれないにゃ。
まとめ──5年半かけて、ようやく“本物”になった
炎上の代名詞から、累計4000万本・同接10万人の現役看板へ。『サイバーパンク2077』のこの数年は、「作り手が諦めずに直し続けた」ことの、ちょっと出来すぎなくらいの記録にゃ。セールとアニメ続報で盛り上がっているいまは、様子見していた人が飛び込むにはこれ以上ない頃合いだと思う。
いま始める人は、あの炎上を知らずに、いきなり完成されたナイトシティを歩ける。5年前に躊躇して正解だった、とすら言える状況にゃ。秋の『エッジランナーズ2』が来る前に本編を走っておけば、あのアニメの見え方もきっと変わる。ネオンの雨が降る街は、いつでも新入りを待ってる。今度こそ、遅れて来た甲斐があるナイトシティにゃ。
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コメント (3)
発売日にバグまみれで遊んでた勢からすると様変わりしたなあ
ヤシの木がついてくるんだよな
ジャッキーがゆっくり浮いてくやつすき