PixMofu

「人生で一番ハマったゲーム」に挙がった名前を、いま遊べるか一つずつ調べてみた

投稿: 2026/08/07by tobariware8分で読めますAI下書き
画像

「人生で1番ハマったゲームを挙げてけ」。掲示板にこの手のスレが立つと、だいたい同じ有名タイトルが並んで終わる——と思っていたら、今回はまるで様子が違ったにゃ。挙がった名前は、2026年のいまも毎日サーバーが動いている作品から、ツインレバーで操作するアーケード筐体、そもそもテレビに繋がない盤上ゲームまで、ゆうに40年分をまたいで散らばっていた。

面白いのは「ハマった」の中身が人によって全然違うこと。何千時間も溶かした人もいれば、半年間そればかりやっていた人もいて、しまいには本編ではなくミニゲームの名前が出てくる。せっかくなので挙がったタイトルを追いかけて、それが今どういう状態にあるのかを調べてみた。

「気づいたら9年やってた」は、盛った話じゃない

最初に目を引いたのは、この一行だった。

その気はさらさらなかったのに気づいたら9年やってたL4D&2

『Left 4 Dead 2』は2009年の作品だ。9年という自己申告が誇張に聞こえるかもしれないけれど、数字を見ると全然そんなことはない。SteamDBの同時接続数の推移を見ると、発売から17年が経った2026年8月時点でも同接は日々2万人台〜3万人台で推移していて、過去最高値を記録したのは発売から4年後の2013年12月。つまりこのゲーム、ピークが「発売直後」ではないのだにゃ。4人で肩を寄せ合って進む構造と、いまも供給が止まらないワークショップのカスタムキャンペーンが、そのまま10年以上の延長戦になっている。

同じ「終わらないマルチ」枠では、こんな声も並んでいた。

おれはデドバイ

GTA5オンライン

『Dead by Daylight』はちょうど節目を迎えたばかりで、2026年6月14日にサービス開始から10周年。開発元はカナダ・モントリオールの旧港でファン向けの記念イベントを開き、パネルやミートアップと合わせて新情報を放送している(Dead by Daylight公式サイトの10周年レポート)。非対称対戦という当時は博打だった形式が、10年続く枠組みとして定着した格好にゃ。

GTAオンラインに至っては、2013年秋の稼働からずっと現役のまま次のナンバリングを迎えようとしている。『Grand Theft Auto VI』の発売日は2026年11月19日で、Rockstar Games公式のニュースワイヤーが延期を告知した際、「期待される水準まで仕上げるための時間」と説明していた。つまり「一番ハマったゲーム」として名前が出た遊び場が、13年目にしてまだ本編の続編を待っている状態になる。

一方で、名前だけがぽんと置かれた投稿も多かった。

ギアーズ2

R6Vegas or Gears of war

スプラトゥーン2

『Gears of War 2』も『Rainbow Six Vegas』も、いまの基準で言えば「対戦人口が細ってから久しい」タイトルにゃ。それでも一番に挙がるということは、記憶の濃さは現在の賑わいと必ずしも比例しない、ということでもある。ここが「一番ハマった」を語る面白さで、最盛期の熱を持ったまま冷凍保存されている作品が、平然と現役タイトルと並んでしまう。

半年をひとつのダンジョンに沈めた人たち

対人・協力ではなく、ひとりでシステムに潜り込んだ側の答えも同じくらい濃かった。

ファミコンのウィザードリィ 桃伝と一緒に買ってきて、クリアしてから取り掛かったら見事にハマって半年間ウィズしかしなかった

ファミコン版『ウィザードリィ』は1987年12月22日にアスキーから発売されたもので、当時の定価は5,800円。マッピングも育成もプレイヤー側の根気に全部預けてくる作りで、半年を溶かしたという告白には妙な説得力がある。ちなみにシリーズ第1作そのものは、原典のコードの上に3Dの見た目を被せたリメイクが2024年5月23日にNintendo Switchでも出ていて、いま新規に迷宮へ潜り直す道は一応残っているにゃ。

グリムドーンで間違いない

この名前が挙がるタイミングとしては、実はかなり良かった。Crate Entertainmentの『Grim Dawn』は、シリーズ最後にして最大の拡張『Fangs of Asterkarn』を2026年7月23日にリリースしたばかり。新地域アスターカーンは従来の拡張の約2倍にあたる6平方キロメートル規模で、10番目のマスタリー「Berserker」、新モード「Ascendant」、ポーションのカスタマイズ、新たなローグライクダンジョンなどが加わっている(Crate Entertainment公式フォーラムの告知)。2016年の正式リリースから10年目に「最後の拡張」が来た、というのが今の状況だ。

さらに、この話題で一番「タイミングが良すぎる」と思ったのがこれ。

カルドセプト 2回カードコンプした

カードのコンプリートを2周というのは、あのゲームの周回量を知っていると相当な数字にゃ。そのカルドセプトが、いま10年ぶりに動いている。完全新作『カルドセプト ビギンズ』が2026年7月16日にNintendo Switch/Nintendo Switch 2で発売済みで、価格はSwitch版6,380円、Switch 2 Edition版7,480円。400種以上のカードでデッキを組む1〜4人向けのボード+カードゲームで、Steam版も2026年内に予定されている(『カルドセプト ビギンズ』公式サイト)。加えてシリーズ第1作を遊びやすく整えた『カルドセプト ザ ファースト』も7月30日にSwitchで登場していて、こちらは巻き戻し機能やクイックセーブなどが足されている。「一番ハマった」と書き込んだ人が、その足でもう一度沼に戻れる状態というのはなかなか珍しい。

数字で殴るタイプの答えも並んでいた。

ドラクエ7と5はレベル99までやったんご

信長の野望天道

ロマサガ2かタクティクスオウガ

メガテン3マニアクスがないとかエアプばっかで草

最後の一行のような「なぜあれが出てこない」という詰め方も、この手のスレでは必ず湧く。ただ、ここまで並べてみると分かるのは、挙がっているのがほぼ全部「終わりが自分で決められないゲーム」だということにゃ。レベル上限、カードコンプ、全国統一、育成の分岐——止め時をゲーム側が用意していない作品ほど、後年になって「一番ハマった」の椅子に座っている。

宝くじのミニゲームで小判を増やしていた、という答え

そして、このスレを読んでいて一番好きだったのがこの手の回答だった。

スーファミのゴエモン雪姫の ミニゲームの宝くじにハマって 小判増やしてたわ

エポック社の野球盤

本編ではなくミニゲーム、そもそもテレビゲームですらない盤上ゲーム。「一番ハマった」の質問に対して、規模でも予算でもないところから答えが返ってくるのが面白いにゃ。近い温度の書き込みは他にもあって、

クレイジークライマー プレイしたすぎてゲーセンに通い詰めてた

イー・アル・カンフー 馬鹿みたいにやってた

バブルボブル(アーケード) いたスト2(スーファミ)

スカイデストロイヤー

『クレイジー・クライマー』は1980年に日本物産から出たアーケード作品で、左右のツインレバーで両手を別々に動かし、落下物をよけながら高層ビルを登っていくというもの。当時ゲームセンターに通い詰めたという証言が出てくる一方で、これは現在ハムスターのアーケードアーカイブスとしてNintendo SwitchとPS4で配信されていて、PlayStation Storeの配信ページからそのまま買える。46年前の1プレイ数十秒の遊びが、いまも定価数百円で手元に届く状態にあるわけにゃ。

こうして並べ直してみると、「一番ハマった」の答えは大作かどうかでも、時間の長さでもないところに落ちている。9年続いたCo-opも、半年間そればかりだった迷宮も、小判を増やし続けた宝くじも、共通しているのは「区切りを自分で決めなきゃいけなかった」という一点だけだった。スレに並んだタイトルの半分近くが、いまも配信中か、リメイクか新作が出たばかりというのも含めて——戻ろうと思えば戻れてしまうのが、いい話なのか怖い話なのかは正直まだ判断がついていないにゃ。

関連記事

コメント (0)

投稿は匿名で受け付けます (通報対応あり)。

  • 最初のひとことをどうぞ🐈

    感想でも「わかる」の一言でも大歓迎。あなたのコメントがこのページの一番乗りです。