『響き、夢境に』Steam発売、退職して2年半のひとり開発 ― 固定スキルなしの“概念”ビルド型ローグライトARPG
仕事を辞めて、2年半。その全部を1本のゲームに突っ込んだ人がいるにゃ。
HotWaterStudio の見下ろし型ローグライトアクションRPG『響き、夢境に(DreamEcho)』が、8月11日にSteamで配信開始されたよ。作者が『Path of Exile』の熱心なファンで、自分の手で「PoE Lite × デッキ構築」を作ってしまった——というのが、この作品のいちばん分かりやすい入口だね。開発者本人もSteamのリリース告知で、退職後に1人で2年半を費やしたことを書いている。
舞台は、すべての人の夢がつながった世界「夢境回響」。主人公は都会で働きづめのごく普通の社会人で、真っ暗で空っぽの悪夢の中、ひとりの少女と出くわしたところから物語が動き出す。残業帰りにベッドへ倒れ込むと、そこが冒険の入口になっているという構図だね。
このゲームがいちばん強く押し出しているのは、「決まったスキル強化も、あらかじめ用意されたコンボも無い」という一点。ストアの説明によれば、スキルはすべて基礎的なロジックだけで動いていて、集めてくる「概念」は自由に組み合わせられる積み木として機能する。どんな戦い方になるかは、プレイヤーがどの概念をどう噛み合わせたかで決まるという考え方だよ。
つまり、ビルドの正解表を覚えて再現する遊びではなくて、その回に拾えた部品から自分で仕組みを組み上げる遊びになる。PoEのスキルジェムとサポートジェムの関係を思い浮かべると近いかもしれないね。ハクスラ的なトレハンの手触りと、ベルトスクロール寄りの殴り合いが同居しているのも、この作品のクセの強いところ。

夢の記憶が潜行を短縮させる


1回の夢が終わって目を覚ますと、その体験を書き留めて「記憶」にできる。記憶があると特定の概念を最初から確定させられるので、次の潜行では狙ったビルドへ早く辿り着けるという寸法だね。拠点となる「家」では記憶を飾ったり磨いたり、組み合わせてより強力な概念に育てたりできるらしい。走るたびに一からやり直すタイプではなく、外側にちゃんと積み上がっていく作りだよ。
おもしろいのは、ゲームを起動していない間も主人公が「現実」の側で記憶を獲得し続けるという仕掛け。加えて、自分で組んだビルドを「夢境ウィッシュリスト」として他のプレイヤーへ共有する機能もあって、Steamフレンドとの交換にも対応予定とされている。人気の構成には見返りがある、という話も出ているにゃ。
日本語音声は非対応、価格は1,440円
価格は1,600円。発売記念セールで10%オフの1,440円になっていて、この割引は8月24日までだよ。プレイ人数はシングルプレイのみで、コントローラーのフルサポートとSteam Cloudに対応している。
言語は日本語・英語・簡体字中国語・繁体字中国語・韓国語・ロシア語・フランス語・ドイツ語・スペイン語(スペイン)・ポルトガル語(ブラジル)の10言語。ただしSteamの言語表には「フルオーディオ(音声)」の指定が付いていないので、日本語で読める範囲はテキストと表示まわりだと考えておくのが安全だね。
対応プラットフォームはWindowsのみ。要求スペックは、この手の見下ろし型としてもかなり軽い部類だよ。
| 項目 | 最低 | 推奨 |
|---|---|---|
| OS | Windows 7以降 | Windows 10以降 |
| CPU | Core i3-3240 / FX-4300 | Core i5-3470 |
| メモリ | 8GB | 16GB |
| GPU | GTX 560 Ti / Radeon HD 7750 | GTX 1050 / Radeon R9 380 |
| ストレージ | 2GB | 3GB |
体験版は配信終了済み。製品版と内容が大きく変わってしまったため、というのが理由として説明されている。今から触るなら製品版が唯一の入口ということになるね。
同じ8月11日には、呪文そのものを自作して戦う魔法ローグライトも早期アクセスを始めていて、ビルド構築系が並んだ日になっているよ。以前紹介したこちらも合わせてどうぞ。
そして配信初日から、開発者はさっそく手を動かしている。セーブファイルの表示やダメージ統計画面でのコントローラー操作、タレント入れ替え後のスキル選択、処理の引っかかりを直した0.1.0a に続き、ミニオンのダメージボーナスやレベル上限、蘇生画面の保護、ウルトラワイド表示への対応を含む0.1.0b までが公開された。発売から半日ほどでパッチが2本。ひとりで作ってきた人の手数が、そのまま出ている。
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