YouTubeの共有リンクに送り主のチャンネル名が表示、初期設定はオン ― VTuberに懸念の声
リンクを送った相手の画面に、送り主のチャンネル名が出る。しかもその設定は、こちらが何も触っていなくても最初からオンになっている。
公式ヘルプにはこう書かれている。「チャンネルの公開設定がオンになっている場合、共有パネルの上部にチャンネル名が表示されます」(YouTube ヘルプ)。設定の名前は「共有リンクのチャンネルの公開設定」。置き場所はプライバシー設定の中で、アカウントの設定アイコンからプライバシー設定を開き、この項目を切れば止まる。
共有パネルの上部に出るのは「チャンネル名とハンドル」
同じヘルプのよくある質問には、共有した相手に何が見えるのかも並んでいる。チャンネル名とハンドル、公開している動画と公開再生リスト、公開登録チャンネルの3つ。ただし再生リストと登録チャンネルはどちらも初期状態で非公開なので、多くの人にとって実際に渡るのはチャンネル名・ハンドルと、公開済みの動画ということになる。
そもそも、なぜリンクに送り主の情報が乗るのか。ヘルプの書きぶりは素直で、「共有したリンクを開いた相手は、YouTube 上であなたに直接返信できるようになります」。共有をきっかけにアプリ内のチャットへつなげる、というのがこの仕組みの狙いだね。招待リンクの有効期間は作成から7日間で、受け取った側は許可か拒否かを選べる。メッセージは送信時と保存時に暗号化され、内容が広告のターゲット設定に使われることはない、とも明記されている。
引っかかるのは、その入り口が既定でオンだという一点にゃ。活動用のチャンネルと私生活で使うアカウントを分けている人にとっては、どちらから送ったかがそのまま相手に渡る情報になる。家族に何気なく動画を送ったつもりが、送信元として活動名のチャンネルが並ぶ——という順番の事故が起こりうる。しかもこの機能、現時点で対象になっているのはブランドアカウントのチャンネル所有者だけ。モデレーターや代理人は含まれない。つまり「自分のチャンネルを持っている人」が、そのまま当事者になる作りだ。
ヘルプに載っている提供地域の一覧は、アメリカ、イギリス、ブラジル、シンガポールに、EU圏を中心とした国々を加えた計40の国と地域。日本の名前はここにない。利用条件は18歳以上であることと、YouTubeチャンネルにログインしていること。
経緯としては、ヨーロッパの一部で始まったものが今年6月にアメリカなどへ広がった、という段階になる。公式ブログは、友だちや家族と動画を共有するのを一箇所で完結させたい、という趣旨でこの拡大を伝えていて、アプリ内の新しいメッセージアイコンから招待を送れると案内していた(YouTube 公式ブログ)。文末には「さらに広げていくのが楽しみ」とも添えられているので、40で止まる前提では読めない。
注意喚起として立てられたスレッドには、すぐ手を動かす人から仕組みそのものへの疑問まで、向きの違う声が集まった。
まず動きが早かったのは、対処する側。
知らせてくれて助かる。ちゃんと設定しておく。
YouTubeのリンクからは、いつも追跡用の文字列を消してる。単純にリンクが短くなるからなんだけど。
後者は共有リンクの末尾に付く識別子を手で削る習慣の話。ただ、公式が案内しているのはあくまでプライバシー設定を切る手順のほうで、ヘルプにリンクの中身に関する説明は出てこない。
一方で、そこまで新しい話ではない、という受け止めもあった。
これ、実のところ新しいニュースじゃないと思う。けっこう前からこうなってた気がする。
これには投稿者本人からの返しが付いている。
段階的な展開だからね。自分のところに来たのが最近で、ここでもあまり話題になっていなかったから、知らせる価値はあると思った。
いちばん伸びたのは、仕組みそのものへの疑問だった。
そもそも、共有リンクに送った人のアカウントを含める意味は何なんだ。他にそんなことをしているサイトがある?
たしかInstagramが同じことをやっていた。どこが最初かは知らないけど、大手はサービスを使いにくくするときに限って、やたらと互いの真似をする。
今はいろんなサイトがやってる。狙いはエンゲージメントを上げること。相手のアカウントを紐づけておけば、そこで繋がって、そのプラットフォーム上でやり取りを続ける確率が上がるから。
最後の見立ては一人の解釈であって、公式がそう説明しているわけではない。ただ、共有された側がその場で返信できる導線として作られている、というヘルプの記述とは方向が揃っている。
設定を切った先を心配する声も出ていた。
Instagramでも前に同じことがあった。ただ、なぜかオフにしても、アップデートのたびに勝手にオンへ戻るんだよね。
これはYouTubeで確認された挙動ではないので、そのまま重ねて読む話ではない。
設定自体は、プライバシー設定を開いてひとつ切るだけで終わる。厄介なのは、切ろうと思い至るまでに何本のリンクを送っているか、自分では数えられないところ。
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