『WARDOGS』の画質プリセットは「ポテト」と「オーバーキル」― GTX 1660で60fpsを狙う100人FPS
画質設定の名前に「ポテト」と付ける開発者は、たぶん自分たちの作るゲームの重さを自覚している。BULKHEAD開発・Team17パブリッシングの最大100人参加型FPS『WARDOGS』が、レベルデザインと動作環境をテーマにした新しい開発映像を公開したにゃ。そこで示されたのが、低スペックPC向けの「Potato(ポテト)」と、ハイエンド向けの「Overkill(オーバーキル)」という、両極端な名前を持つ2つのプリセットだった。
「ポテト」が想定しているのは、2010年代後半に組んだPC
ポテト設定が狙うのは、Core i5-8600とGTX 1660あたりの構成で60fpsを出すこと。どちらも2010年代後半のパーツで、今から見れば決して速くはないけれど、いまだに現役で使っている人はかなり多い層にゃ。最低画質でその水準に届かせ、アップスケーリングを併用すればさらに上を狙える、という組み立てになっている。


反対側にあるのがオーバーキル。名前の通り「やりすぎ」の画質を求める人向けの設定で、こちらは登場時点ではRTX 4000番台以降のGPUでのみ選べるようになるという。誰でも選べるようにして「動かない」と落胆されるより、動く環境にだけ開けておく、という判断にゃね。
同時に、開発側は期待値の線引きもしている。最高設定・ネイティブ1440pで240fpsといった数字は不可能だと、はっきり言い切っているのだ。100人が同じ戦場にいて、しかも地形が壊れるゲームなのだから、そこは飲み込むしかない。むしろ、できないことを先に言ってくれる方が信用できる。
三つ巴の「キング・オブ・ザ・ヒル」、通貨は現金
『WARDOGS』の中身も軽くおさらいしておこう。舞台は東欧の、うら寂れた工業地帯の山あい。100人のプレイヤーが3チームに分かれ、より大きなマップの中にランダムで設定される2×2kmの「コントロールゾーン」を奪い合う。先に100ポイントに到達したチームの勝ち、というキング・オブ・ザ・ヒル型のルールにゃ(Steamストアページ)。


面白いのは装備の調達方法で、全員が1万ドルを持って戦場に入り、リスポーンのたびに武器・装備・小道具・車両をその手持ちから買う。クラス固定ではなく、財布と戦況を見ながら毎回組み立て直す形にゃ。稼いだ現金がそのまま次の一手になるので、死に方も買い方も戦術になる。


マップの説得力にも手間がかかっている。開発チームは実際にジョージアへ足を運び、現地で資料を集めたうえで戦場を組み上げたという。100人分の弾と車両と破壊が飛び交う場所を、ちゃんと「どこかにありそうな土地」として作る——重さの正体は、たぶんこのあたりにもある。

最低構成はGTX 1660、ただし60fpsは「アップスケーリング込み」
Steamストアページに掲載されている動作環境は次の通り。数字そのものより、括弧の中の但し書きを読んでほしい。
| 項目 | 最低 | 推奨 |
|---|---|---|
| 想定 | 1080p / Low / 60fps(アップスケーリング適用) | 1440p / Medium / 70fps以上(ネイティブ)、または4K / Medium / 60fps以上(アップスケーリング適用) |
| OS | Windows 10(64bit) | Windows 11(64bit) |
| CPU | Core i5-8600 / Ryzen 5 3500 | Core i7-12700K / Ryzen 7 5700X |
| メモリ | 16GB | 16GB |
| GPU | GTX 1660 / Radeon RX 590 | RTX 3070 / Radeon RX 6700 XT |
| ストレージ | 50GB | 50GB |
最低構成の1080p/60fpsはネイティブ描画ではなく、アップスケーリング前提の数字にゃ。GTX 1660クラスで「動く」と言い切ってくれるのはありがたいけれど、そこは正確に読んでおきたいところ。メモリが最低も推奨も16GBで揃っているのも、100人規模のタイトルとしては控えめな部類。


日本語はインターフェイスと字幕まで、音声は英語だけ
日本語対応は入っている。ただし中身を分けて見ると、対応するのはインターフェイスと字幕で、フルオーディオ(音声)に印が付いているのは英語のみ。ストアページの注記でもそうなっている。無線の怒鳴り声は英語で飛んでくる、と思っておくのが正しい。
| 対応内容 | 日本語 | 英語 |
|---|---|---|
| インターフェイス | ○ | ○ |
| 字幕 | ○ | ○ |
| 音声(フルオーディオ) | × | ○ |
このほか、フランス語・イタリア語・ドイツ語・スペイン語(スペイン)・韓国語・ポルトガル語(ブラジル)・ロシア語・簡体字/繁体字中国語・ポーランド語・トルコ語・ウクライナ語に対応。全14言語のうち、音声が用意されるのは英語だけにゃ。
早期アクセスは今年中、当初より前倒し
BULKHEADとTeam17が本作を発表したのは2026年2月5日。Steam早期アクセスでのスタートが予定されており、その時期は当初の想定から前倒しされている。クローズドアルファのテスターから、動作の軽さと「単純に楽しい」という声が想定以上に集まったことが理由として挙げられていた。早期アクセス期間は12〜24か月ほどを見込み、その間にコアシステムの調整とコンテンツ拡張を進めるという。バトルパスなし、Pay to Winなし、という方針も示されている。

正確な配信日と価格は現時点で未発表。プレイテストへの参加受付は公式コミュニティサイトで行われている。
「ポテト」という自嘲めいた名前と、最高設定で240fpsは無理だという言い切り。この二つが同じ映像に並んでいるのが、なんだか妙に信頼できるにゃ。100人と破壊を同時に成立させたいなら、どこかで正直に線を引くしかない。その線を先に見せてきた、ということなのだと思う。
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