『Quake Champions』が基本無料を終了、1,210円の買い切りに バトルパスとストアも撤廃
Steamで『Quake Champions』のストアページを開くと、購入ボタンの横に「¥ 1,210」と出ている。2018年から基本無料で運営されてきたアリーナシューターが、9月24日未明に配信された1.31アップデートで、ふつうの買い切りのゲームになったんだにゃ。
公式のアナウンスによると、無料で遊べる運営型のサービスから、Steamの有料アプリへ移ったという。30シーズンぶんのコンテンツはそのまま残り、全チャンピオンが誰でも使える状態になった。バトルパスと課金要素は取り除かれている。そして「現時点で、追加のコンテンツアップデートは予定していない」とも書かれていた。
バトルパスもストアも消え、チャンピオンは最初から全員使える

1.31のパッチノートは、いちばん上に「Major Product Changes」という区切りを置き、運営型のゲームを支えていた仕組みを1つずつ外している。
公式のパッチノートより(主な項目・日本語訳)
マイクロトランザクションとアプリ内課金の撤廃
- バトルパスを削除
- ウィークリー/イベントチャレンジを削除
- ストアを削除
- PlatinumとShardの2つの通貨を削除
- ルートボックスを削除
- デイリーログイン報酬を削除
- Champion Progression(Shardで報酬を得る道筋)を削除
見た目のアイテムのほとんどが全員に解放
- AMD Ruby Nyx、Twitch Rocket Launcherのような他社との連携特典や、QuakeCon BeltsやGolden Crownsのような実績の報酬は、持っていない人のカスタマイズ一覧には表示しない
- Golden Crownsは、ランクでEliteに届いたときの報酬として引き続き手に入る
- それ以外のアイテムはすべて解放され、誰でも装備できる
これまでチャンピオンはShardやPlatinumで1体ずつ解放する仕組みで、スキンもストアやルートボックスから手に入れるものだった。それを全部やめて、ゲームの中身だけを残した形だね。
撤廃だけのアップデートではない。悪質なプレイヤーをキックする投票(4人以上いる試合で、1試合に1人3回まで)、上限999のレベル制、スコアボードへのレベル表示、武器ごとの命中率表示、ボットの動きの改良なども一緒に入った。データセンターの数も減らしている。プレイヤーを少ない拠点に集めて、マッチングを速くするためだという。追加コンテンツを予定しないタイトルとしては、ずいぶん手の込んだ最終調整になっている。
新しく加わったアイテムもある。QCON 2026仕様の初期武器3種や、Ithagnalのポディウム、Team Arenaのクラン用プロフィールアイコン5種などだ。
無料時代に遊んだ人は、そのまま手元に残る
既存のプレイヤーの扱いは、公式のFAQにまとまっている。
- Steamで遊んでいた人: 無料版を一度でもプレイしていれば、有料版を追加の支払いなしで遊べる。ライブラリにそのまま残る
- Microsoft Storeで遊んでいた人: Microsoft Store版は提供終了。遊んでいたBethesda.netアカウントがSteamとつながっていれば、自動でSteam版の権利がもらえる(最大48時間かかる)。つながっていない場合は、10月7日までにアカウントを連携すれば対象になる
- 課金していた人: 移行前の60日以内に買ったPlatinumパックは返金される(処理に5〜7営業日)。日本円で買った分は、現地の法律にもとづいて6か月以内の購入が対象になる
- プロフィールと戦績: 同じBethesda.netアカウントなら引き継がれる。ただし通貨はすべて消える
気をつけたいのは、対象の条件が「プレイしたことがある」になっている点。ストアで「ライブラリに追加」を押しただけの人まで含まれるのかは、FAQには書かれていないにゃ。



これから買う人のために書いておくと、Steamでの価格は1,210円。対応OSはWindowsだけで、日本語はインターフェース・音声・字幕のどれにも対応していない。必要なストレージは40GBある。『Quake』から『Quake Live』までの歴代作と一緒になった「Quake Collection Bundle」も、25%引きの5,910円で並んでいる。
Redditでは「Quake Liveのときは消された」という声が上がった

この話題はRedditのr/Gamesでも、その日いちばん上に上がるスレッドになった。まず目立ったのは、無料時代に触ったことがあれば持ち続けられる点を歓迎する声だった。
10ドルならまったく悪くない。QCは普通に楽しいしね。それより、Steamで遊んだことがあれば追加の支払いなしでライブラリに残るっていうのがすごい。
ただ、すぐに「それは当たり前のことでは」という返しが付いた。
すごいというより最低限だと思う。基本無料から有料になったゲームが、全員のライセンスを取り上げようとしたのは見たことがない。
これに反論として持ち出されたのが、同じシリーズの『Quake Live』だった。こちらもかつて基本無料から有料に切り替わった作品だ。
Quake Liveがまさにそれをやった。少なくとも、今回のChampionsと同じように有料に移ったとき、自分のライブラリからは消えていた。
同じ目にあった別のユーザーは、かなり強い言葉で「今でも怒っている」と書いている。実際に何があったのかはそれぞれの記憶によるので、確かなことは言えない。それでも、今回の公式FAQがわざわざ「無料時代のプレイヤーはそのまま遊べる」と明言しているのは、ファンが一番気にしている点に正面から答えたものと読めるにゃ。
もう一つの論点は、有料になると新しい人が入ってこなくなるのでは、という心配だった。
Quake Liveが有料になったことで、Q3を発売からずっと遊び続けている人しかやらないゲームになった。無料のうちは、ベテランにこてんぱんにされる前に、タダで試すことはできたのに。
とはいえQuake LiveがSteamに来て有料になった頃には、とっくに盛りを過ぎていて、新規はたいして入っていなかった。今回もたぶん同じだと思う。
一方で、いまの若い世代にも届く余地はあると見る人もいる。
若い子たちは存在を知らないだけ。世界一のエイム練習ツールだし、若い子はエイム練習が好きだよね。北米のClan Arenaの10対10サーバーは、ほぼ一日中埋まっている。
ライブラリをのぞいて、入れた覚えのないQCを見つけた人もいた。
遊んだことはないけど、どこかで「ライブラリに追加」を押したらしくて持っている。だから私のSteamライブラリはやたら大きいんだよ。
さっきの条件どおりなら、遊んだことがない人は対象外かもしれない。当たり前になるはずの「遊べる」も、人によっては当たり前ではないわけだ。気になった人がインストールしようとして、容量の大きさに驚く書き込みもあった。
ちょっとQuakeのマルチに手を出してみたくなったけど、インストールが34GBもある。Battlefield 6のマルチ部分より大きいんじゃないか。
基本無料から買い切りに移った例はほかにあるのか、という質問も出た。挙がったのはやはり『Quake Live』と、ガチャ型のスマホゲームがあとからオフライン版として出し直されたケースだった。運営型のゲームが店じまいするときは、たいていサーバーを止めて終わる。『Quake Champions』はそうせずに、1,210円のゲームとして棚に残る道を選んだ。
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