PixMofu

『狐ト蛙ノ旅』新試遊版がTGS2026で初公開、room6は12タイトルを3か所のブースに出展

投稿: 2026/09/07by tobariware20分で読めます
画像

同じ会社の出展なのに、行き先が3つある。

京都の room6 が東京ゲームショウ2026へ出す作品は全部で12本。そのうち10本が自社ブースに並び、残りの2本は別のエリアと別会社のブースへ散っていく。ノベルティも作品ごとに違うものが用意されていて、うちわ・写真カード・ミニリングノートと、狙う場所によって持ち帰るものが変わってくる形になっている。

room6の名前は幕張メッセの3か所に散らばる

会期は2026年9月17日(木)から21日(月・祝)まで。17日と18日がビジネスデイで10時から17時、19日と20日が9時30分から17時、最終日の21日は9時30分から16時までとなる。

出展場所は以下の3つ。

場所ブース番号出るタイトル
room6ブース09-E62『狐ト蛙ノ旅』『ドーナツの穴』ほか計10本
ファミリーゲームパークA-12『Pastel☆Parade』
ハピネットブースHall6 06-N04『UNDERGROUNDED』

room6ブースでは、ここでしか手に入らないタイトルステッカーの配布も予定されている。作品ごとのノベルティとは別枠の配布物で、数量限定という但し書きが付いているにゃ。

room6は創業以来、スマートフォンやNintendo Switch、Steam向けの開発・移植・パブリッシュを手がけてきた会社で、第24回文化庁メディア芸術祭の新人賞を獲った『アンリアルライフ』を含むレーベル「ヨカゼ」も運営している。今回の出展タイトルにも yokaze 名義でパブリッシュされているものが混ざっている。会場の詳細は東京ゲームショウ2026公式サイトに出ている。

ペアチケットの抽選は9月9日23時59分で締め切られる

出展を記念したプレゼント企画も走っていて、抽選で3組6名に一般公開日のペアチケットが当たる。応募は公式Xのフォローと、対象投稿のリポストの2ステップ。締め切りは2026年9月9日(水)23時59分で、当たったチケットは19日から21日のうち好きな1日を選べる。

ここから先は、12本を1本ずつ見ていくにゃ。

『狐ト蛙ノ旅 アダシノ島のコトロ鬼』は中身を入れ替えた新しい試遊版で登場する

これまでのイベントでもプレイアブル展示を続けてきたタイトルだけど、今回は「開発の進捗をより感じられる内容へ大きくアップデート」した新しい試遊版が初お披露目となる。

舞台になるのは、闇夜にたくさんの灯が浮かぶ島「アダシノ島」。狐の少女と蛙がここに流れ着き、家へ帰る方法を探して歩き回ることになる。鳥居、屋台の提灯、ネオンの看板——和とネオンが混ざった風景が、この作品のいちばん目を引くところだね。

ゲームは探索パートと鬼ごっこパートの2本立てになっている。探索パートでは島の住民と話しながら秘密を探り、祠を見つけて灯をともすことで行けるエリアが広がっていく。一方の鬼ごっこパートでは追ってくる鬼から逃げることになるんだけど、狐の少女は光を使って鬼を足止めできる。ただし足止めには回数制限があり、祠に寄って光を回復しないと尽きる。逃げる場所と灯す場所が同じ、という作りになっている。

開発は Rias、パブリッシュは room6 と yokaze。Steamページの配信予定は2026年第4四半期で、WindowsとMacに対応、コントローラーはフル対応。表示言語は日本語・英語・中国語(簡体字/繁体字)の4つ。ブースでは、作中に出てくる「アダシノ島の想い出写真カード」がノベルティとして配られる。

28万回遊ばれた『ドーナツの穴』が完全版になり、会場では限定バージョンを試遊できる

こちらは出自がちょっと変わっている。2024年12月のunity1weekで発表されたショート作品が原型で、約28万回プレイされたという。それを土台に新規要素を多数入れ、大幅にグレードアップさせた完全版が今回の展示物にあたる。

内容は、こたえのない問いを繰り返していく思考実験アドベンチャー。「お気に入りのカップは 割れてもお気に入りといえる?」「嫌な思い出も犯した罪の記憶も消せる魔法があったら使う?」——白昼夢のような世界で、こういう問いに向き合いながら思考の海へ沈んでいく。答え合わせのないやりとりが延々続く手触りだね。

会場に並ぶのはイベント限定の特別バージョンで、来場者には最新ビジュアルを使った丸型うちわが配られる。ちなみに今年のドーナツはチョコレート味とのこと。

Steamページでの配信予定は2027年。開発は宮村あつきとかこのにこみ、パブリッシュはroom6とyokaze。日本語・英語・中国語(簡体字/繁体字)に対応し、このうち日本語はフル音声対応として表記されている。

300km先の魔王を目指す『ローグウィズデッド』は全世界200万ダウンロードを超えた

room6の自社開発タイトルで、こちらだけスマートフォン向け。プレイヤーは兵士たちの指揮官として、300km先に君臨する魔王の討伐を目指す。

肝になるのは周回だね。死んでも次の周回へ持ち越せる「アーティファクト」を集め、進軍を繰り返すたびに兵士が強くなっていく。放置ゲームの手軽さは残しつつ、やり込みの層は厚い。細密画のような密度のドット絵で描かれた世界観も評価されていて、公式では「放置できない放置ゲーム」と表現されている。

200万ダウンロード達成は2026年7月にroom6が発表しており、そのタイミングで2027年へ向けた初のロングランキャンペーン「NEXT JOURNEY」も始まっている。総額2万個以上のダイヤがもらえるログインボーナスに加え、4周年や大型イベントも予定に入っている。配信は公式サイトの案内どおり iOS と Android の2つ。

カップルになると死ぬ―『Feeling Death』は2026年内配信予定

タイトルの通りというか、タイトルから想像するよりだいぶ物騒な作品。フィーリングカップルでカップルが成立すると、その2人は死ぬ。そういうデスゲームに巻き込まれた主人公が生還を目指すミステリーアドベンチャーになっている。

参加者が円卓に着き、それぞれ好きな相手のボタンを押す。両想いなら結ばれる——普通なら喜ばしい結果が、ここでは死に直結する。誰を選ぶかの判断はプレイヤーに委ねられている。

円卓の合間には「フリータイム」が挟まる。ホテル内を自由に探索して他の参加者と交流する時間で、誰のFEELINGを上げるかがその後の展開に効いてくる。差し入れのドリンクで距離を詰める、といった手も用意されている。そのうえカップル成立以外の死、つまり殺人も起きるので、閉ざされたホテルの捜査も並行して進めることになる。

開発はSYUPRO-DX、パブリッシュはroom6。Steamページの配信予定は2026年で、日本語・英語・中国語(簡体字/繁体字)に対応する。

『ショートショートフィクションズ』は3本の短編を1本の物語でつなぐ

架空のレトロゲーム機「ニューウェーブ」でカセットを差し替えながら短編を遊んでいく、オムニバス形式のアドベンチャー。

収録されるのは3本。itch.ioで公開されて反響を呼んだ『DON'T SAY YES』と『TO:NORTH』の完全移植版、そして新作『IMMEMORIAL』。どれも30分程度でクリアできる長さで、公式の言い方を借りるなら「つらくてしんどい、でも美しいお話」がテーマになっている。

面白いのは、お話とお話をつなぐ橋渡しのパート「LOST AND FOUND」自体が独立したポイント・アンド・クリックのアドベンチャーになっているところ。魔法のゲーム機「ニューウィー」から1日だけの有給休暇を手に入れた主人公・佐々木が、その対価として不思議な浜辺に閉じ込められる、という筋書きになっている。浜辺を出るにはニューウィーのためにカセットを探さなければならず、そこで壊れた戦闘機「千夜一夜号」と出会う。実質もう1本ぶんのゲームが挟まっている計算だね。

開発はroom6と密輸水産。Steamページの配信予定は2026年で、日本語・英語・中国語(簡体字/繁体字)に対応。

『インダーク リコール』は標的の体に憑依した暗殺者を操る

深海ダイブストーリーアクションという肩書きの作品。舞台は「Qワールド」と呼ばれる深い海の底だ。

腕利きの暗殺者「リン」が目覚めた場所は、あろうことか自分が手に掛ける手筈だった標的の体の中だった。崩壊する施設から脱出したところで謎のひし形「ガラム」と遭遇し、施設を壊した補填として彼の下で働く羽目になる。その仕事というのが、暗殺稼業とは似ても似つかない「Qワールドの掃除」。目的地までの最適なルートを選びながら業務をこなしていく形になる。

拾ったガラクタも無駄にはならず、精錬すると過去を映し出す「泡沫」になる。労働の繰り返しと明かされていく真実が並走していく構成だね。

開発はozumikan、パブリッシュはroom6とyokaze。Steamページの配信予定は2026年第4四半期で、対応は日本語と英語の2つ。

40種類のぬいぐるみを連れて逃げる『トロイメライの月あかり』はすでに1,200円で配信中

出展12本のうち、もう遊べる状態にある4本の1つ。2025年11月にSteamで配信が始まっている。

おばけと戦う追いかけっこアクションで、主人公の少年「テテ」には戦う力がまったく無い。できるのは逃げることだけ。代わりに戦うのは、後ろをついてくるぬいぐるみたちだ。近くから殴るミニハム、当たったおばけの移動速度を落とすねむキリン、離れたところからテテを回復する優しいシマ——役割の違う40種類から編成を組んでいく。

逃げ切ると集めたゴールドで買い物ができて、新しいぬいぐるみや100種類以上のアイテムが手に入る。アイテムには強化と引き換えの弱点が付いているので、組み合わせを考える余地がある。さらにテテ自身も20種類以上のコスチュームに着替えられて、「遠距離型しか仲間にできない代わりに遠距離攻撃力が伸びる」「いぬタイプ限定」といった縛りと強化がセットになった構成になっている。物語を見届けた後の周回が本番、という設計だね。

喋る酒瓶と組んで罪状を暴く『DRINKRIME』は4色ドット絵の推理もの

不思議な超能力を使う喋る酒瓶「ジン」と「あなた」が組み、犯罪者たちの罪状を暴いていく推理型アドベンチャー。

戦闘にあたるのが「ジンモン」という形式で、相手の罪状に当てはまるキーワードを指摘していく。すべて明らかにすると相手の罪悪感が揺り起こされ、弱ったところを捕まえられる。犯罪者にはそれぞれ罪を犯すに至った背景があり、それは本人や関係者の供述テキストから読み取る必要がある。文脈を掴めないと指摘も刺さらない、という作り。

画面は1990年代のレトロゲームハードを思わせる4色だけのドット絵と低解像度で、音楽はチップチューン。登場するキャラクターは全員「人ならざる者」の姿をしていて、人類は一切出てこないという徹底ぶりだ。

開発は72studio、パブリッシュはroom6。Steamページの配信予定は2026年で、WindowsとMacに対応。言語は日本語と英語。

電池の残りわずかなロボット3体をどう看取るか、『BatteryNote』は1,372円

同じ72studioの作品で、こちらも4色ドット絵。ただし手触りは『DRINKRIME』とだいぶ違う。

コールドスリープから目覚めた「メカニックくずれ」の主人公が、薄暗いガレージで電池切れのロボット3体と対面するところから始まるSFノベル。ダイナーのウェイターロボット・ジェシカ、オフィスのセキュリティロボット・サーベリー、軍事用と思しき戦闘ロボット・デバインドR7の3体だね。

充電して呼び戻したあと、対話で記憶をのぞくのも、高電圧を流して反応を見るのも自由。ただしバッテリーの寿命はもう残りわずかで、その「余生」の過ごし方はプレイヤーの手に握られている。扱い方でエンディングが少しずつ変わり、シナリオは何度でも繰り返せる。全エンディングの実績を狙ってもいいし、彼らを幸せにすることだけを目標にしてもいい——そういう遊び方の幅が公式から明言されている。難しい操作は要らない設計になっているのも特徴。

2025年10月にSteamで配信済み。日本語・英語・中国語(簡体字/繁体字)・韓国語に対応する。

ゼロ年代の東京サブカルチャーを巡る『イタチの家渡り』の配信予定は2027年

帰る家を失くした大学生・イタチが始めたのは、訳アリ物件に住むアルバイト。履歴書不要、1週間住んで簡単な確認作業をするだけで衣食住つき、手渡し10万円——という条件から話が転がっていく。

物件には、故人となった前住人が遺した怪異「産土(うぶすな)」が居る。同居することになる不動産社員の青年・田貫たちの目的は、イタチを囮にして産土を顕在させ、故郷へ還すことだった。

調査パートではイタチと田貫の視点を切り替えながら進める。イタチは怪異がまったく見えない代わりにコミュニケーション能力が抜群で、初対面の相手からも手当たり次第に情報を集められる。対する田貫は人見知りだけど、怪異を直接「視る」ことができて、産土の攻撃を無効化できる。見えるものの違う2人が交差することで真実が見えてくる、という構造になっている。

舞台は物件の中だけに留まらない。ヴィジュアル系バンドが集う地下バンドハウス、萌え文化の最前線を担うメイド喫茶、ロリータが集まる原宿の神宮橋——2000年代のサブカルチャーの現場を巡ることが、そのまま事件の謎解きになる。除霊パートでは「産土結び」という儀式を通じて、集めた情報から産土の「名前」「出身地」「死因」を言い当てることになる。収録エピソードは「百目鬼ベーシスト」「おしらさまメイド」「きのこロリータ」「ななしゴシック」の4本。

Steamページの配信予定は2027年。開発・パブリッシュともにroom6で、日本語・英語・中国語(簡体字/繁体字)に対応する。

ファミリーゲームパークに出るのは『Pastel☆Parade』1本だけ

ここだけ場所の性格が違う。ファミリーゲームパークは中学生以下の子どもとその家族のためだけに用意された特別なエリアで、room6はそこへ『Pastel☆Parade』を出す。

簡単操作の爽快リズムゲームで、やることはタイミングに合わせてテンポよくボタンを押すだけ。オリジナル楽曲は30曲以上収録されていて、1プレイは1分程度。手が空いたときに何度でも触れる長さだね。操作がそのままキャラクターの動きに直結する作りで、成功しても失敗してもモーションが付く。世界は4つのエリアに分かれていて、進めると少しずつ物語も見えてくる。

2025年8月にSteamで配信済み、価格は1,800円。Windows・Mac・Linuxの3つに対応していて、日本語・英語・中国語(簡体字/繁体字)が使える。ブースに来た人には、ミニリングノートとステッカーが数量限定で配られる。

婚約指輪を側溝に落とす『UNDERGROUNDED』はハピネットブースで展示される

12本の最後は、room6ブースでもファミリーゲームパークでもなく、ハピネットブース(Hall6 06-N04)での展示。

マンハッタンの青年スコットが、最愛の恋人オリヴィアにプロポーズしてフラれる。失意のまま、その婚約指輪を道路の側溝へ落としてしまう——そこから始まる謎解きアドベンチャーだ。

指輪が落ちた先の地下には、下水道どころか映画館やジェット機、西部開拓時代のカウボーイまでが待っている。アメリカの歴史と文化がそのままダンジョンの形になっていて、映画産業、宇宙開発、荒野のガンマンといった要素が階層ごとに顔を出す。

もうひとつの軸がレトロアーケードゲーム。スコットには1980年代の名作をオマージュしたゲーム内ゲームを遊ぶことで迷宮に変化を起こす力があり、これがボス攻略の鍵になる。謎解きに詰まったときは相棒の陽気なカナリアがヒントをくれる。ダンジョンにはスコット以外にも「失くし物」をした人たちが迷い込んでいて、彼らの手伝いを重ねるとスコット自身の人生も少しずつ形を変えていく。

開発はGame Studio Inc.、パブリッシュはroom6。2026年7月にSteamで配信済みで、価格は2,480円。日本語・英語・中国語(簡体字/繁体字)に対応する。

---

12本のうち、いま手元で遊べるのは『トロイメライの月あかり』『BatteryNote』『Pastel☆Parade』『UNDERGROUNDED』の4本。残る8本の中身を確かめられる場所は、9月17日から幕張メッセにしかない。

関連記事

コメント (0)

投稿は匿名で受け付けます (通報対応あり)。

  • 最初のひとことをどうぞ🐈

    感想でも「わかる」の一言でも大歓迎。あなたのコメントがこのページの一番乗りです。