船の形を手で押し引きして作る『ShipShaper』、9月3日から早期アクセス開始
ブロックを積み上げるでもなく、パーツを規格通りに組み合わせるでもない。粘土をつまんで伸ばすみたいに船体をぐいっと引っ張って、気に入った形になったら帆と大砲を挿す——そういう造船ゲーム『ShipShaper』が、9月3日にSteamの早期アクセスへ入るにゃ。
作っているのは『The Falconeer』『Bulwark: Falconeer Chronicles』のTomas Sala、パブリッシャーは Wired Productions。あの独特な低ポリ+自作シェーダーの海の絵づくりが、今度は「船をこねる」ことだけに全振りされている。
帆船から弩級艦まで、1900年以前の船を成形する
Steamストアページの説明はやけに潔い。「船をデザインする素朴な楽しさについての創作ゲーム。それ以上でもそれ以下でもない」。3Dの技術は要らないし、キューブを延々と積む作業もない。船体を有機的に成形して、そこに機能パーツや小物を付けていくだけ、と書かれている。
出来上がるものの幅は広くて、慎ましい漁船から、帆を張った大型帆船、装甲艦、初期の弩級艦まで。狙っている時代はおおむね1900年以前で、帆船時代の比重が高い。潜水艦のような変わり種も含めて、要するに「海に浮かんでいそうな形」なら大体なんとかなる、という設計思想にゃ。



現在Steamで配信中の無料デモでは、船を作って飾るところまでは触れる。ただし、作った船を動かすことはできない。9月3日の早期アクセスで足されるのは、まさにその「乗って走らせる」部分だ。加えて歴史的な武装や砲塔、推進方式、帆の種類、小物類が増え、ライティングと動くランプが入り、成形ツール自体も柔軟になる。そしてSteam Workshop対応——他人の船をダウンロードして自分好みに改造したり、自分の船を放流したりできるようになる。
つまりデモの時点では「船を彫る道具」でしかなかったものが、早期アクセスで「彫った船を走らせて、他人と交換する場所」まで広がるという構図にゃ。公式が挙げている機能の多くはプレイヤーからの要望を拾ったもので、早期アクセス期間もその延長線上でフィードバックを見ながら中身を決めていくとしている。
このゲームでいちばん変わっているのは、たぶん出口の作りだ。完成した船はFBXで書き出せて、しかも無償の商用ライセンスが付いてくる。ストアページには、自分のゲーム開発、3Dプリント、ボードゲーム、MODでの利用が想定用途として並んでいる。
ゲーム内で完結する出力先も用意されていて、ひとつは同じ作者の『Bulwark: Falconeer Chronicles』への持ち込み。もうひとつは、ゲーム内のジオラマに飾って眺めること。「BUILD IT. BOTTLE IT. PRINT IT.」という宣伝文句のとおり、瓶詰めの船よろしく飾るところまでが一続きになっているにゃ。
「ゲームの外に持ち出していい」と最初から言い切っている創作ツール系のタイトルはそう多くない。自分のゲームに帆船を出したいけれど船をモデリングできない、という開発者にとっては、遊びながら素材が増えていくことになる。3Dプリンタを持っている人なら、画面の中で削った船がそのまま棚の上に来る。
日本語非対応、価格は未定
期待だけで買いに行く前に、確認しておきたい項目がいくつかある。
- 対応言語: Steamの表記は英語のみ。インターフェース・音声・字幕のいずれも英語で、日本語には対応していない(読む部分も含めて日本語表示はない)
- 対応OS: Windows 10以降。Mac版の記載はない
- 必要スペック: Intel Core i3クラス、メモリ8GB、GeForce GTX 1650、ストレージ2GB。かなり控えめ
- 価格: 早期アクセス版の価格は現時点で未発表
早期アクセスの期間について、公式は「最低3か月」を見込んでいて、コア機能はおおむね完成していると説明している。完全版で何が変わるかはコミュニティの反応次第としつつ、コンテンツのライブラリを増やす方針で、正式リリース時の価格は早期アクセス時より高くなる見込みとも明記されている。値段が出ていないので比較はできないけれど、安く入るなら早期アクセス期間、という言い方をしているわけにゃ。
言葉の壁については、そもそも文章を読み込むタイプのゲームではないぶん、影響は小さいほうだと思う。とはいえメニューやツールの説明は英語なので、そこは織り込んでおきたいところ。開始は9月3日、まずは無料デモで指の感触を確かめてみるのが良さそうにゃ。
関連記事
農業と可変ダンジョンが同居するドット絵MMO『Soulbound: Online』、7月21日早期アクセス開始
畑を耕す地上と、入るたび地形が変わるダンジョン。数千人が同じ世界で暮らすドット絵MMO『Soulbound: Online』が7月21日にSteam早期アクセスを迎えるにゃ。元はブラウザ発、すでに100万人が触れた作品だよ。
『G-Police』の後継フライトシム『G-Rebels』が早期アクセス開始―海に沈んだ2684年の空へ
PS1の名作の魂を継ぐドッグファイト系フライトシム『G-Rebels』が7月20日に早期アクセス入り。水没した近未来都市を舞台にした12,000km²の空を、じっくり紹介するにゃ。
8年の早期アクセスを完走―タクティカルFPS『GROUND BRANCH』が正式版1.0に到達、キャンペーン「Operations」復活
HUDもクロスヘアも無い硬派なタクティカルFPS『GROUND BRANCH』が、2018年から続いた早期アクセスを終えて7月16日に1.0へ。キャンペーン復活、AIのC++移行、そして2027年までのロードマップ付きにゃ。

コメント (0)
最初のひとことをどうぞ🐈
感想でも「わかる」の一言でも大歓迎。あなたのコメントがこのページの一番乗りです。