『1666: Amsterdam』8月25日に早期アクセス開始、アサクリ生みの親が贈る魔女と猫の物語
初代『アサシン クリード』の礎を築いたパトリス・デジレ。彼が率いるPanache Digital Gamesの新作『1666: Amsterdam』が、いよいよ手元で遊べる形になるにゃ。8月25日、PC向けにSteamとEpic Games Storeで早期アクセスが始まる。長い難産を経てたどり着いた一本だけに、実際に触れられる日が来たのは感慨深い。
魔女術がまかり通る17世紀のアムステルダムが舞台。主人公ノアは「ザインダリス」と呼ばれる古い血統に生まれ、人の姿を借りて潜む堕ちた存在「オリジナルズ」を見つけ出し、奪われた力を取り戻す“収集者”として育てられた。昼は街を調べ歩き、満月の夜(エスバト)に正体を暴いて対峙する――そのリズムが物語の骨格になっている。
早期アクセス開始時点で遊べるのは、およそ15時間ぶんの内容。ここを出発点に、約1年かけて複数の大型アップデートを重ねて完成へ向かう計画だ。価格は29.99ドル。まだ様子を見たい人には、世界観と導入をおよそ30分で体験できる無料のプロローグがSteam・Epicで先に配信されているので、そちらで肌に合うか確かめてから決めてもいい。
能力は死ぬと失う――再挑戦ごとに手札一新
この作品でいちばん尖っているのが、能力の扱いだ。街の民家などに隠された宝石箱(コファー)を開けると、記号で示された3つの力から1つを選び取れる。ところがエスバトで命を落とすと、そこまでに集めた力は失われ、ミッションを再挑戦するたびに手札は引き直し。水面を速く滑るように移動する力が出る回もあれば、屋根の上を高く舞う『アサクリ』譲りの跳躍が回ってくる回もある。毎回ちがう手札で同じ標的に挑む、ローグライトの妙が組み込まれているというわけにゃ。
もう一人の主役、猫のアーロンも忘れちゃいけない。中身は1999年から300年前に引きずり込まれた人間の男で、その意識がノアの黒猫に宿っている。小さな体で狭い隙間を抜け、扉を開け、時に人へ入り込む――ノアの魔女術とアーロンの身軽さ、二人ぶんの手を切り替えて謎を解いていく設計だ。物語は1666年と1999年、そして現代の三つの時間軸をまたいで少しずつ像を結んでいく。
対応状況で嬉しいのは言語まわり。Steamのストア表記では、日本語がインターフェース・字幕だけでなく音声(フルボイス)まで対応している。英語や中国語などと並ぶ計11言語で、音声が省かれがちな海外発の作品としては手厚い部類だ。対応プラットフォームはまずWindows(64bit)で、家庭用機版は時期未定の“のちほど”とされている。
『アサシン クリード』の影を随所に感じさせつつ、魔女と猫、そして死んで組み替わる力という独自の顔を持った一本。二週間後の8月25日、その手触りを自分で確かめられる。
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