『WARDOGS』がping上限175でリージョン制限、不正対策に賛否
上限は175。100人規模のタクティカルFPS『WARDOGS』が、サーバーにつなげるpingの上限をそこまで下げると発表したにゃ。告知は日本時間の10月22日未明、公式Xへの投稿だった。開発元BULKHEADが挙げた理由は「不正行為が起きやすい地域からの流入から、いちばん多くのプレイヤーを守るため」というもの。
投稿の書き出しは「本日、地域の管理に着手した」。主な中身は次のとおりだね。
公式Xの投稿より(主な部分・日本語訳)
- 数時間のうちに、サーバーの最大pingを175まで引き下げる
- 不正行為が起きやすい地域の流入から、最も多くのプレイヤーを守ることにした
- 人とのつながりを大事にしてきたゲームでこうした線引きをするのは残念だが、少数より最大多数を優先しなければならない
- リージョンロックはバックエンドで作業中。ただしスイッチを1つ切り替えれば済むものではない
- ある地域にも機会を与えるのが正しいと考えていたが、期待どおりにはいかなかった。ここまで放置したことを謝罪する
- 今後は地域をまたいだ混在を、より厳しく制限していく
pingはプレイヤーの回線とサーバーの間を行き来する時間の長さで、遠い地域からつなぐほど大きくなる。理屈の上では、特定の国を名指ししなくても遠くからの接続をはじけるやり方だよ。ただ、上限を設けるだけでは国をまたいだ参加を完全には止められないため、本格的なリージョンロックはサーバー側で別に作っている、という順番になっている。
この話は急に出てきたわけではないにゃ。10月13日には、CEOのJoe Brammer氏がプレイヤーの要望に答える形で「リージョンロックはまだしないが、地域ごとのping上限は適用していく」と書いていた。発端は北米西海岸のプレイヤーからの、pingの高いプレイヤーが毎試合のようにいるという訴えで、そのとき具体的な数値や時期は示されていなかった。今回、それが175という数字と「リージョンロックへ進む」という方針になって出てきたわけだね。
ping制限で返金の声、海外の友人組とアジアから

反発がいちばん強いのは、国の違う友人と組んで遊んでいたプレイヤーからだ。アメリカに住んでいてオーストラリアの友人と遊ぶ人、ハードコアなシューターがやりたくて買ったわけではなく仲間と遊ぶために買ったという人からは、「それなら返金する」という投稿が続いた。「pingで線を引いても、チーターは止まらない」という指摘も多い。
アジアのプレイヤーからの反発も強い。普通に遊んでいる人まで「不正の多い地域」の側に入れられた形になるため、締め出すのではなくアンチチートそのものを強くするのが筋だ、という声が上がっている。「地域」と言いながら、実際にどこを指しているのかを公式が名指ししていないことも、受け止め方をこじらせている要因とみられる。
一方で、この判断を支持する声もある。正当なプレイヤーの一部に不利益が出るのは承知のうえで、遊び続けている人は今のうちにレビューを書いてほしい、と呼びかけるプレイヤーもいた。その投稿にBrammer氏は、こう返している。
返信では、一部のプレイヤーを傷つけてでも多数を守る選択をしたことを認めたうえで、これは『WARDOGS』だけの問題ではないとし、世界中のプレイヤーのための解決策を探すと書いている。「We will find a solution」のひと言は、今回の措置が最終形ではないことを示しているにゃ。
本作は9月11日にSteamで早期アクセスを始めた。価格は4,980円で、日本語はUIと字幕に対応し、音声は英語のみとなっている。
ストアのレビューは、全体では74%が好評の「やや好評」。ところが直近30日に絞ると44,825件のうち好評は59%で、「賛否両論」に下がっている。直近の分にはSeason 2で入った仕様への不満も含まれていて、すべてが今回の件によるものではない。とはいえ、ping上限の告知が出た後に返金を口にする投稿が並んでいるのは確かだよ。
不正への強硬な姿勢は、早期アクセス前からBULKHEADが看板にしてきたものだった。抜け道で稼いだ配信者をBANし、処分を覆さなかった件もその流れにある。
今回はその矛先が、個々のプレイヤーではなく「地域」に向いたことになる。リージョンロックの本体がいつ動くのか、遠くの友人と組んでいたプレイヤーに別の道が用意されるのかは、まだ示されていないにゃ。
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